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紙の本
せつなくて、いつしか恋しくて
2018/11/10 22:59
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たけぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る
探偵の名前は掟上今日子。
眠ってしまうと記憶がリセットされる忘却探偵だ。
最低限のメモは体に直接書くメッセージのみ。
ニセの書類に対抗するために編み出した手法なのだろう。
だから事件の解決は一日である。そんな最速の名探偵。
主人公は隠館厄介。何の変哲もない目立つことを嫌う大男。
唯一の難点は、事件が起きると確実に疑いの目を向けられる、
おどおどした小心者ということだ。
そんなわけで働いた職場は数知れず、何かのたびに疑われては
クビになるから、厄介は何人かの探偵のホットラインを持っている。
そのうちの一人が掟上今日子さんだ。
初めまして。あのう、どちら様ですか
何回も依頼しているのに、第一声はいつも同じだ。
きょう出会った今日子さんは、まさしく目の前のその人だけ。
昨日の今日子さんは別人。
しかし受けとめる厄介の記憶はつながっている。
昨日の今日子さんも今日の今日子さんも、何度も助けてもらった
恩人だ。だから厄介の心には、少なからず親愛の気持ちが
芽生えている。そして今日子さんの個性を知っているからこそ、
厄介の気持ちも揺れるのである。
この連作短編はミステリーだ。
一日で解決するという制約があるから、少々強引な展開もある。
しかし、それはそれ。
わたしは、このシリーズをミステリー要素のある恋物語と
勝手に解釈している。
まだそんな気配はないが、二人の展開を次作に期待したい。
特殊能力を持つ若い女性と、凡人の目立たない男という
組み合わせは、西尾維新さんの王道ではなかろうか。おすすめ。
電子書籍
☆掟上今日子の備忘録☆
2024/04/21 01:55
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ACE - この投稿者のレビュー一覧を見る
掟上今日子、またの名を「忘却探偵」。全てを1日で忘れる彼女は、事件を(ほぼ)即日で解決してしまいます。
最速の解決であるが故、推理から解決の流れに多少の粗さがありますが、読みやすい作品だと思いました。
各話そこまで長い印象はなく、気軽に読めます。ただし、好きな章から読むと物語の根底にある全体の流れの面白さが半減してしまうので、最初から順に読むことをおススメします。
また、掟上今日子の人物像も謎が見え始め、次巻以降でどのように回収されるのか、また更なる謎が鏤められているのか、続きが気になりました。
----------------------------------------------
【初めまして、今日子さん】
最先端の映像研究所で起きた機密データ盗難事件の依頼が今日子に齎される。容疑者は、4人の研究者と事務員の隠館厄介。身体検査でも見つからず、現場は密室だ。犯人とデータはどこに消えたのか?
【紹介します、今日子さん】
隠館厄介は、ある日、紺藤に呼び出された。担当漫画家の里井が、奇妙な事件に巻き込まれているのだという。その事件とは、里井が仕事場の冷蔵庫の中に隠していた現金百万円が盗まれてしまったもので、盗まれた百万円を返してほしければ一億円用意しろという脅迫電話が掛かってきたのだ。この百万円には、どんな謎が有るのだろうか?
【お暇ですか、今日子さん】
【失礼します、今日子さん】
【さようなら、今日子さん】
須永昼兵衛という小説家の悪い癖《宝探しゲーム》の助っ人として、厄介と今日子が須永の別荘へ行き、原稿を探すことになった。一週間後、厄介は、今日子と別荘に向かう電車内で、昨夜須永が亡くなってしまったことを知ることになる。須永のファンである今日子に悟られないように、原稿を探すことに。別荘に到着すると、裏面に4つのヒントが書かれた別荘の見取り図を手渡され、宝探しが始まる・・・[第3話]
須永の遺稿となってしまった原稿を無事探し出してから暫くして、今度は、須永は自殺したのか否かの真相を突き止めてほしいと今日子に依頼することになる。今日子は、その依頼を受け、遺稿を併せた全100作品を読み解き真相を探ろうとするが、幾日にもわたる徹夜での作業が睡魔として襲い掛かり・・・ また、無理をさせたと感じた厄介の背徳心から生まれた行動が今日子のメモに襲い掛かり・・・ 果たして、須永の死は、本当に自殺なのか? 遺稿を含めたある作品群から浮かび上がる真相とは何なのか?[第4・5話]
紙の本
☆掟上今日子の備忘録☆
2024/04/21 01:54
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ACE - この投稿者のレビュー一覧を見る
掟上今日子、またの名を「忘却探偵」。全てを1日で忘れる彼女は、事件を(ほぼ)即日で解決してしまいます。
最速の解決であるが故、推理から解決の流れに多少の粗さがありますが、読みやすい作品だと思いました。
各話そこまで長い印象はなく、気軽に読めます。ただし、好きな章から読むと物語の根底にある全体の流れの面白さが半減してしまうので、最初から順に読むことをおススメします。
また、掟上今日子の人物像も謎が見え始め、次巻以降でどのように回収されるのか、また更なる謎が鏤められているのか、続きが気になりました。
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【初めまして、今日子さん】
最先端の映像研究所で起きた機密データ盗難事件の依頼が今日子に齎される。容疑者は、4人の研究者と事務員の隠館厄介。身体検査でも見つからず、現場は密室だ。犯人とデータはどこに消えたのか?
【紹介します、今日子さん】
隠館厄介は、ある日、紺藤に呼び出された。担当漫画家の里井が、奇妙な事件に巻き込まれているのだという。その事件とは、里井が仕事場の冷蔵庫の中に隠していた現金百万円が盗まれてしまったもので、盗まれた百万円を返してほしければ一億円用意しろという脅迫電話が掛かってきたのだ。この百万円には、どんな謎が有るのだろうか?
【お暇ですか、今日子さん】
【失礼します、今日子さん】
【さようなら、今日子さん】
須永昼兵衛という小説家の悪い癖《宝探しゲーム》の助っ人として、厄介と今日子が須永の別荘へ行き、原稿を探すことになった。一週間後、厄介は、今日子と別荘に向かう電車内で、昨夜須永が亡くなってしまったことを知ることになる。須永のファンである今日子に悟られないように、原稿を探すことに。別荘に到着すると、裏面に4つのヒントが書かれた別荘の見取り図を手渡され、宝探しが始まる・・・[第3話]
須永の遺稿となってしまった原稿を無事探し出してから暫くして、今度は、須永は自殺したのか否かの真相を突き止めてほしいと今日子に依頼することになる。今日子は、その依頼を受け、遺稿を併せた全100作品を読み解き真相を探ろうとするが、幾日にもわたる徹夜での作業が睡魔として襲い掛かり・・・ また、無理をさせたと感じた厄介の背徳心から生まれた行動が今日子のメモに襲い掛かり・・・ 果たして、須永の死は、本当に自殺なのか? 遺稿を含めたある作品群から浮かび上がる真相とは何なのか?[第4・5話]
電子書籍
文章は意外に読みやすい
2015/10/25 20:30
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kogatsune - この投稿者のレビュー一覧を見る
娘がくどいところがあるといってたが。
掟上今日子自身の秘密が解明されていく過程が楽しみである。
電子書籍
西尾維新初めて読みました
2015/09/29 22:50
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:白髪雀 - この投稿者のレビュー一覧を見る
西尾維新の本を初めて読みました。しかも比較的新刊。
人様の書評を読んでいると、彼の本の中では読みやすく入門書だそうです。
この方もストリーテラーだと思います。
読み始めると後を引き、最後まで止まりません。
ミステリーとして謎解きの種明かしがさほど斬新とも思えませんし、そもそものアイデアが何となく博士の愛した数式ぽいですがテンポが速く、記憶が一日しか持たないので謎解きも一日でと言うのが面白い。
一つずつの事件は1日で解決ですが、掟上今日子の謎は続いて行くようで続編を買ってしまいそうな気配です。早く続編が出ないかと気に揉むほどではありませんが。
紙の本
新シリーズがスタートしました!
2014/11/18 05:32
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キンちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回の異能力者は、
記憶が1日しか持たない為に、1日で依頼を解決する最速の忘却探偵と、
すぐに事件に捲き込まれる大男の恋愛?物語。
大変楽しく読めました。
西尾維新さんらしい言い回しも健在!
これからシリーズ化するには新たなキャラ立てが必要かも?
とてつもない異能力者の登場を期待してます。
電子書籍
ドラマとはまた違う味わい
2017/01/15 12:29
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しゅんじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
初めて読んだ西尾維新本ですが、意外と普通のミステリーっぽくて面白かった。ガッキーのドラマも見てたけど、共通する良さもあり、違うところも違和感よりも面白みの方が大きく良かったかな。続刊も読む。
紙の本
ドラマ
2016/01/17 22:31
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kazu - この投稿者のレビュー一覧を見る
ドラマといろいろ違うところはあるけれどもそれでもなかなか面白いかくしだてやくすけは設定が根本的に違うからまたそれもいろいろ面白いと思った