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紙の本
宗像教授の青春時代
2021/04/24 15:51
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
教授の甘酸っぱい青春時代と源氏物語をリンクさせて展開。
男の夢という名の身勝手さとそれに付き合わざるをえない女の悲しみを描く筆力はさすが。
半島のアレは読んでいて疲れるなあ…
紙の本
カバーの背景となっている赤系統の色は火山の噴火と同時に女性の熱い心情も表しているのかもしれません。
2010/06/06 23:02
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
『異考録』になってもう13集。コンスタントに描き続けられているのは読者としてうれしい限りです。発表誌をかえてから時に壮大なロマンと言うよりリリシズムっぽい話が増えたようにも思っていましたが、この13集はどちらかというとそんなタイプの話が2つ収められています。
「第1話 源氏物語昆虫記」は、通常の雑誌連載5回分でひとまとまりの話になっています。これまでこれだけの分量を1つの話に一気に費やしたことはなかったのではないでしょうか。作者のある種の意気込みが感じられます。そして、源氏物語を素材にした話は民俗学のダイナミズムと言うよりは紫式部その人やそれ以前の日本の伝承の解明の中に女性の悲しさが見え隠れしていて、宗像教授もどこかおとなしめでそれ相応の年齢の男性の悲しさを見せてくれているように読めてしまいます。いつもの雰囲気と違ってはいるものの、これはこれでまたいいのですが。
「第2話 赤神黒神」は、みかけは東北地方の湖にまつわる伝説に中国、朝鮮半島にまで及ぶある種壮大さを感じさせながら、それはやや中途半端に終わっているように見えます。北朝鮮(?)の学者と宗像教授が丁々発止のやり取りをするのかと見せておきながら、これもまた女性の悲喜交々を描いて終わると言う少々違う雰囲気になっています。
『異考録』自体は『伝奇考』から続く長い話なので、その中にいくつかのタイプがあるというのはストーリーにバラエティを持たせるという意味でも良いとは思うのですが、女性性が全編に漂って1冊となっている今回は少し偏った印象も持ってしまいます。
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