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電子書籍
親子の絆
2015/09/29 16:25
7人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:2児の母 - この投稿者のレビュー一覧を見る
結婚して、自然に妊娠出産をし子育てするのが当然の事であり、特別な事だと考えた事などありませんでした。
しかし、この本を読んで妊娠出産子育てが当たり前ではなく特別な事だと実感すると共に、血がつながっているだけで親子の絆が作られるのでは無い、一緒に生活をして一つ一つ積み上げて作って行く物だと考えさせられました。
日々の子供への接し方、子育ての考え方について考えさせられます。
同時に、親と言う意味も考えさせられました。
自分の体の中でこの世に生命として送り出してくれた親、人間として成長を支えて導いてくれた親、どちらが本当の意味で親となるのでしょうか?
電子書籍
号泣
2015/10/31 10:46
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:むぅら - この投稿者のレビュー一覧を見る
産みの親、育ての親。どちらの事情も切なくて最後には号泣。若過ぎる出産をめぐる当事者や周囲の行動は決して誉められたものではないが、それぞれの葛藤は理解できる。養子を育てる親もここまで出来たら素晴らしい。
紙の本
とても感動しました!
2016/07/06 16:15
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:スミレ - この投稿者のレビュー一覧を見る
子供を育てられる環境にありながら子供に恵まれない女性と、子供を育てられないのに子供をさずかってしまった女性、二人の目線の物語。
佐都子の章では、不妊治療のつらさ、養子をもらおうと決意するまでの経緯に胸が締め付けられるようで、何度も涙しました。
とても素敵なラストシーンで、読んで良かったと心から思える作品でした。
紙の本
好き
2016/04/07 22:47
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ヒダリキキ - この投稿者のレビュー一覧を見る
今作品「朝が来る」は「ゼロ ハチ ゼロ ナナ」以来2冊目に読んだ辻村作品です。
前作品も読んだ際にも感じたことなんですが、人物描写が秀逸すぎると思いました。
特に母と娘の関係性や、思春期の葛藤や感情の描写などなど…
テーマ的には不妊治療、養子縁組という重く難しいものだなぁと感じましたが、ラストの光が射すような、希望を持たせる終わり方には圧巻、感動で、とても満ち足りた読了感でした。
「ゼロ ハチ ゼロ ナナ」同様とても好きな作品なので、数回読み返してます。
紙の本
良い作品
2015/10/10 20:44
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
生みの親と育ての親は、よくあるテーマだが、この人らしいストーリーの展開には感心した。「八日目の蝉」も似たようなテーマだが、それぞれの筆者にの、それぞれの視点、書き方があって興味深い。改めて両方読み比べてみるのもアリ、と。
紙の本
第1章のおわりはゾクッとします
2018/06/07 15:40
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
直木賞作家辻村深月さんが2014年1月から翌15年3月まで「別冊文藝春秋」に連載した社会派ミステリー。
四つの章に分かれた、その最初の章がなんといっても不気味な感触だ。
住みたい街にランキングされる武蔵小杉のタワーマンションに住む佐都子のもとにかかってくる無言電話。夫と幼稚園児の息子朝斗との平穏な暮らしに、それは小さな棘のようにんって佐都子を悩ましている。
そんな時朝斗が幼稚園で友達を突き落としたとされる事故が起こる。
朝斗は否定し、佐都子も夫もそんな息子を信じようとする。やがて、事故は朝斗のいうとおり友達の嘘が判明する。
そんな中、ついに無言電話の主が正体をあらわす。それは朝斗の実の母親ひかりを名乗る女性で、朝斗が佐都子たちの実の子でないことをバラすと脅迫してきた。
そして、佐都子と夫は実の母親だという女性と会うことになる。
朝斗は特別養子縁組で佐都子たちの子供になったのは間違いなく、一度だけ佐都子たちは実の母親に会ったこともある。しかし、今佐都子たちの目の前に現れた女性はひかりとは別人のようであった。
―あなたは一体、誰ですか。
しかも、彼女は佐都子たちの前から姿を消したあと、行方が知れなくなっていた。
佐都子たちの前に現れた女性は誰なのか。
二章以降、佐都子たちがどのようにして朝斗とめぐりあい、実の母親であるひかりがどのようにして朝斗を生み、手離し、そして流浪していく様が描かれていく。
主人公は佐都子のようでもあるが、やはりひかりという女性があまりにも切ない。幼さはあまりに残酷だ。
紙の本
感動しました
2016/04/01 18:19
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投稿者:辻村深月ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
まさしく、彼女の新境地の傑作だと思います。
すべては最後の章に集約されているように思われます。
不妊夫婦のお話と若かりし過ちを犯したがそれを認められずいつまでも我を押し通す娘の話を最後に朝が来たというタイトルに集約させています。
ひかりが最後に絶望の淵から、やっと自分自身で泣けて終われて本当に良かったと思えるお話でした。
紙の本
素晴らしい
2016/02/20 00:43
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投稿者:ぐっぴー - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分の知らない世界を知れた気がする。
すごく勉強になった。
葛藤がすごかった。養子の考え方が本当に良かった
紙の本
血のつながりという呪縛
2016/02/13 18:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る
血がつながっていれば わかり合える と良く言われるが、
世の中では血のつながった家族に恐ろしい事件がたくさん起きている。
「子を望んでも恵まれない者」と「望まれない子供を授かり育てられない者」
両方を丁寧に描かれ読み応えがある。
子を手放す事を決めた片倉ひかりが、海辺を散歩しながら「きれいだねえ、ちびたん」と思わず声が出たシーン 母親として血がつながっている喜びが見事に描かれている。
子を育てようと決めた佐都子は自治の母親の反対に合って苦しむ。
血のつながりに甘え、話し合って来なかった親子。
血のつながった実の親と喧嘩をしながら、家族は、努力して築くものだと気づく佐都子。
養子として育て幼稚園でもいろいろありながら、子供を育てる喜びに溢れる家族のもとへ ひかりから息子を返して欲しい電話がある。
家族のもとに現れたひかりを前に、「あなたは誰ですか?」
ひかりは本当のひかりではないのか。
最終章はひかりが語られる。
子供授かって譲ってしまたことをなかった事としてやり直そうとする両親に、ひかりは反発して家出してしまう。
しかし、子供を授かった事を受け止めず生きてこなかったのは自分だと気づき、どこにも自分の居場所がなくなり、このまま・・・
その時、ひかりにも「朝が来た」