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みんなのレビュー1,210件

みんなの評価4.5

評価内訳

1,210 件中 16 件~ 30 件を表示

紙の本

どんな時でも希望を

2002/12/08 13:33

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:さぶこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

人間、どんなに悲惨で苦しい状況にいようとも希望をもって、かすかだけれでもトンネルの向こうの光を目指せば、どんなに暗く長い道だとしても抜けられるのだと教えられました。教訓書でもなく、理想主義でもなく、淡々と事実を綴っているこの本に、胸を打たれます。文学と芸術は国境を越えられるのだと心から思います。言葉の違い、肌の色の違い、目の色の違い、髪の毛の色の違い、思想の違い、そういうものを乗り越えて、この本は人々の心に訴えかけ続けていくのでしょう。出会ってよかったと思える一冊です。

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紙の本

「日常」に苦しむ人への書

2002/11/30 01:19

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:岑城聡美 - この投稿者のレビュー一覧を見る

衣服をはぎ取られ、毛髪まで刈り取られて、被収容者番号と引き替えに、「名前」を奪い取られる。そうして強制収容所での生活は始まる。奪われるのは物質的なものに留まらない。被害者達は、過酷な労働と絶え間ない罵倒の言葉、理由の無い殴打によって、希望を、精神を、ついには魂を奪われてゆく。このように、本書はアウシュビッツに代表される悲劇の顛末を事細かに書きつづったドラマとして読むことも可能である。
多くの人は「強制収容所」という言葉を耳にするとき、不幸な過去、少なくとも現在の自分とは無関係な出来事として理解するだろう。しかし本書は、その内容を単なる悲惨な事実の報告に留めてはいない。人間が悲惨な運命に対峙するとき、魂を奪われるままに任せるのではなく、いかにたくましく立ち回ることが出来るか。まさに今苦悩の中にいる人々が鮮やかに魂を浄化させていく様子を、著者は見事に描ききっている。それが想像を絶する苦難の中にあって行われた魂の再生で在るが故に、本書の内容は重厚な説得力を持って読む者の胸に迫る。
著者は言う。苦悩の中にあってこそ見いだせる人生の価値がある、それを可能にするのもしないのも、人間一人一人の、困難に対峙する態度ひとつにかかっているのだと。単なる歴史的資料としてではなく、人生に潜む苦難から立ち上がるための普遍的な魂のありかたを描いた書として、「今」何かに苦しむ人に、是非この本を薦めたい。

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紙の本

生と死

2023/10/25 18:43

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投稿者:悟空 - この投稿者のレビュー一覧を見る

心理学者が実際に強制収容所にいた時の体験などが書かれています。読んでいて、うっとなるようなシーンもありますが、そう言った悲惨な出来事が実際にあったということを、どれだけ時間が経っても忘れてはいけないと感じました。

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紙の本

あとがき含めて名著

2023/02/17 21:33

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:いしかわ - この投稿者のレビュー一覧を見る

新版のみを初めて読んだけど、旧版新版両方の訳者のあとがきが収録されていて、
どちらもとても興味深く、旧版との違いなども解説されていて良かった。

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紙の本

極限状態での「人間性」が試される『夜と霧』

2021/12/07 15:03

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:永遠のチャレンジャー - この投稿者のレビュー一覧を見る

精神科医師(心理学者)という立場から著者ヴィクトール・E・フランクルが自らの強制収容所体験を極めて客観的に書き記した本書は、初版から三十年後に【新版】として書き改められた。

それは、訳者あとがきで触れられるとおり、国家的な、即ち民族的、宗教的、社会的な対立抗争にあっては、憎悪がより増幅され復讐が叫ばれ勝ちとなることに心痛めた著者が、良心的な人物(著者の表現では「まともな人間」)は「敵」の中にも存在したこと、逆に残虐非道な人物(同じく「まともではない人間」)が「味方」の筈の同胞にも居た事実を語り継ぐためであった。

極限状態での「人間性」が試された中味を読み進めること自体が、また読者の「人間性」が試される試練でもある。

本書を踏まえて、フランス人映画監督アラン・レネは、ドキュメンタリ映画の「夜と霧」を撮った。この監督は後年、原爆被災地ヒロシマを舞台にした『二十四時間の情事』("Hiroshima mon amour")で日本でも広く知られるようになる。

戦後十年を経たアウシュビッツ収容所跡を捉えたカラー映像に、モノクロ(白黒)の記録映像が差し挟まれ交差するこの映像作品は、仏蘭西語のナレーションが歴史的な大量虐殺の事実を淡々と語る。

映し出されるものは目を背けたくなる骨と皮ばかりの死体、切断された首、大量の誰のものか判らない頭髪や靴などの遺品の数々。

人間の尊厳を奪われた強制収容所生活の末に亡くなった人々は、死者を鞭打つようにブルトーザーで「穴埋め」処理される。その悲惨さに、ナチス独逸の狂気と蛮行を憎まずに済む人間が在り得るだろうか?

日本でも、医学部出身の作家どくとるマンボウこと北杜夫が、「夜と霧の隅で」と題する短篇小説の傑作を残している。

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紙の本

夜と霧

2021/07/23 17:45

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投稿者:Humpty - この投稿者のレビュー一覧を見る

過酷な環境下にいる人間が何を想い生きるのか、解放された後に精神にどのような影響を与えるのか、について書かれている。
ここで語られている、生きる意味についての問いをコペルニクス的転回によって捉え直すことが興味深かった。
繰り返し読もう。

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紙の本

いつか我が子に読ませたい

2020/12/14 00:50

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投稿者:藤兵衛 - この投稿者のレビュー一覧を見る

有名な本だが、何となく敬遠していて読んだのは30代も半ば。というのも、ナチスの悪事の告発本のように思っていたからなのだが、そんな程度に収まるものではなかった。通勤電車で読んで危うく涙しそうになったこともあった。解放後、自己の権利を勘違いしたような同胞に対して書かれた非難めいた記述は、思わず背筋が伸びた。もう10年早くこの本に会っていたかったと思うし、いつか成長した我が子に読ませたいと思う本である。

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紙の本

行動が問われている

2020/06/27 09:50

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投稿者:アラン - この投稿者のレビュー一覧を見る

読んだきっかけは、猫町倶楽部の読書会の課題本だったこと。
ナチス強制収容所の経験を記した本、という程度の基礎知識しかなかった。

読み始めて感じたのが、自分自身のものすごい凄惨な体験を、
客観的に、時にはユーモアすら込めて描いていることである。

圧巻は、「生きる意味を問う」の項だと思う。
読みながら思わずラインを引いた箇所を引用する。

「生きることがわたしたちからなにを期待しているかが問題・・・
わたしたち自身が問いの前に立っている・・・
考えこんだり言辞を弄することによってではなく、
ひとえに行動によって、適切な態度によって、正しい答えは出される。
生きるとはつまり、生きることの問いに正しく答える義務、
生きることが各人に課す課題を果たす義務、
時々刻々の要請を充たす義務を引き受けることにほかならない」

人生の意味に悩むのでなく、
「お前がどう行動するかが、お前の人生から問われている」ということ。
強制収容所で想像を絶する経験をした心理学者だからこそ、
迫力をもって書くことのできる本である。

以上が。読了後・読書会前に書いたことである。

読書会では、様々な読み方・目の付け所があることが分かり、
大変刺激を受け、楽しかった。
ほんの少し紹介すると、自分を客観的に見るとよい、という点について、
「ユーモアは自分を客観視できるきっかけ」
「近くから見ると悲劇だが、遠くから見ると喜劇」という言葉を
忘れないというようにしたいと思った。

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電子書籍

さざ波のようにこころに届く

2020/04/18 22:39

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投稿者:ブン - この投稿者のレビュー一覧を見る

これだけの苛烈な体験を筆者は感情的にもならず声高に責めもせず、
ただ冷徹に自己のあるいは人々の深層心理を考察していく。
心に響く言葉が数多く散りばめられていた。一生の本。

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電子書籍

人間性と決断

2019/05/22 10:33

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投稿者:きたじま - この投稿者のレビュー一覧を見る

極限状態の人間の心理、ふるまいが克明に詳細に書かれている。
収容所ほどではないにしろ、誰しもが経験しうる人の手で作られる地獄。
人生を楽しんでいる方より、苦しんでいる方が読む方がわずかばかりの救いになるかもれない。

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紙の本

人間のすべて

2003/05/26 09:11

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ゆみ - この投稿者のレビュー一覧を見る

人は人によって生かされているし
人は人のために生きているんですね。

他人のお役に立つという
よくある話ではない。

ほかにも
教えられることが多い。

アウシュビッツの支所に収容された
ユダヤ人心理学者という
状況は一般人には
わかりにくいかもしれないが
この冷静な判断をもちあわせた
体験者のおかげで
わたしたちには力が湧いてくるのだ。

力強く生きなければならない。

力強く生きられるのだ。

残酷な面もあるが
人間はそういうものなのだと。

外的なもの(戦争)から
人生を弄ばれるのは
納得がいかない。

「ユダヤ人」という
当時の差別の対象のみならず
あらゆる場面で
敵・味方を強く感じて
迫害するという状況は
大なり小なり今も続いている。
反省するとともに
それを克服しなければならないと思う。

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紙の本

強制収容所から見て

2007/09/09 21:27

5人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:サイン - この投稿者のレビュー一覧を見る

強制収容所内での観察に基づいた書。
まさに生と死が隣り合わせの状態で、
「人間とは何か」
「人間の自由と何か」
ということを根底で考えている。
かといって、声高になる感じではなく、
静かに淡々と語っている感じである。

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紙の本

良質な本に低質な解説。

2009/10/11 18:57

5人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 この本の価値は今更言う事はないが、旧版の翻訳者のことばと新版のあとがきには同意しかねる。だから星一つを減らした。
 確かに当時の日本がサンフランシスコ講和条約以降のような形での自由は存在しないにしても、(ナチスに負けない)超国家主義の悲劇、というと事実の誤認を導いてしまう。もっとも、当時を生きた人の回想だから、あれこれと言う事ではないだろうが。特攻について「彼」-昭和天皇の事を旧版の翻訳者は、こう書いている-が黙認した、とあるが、それを言い出したら、満洲事変から終戦までの歴史では、「彼」をはじめ、「彼」を輔弼する元老西園寺公望公や政府・軍の高官等が現地軍の暴走を「追認」してしまった事は、どうなるのだろう?(159~164頁)。
 独りよがりな屁理屈で「満洲帝国」を生み出した石原莞爾中将のような昭和の軍の歴史で最悪の軍人が盧溝橋事件の後に参謀本部作戦部長として、不拡大路線を現地軍どころか、参謀本部の部下にさえ徹底出来ないのに。
 そんな国家が大日本帝国というものだ。
 ところで同じ版元から最近刊行された北御門二郎氏の著書には叔父が海軍中佐にしても、進んで兵役拒否をしても、おとがめなしなのは、どういう事だろうか?第三帝国だったら死刑なのに。
 あとがきの「第四次中東戦争でアラブ側が初めて勝利した」(167~168頁)という緒戦のみに当てはまる事を拡大解釈したり、「1948年の『イスラエル建国』」(168頁)とイスラエル国家に括弧書きをおつけになる訳者は、この本の改訂版が出た1977年は、確か親の世代がヒトラーに同調した事に対する反発から生まれたはずのドイツ赤軍が「反イスラエル闘争」の一環としてエールフランス機をハイジャックして、ユダヤ人の乗客を「選別」したエンテベ事件を起こした年だという事をお忘れのようだ。
 「受難の民が度を超して攻撃的になることがあるという。それを地に行くのが、二十一世紀初頭のイスラエルであるような気がしてならない。」(169頁)と訳者は語る。イスラエルが諸悪の根源だとお思いなのだろう。
 1977年当時のイスラエルの首相はディール・ヤシン事件の首謀者で後にレバノン侵攻(ガリラヤの平和作戦)を行い、ファランジスト党民兵によるパレスチナ人虐殺を止められなかったメナヘム・ベギンという両親をはじめ親しい人々を殺したドイツへの憎悪を前面に出した政治家だし。
 こんな反イスラエル的な事を語るより、ヴィーゼンタール氏の「ひまわり」を読んだ方がいい。
 それにしても、「以徳報怨」を唱えた蒋介石総統はすごいと思う。何しろ国府軍は(中共軍も)ドイツ人への報復をして、ついでに日本兵達をシベリアに連行した労農赤軍と違って、日本軍の捕虜や在留邦人への大量虐殺をしなかったから、自称「新自由主義者」達は苦し紛れに昭和12年の通州事件で「野蛮な支那人」と言っているのだから。
 岩波書店から出た「論語」の著者は蒋介石総統を批判しているところを見ると、報復してほしかったらしいが。(「論語 心の鏡」186頁参照)。
 旧版と違って「収容所群島」でソルジェニーツィン氏に同伴者として再三批判されているバートランド・ラッセル卿の偽善的な解説が無くなり、活字が大きくなっているので読み易い。

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電子書籍

絶望の淵に立たされた心理学者の考察書

2023/08/20 07:06

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:もしもし - この投稿者のレビュー一覧を見る

ユダヤ人の心理学者がナチスの収容所生活について記した書籍。
自身や周りの収容者や監視の心理状態を考察書物し、絶望の淵でも希望を持って生きながらえるにはどのような心理状態でいればいいのかの考察をしている。

絶望のなかにどのようにして希望を見出して生き抜くことができたことが記されているが、運に恵まれ生き抜くことができたからそんなことが言えるとも受け取れる。
生きる意味があるのかという問の答えをこの本から見出すことはできない。自分で見出すものと結論づけているから。

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紙の本

いい人は帰ってこなかった

2004/04/17 08:41

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:未来自由 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 池田香代子の新訳が出版された。読もう読もうと思いながらいまになってしまった。
 アウシュヴィッツ収容所の名や話を聞いたことは、多くの人があると思う。本書はその支所に収容された心理学者の率直な体験記ともいえる。

 一番印象に残った言葉は、「いい人は帰ってこなかった」

 こんな印象的な言葉はない、と思う。生きるために「利巧」に立ち回わることのできない人は、生命を奪われたということである。

 旧訳者は、治安維持法の思い出を語っている。言いたいことを正直に言ったものは、治安維持法のもとで生きていくこともできなかった暗黒の時代を経験した人としての重みがある。

 ヒットラーによるユダヤ迫害、虐殺は有名である。しかし、その収容所に送られた人の心理面を描いたものは少ない。貴重な本である。
 生きるために、人としての尊厳や感覚を忘れてしまう精神状態の描写。リアルな描写になぜかそうかもしれないと思ってしまう。
 賞賛できる生き方ではない、と思うが、精神的にそうなってしまうのかも知れないと…。

 ヒトラー・ドイツが破れ、自由を得た被収容者。「自由」の実感がわかない、という。
 「自由」を実感するまでに、いくたの現実を経験し、なおかつ時間がいるという。それまでに夢見ていた自由、現実の自由が訪れた時にすぐには実感が伴わないという。
 これが真実かもしれない、その心理状態には説得力がある。

 今日の政治的発言や国民の行動にも、そんな現実離れした心理状態があるのではないか。不安定な社会の中では、人の心も不安定になる。
 現象だけに惑わされてはいけない。その中に隠れた本質を見極める考え方が必要なのだと切実に思った。

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