紙の本
恩田陸氏が描く高校時代の同級生3人の大学時代を回想した青春小説です!
2020/05/24 11:37
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、『夜のピクニック』、『ユージニア』、『蜜蜂と遠雷』など読者の心を掴んで離さない数多くの作品を発表し続けている恩田陸氏の作品です。内容は、高校の同級生である楡崎綾音、戸崎衛、箱崎一という3人のザキ・ザキ・トリオが過ごした大学時代を描いた青春小説です。現在は社会人として活躍している3人の時間を、まるでアルバムをめくるように巻き戻し、それぞれの青春時代を三つのパートに分けて並べて見せる構成の作品となっています。恩田陸氏の傑作です!
電子書籍
絡み合う3体
2020/04/30 23:08
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
高校時代の課外活動で、空から3匹の蛇が落ちてくるシーンが幻想的です。同じ「崎」がつく3人の男女が、それぞれの道を歩いていく姿に重なりました。
電子書籍
小説を読んだ気がしない
2018/02/17 07:34
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投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
三人三様の人生で、繋がっているようで繋がっていない三人の回想録は、実話っぽいドラマの無さで面白いのか面白くないのかよく分からない小説です。読んでいて退屈ということはないですが、小説を読んでいる感じがしませんでした。
特別対談を読んで、この小説の「自伝的小説」という位置づけが分かり、「へえ、そうだったんだ」と納得した次第です。
紙の本
最後のモヤモモヤ
2012/06/09 18:39
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投稿者:まつもち - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近の著者の特徴で、大変面白く読のだが、最終回を読みそこなった漫画やドラマみたい。なんだかモヤモヤして、読者を置いけ掘りにしている感じが少し不満。
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「分かれるために出会うということ。」
何にも残らないけれど、何となくそれでいい、この言葉で着地点が見つかった。
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自伝的中編。
ヘビのエピソードが出るたびにひやりとしてしまう。
月の裏側のように、気が付いたら日常からあちら側へ連れて行かれそうで。
引用文で深いため息。
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私の知らない大学生の世界。大したことないよと言っているような気もするし、それが良かったんだよと言っているような気もする。
本と音楽と映画 私もそれさえあれば幸せです。今でも
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たいして大きな出来事が起こるわけではない。
3人の、大学生活。
言葉に言い表せないもやっとした気持ちが生まれた。
自分の学生時代を思い出す。
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なんだろう…恩田陸の学生時代のことが分散してかかれていたみたい。
青春ものでもあるし,エッセイ的な感じもするし。
私はあまり好きじゃない。
あまりにも現実的すぎて。ま,人の好みだとはおもうけどもね。
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楡崎、戸崎、箱崎のザキザキトリオ。
それぞれが自分の高校・大学時代を回想して語る短編集。
(これも連作になるのかな?)
正直、期待ハズレでした。
第2部がマシだったかな。戸崎のジャズバンドやってた話。
その他は本人たちが思い出したり語ったりするのを
ためらっているようになんにも面白みがなかった。
学生時代、色々悩んで考えて行動したりしなかったり。
そんな連続だってわかるけど、それでも小説なら
何かを語ってもらわないと!
あとがき対談を読むと、どれも恩田さん本人の自叙伝的な
要素が入っているようです。
って、それを知ってもあまりなんとも思わなかったけど。
ジャズバンドでの活動に熱中する戸崎の話だけが
読んでて楽しかったな。
で、高校時代の、3人を結びつけたエピソードは
なにか意味があったのだろうか?
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男2人と女1人のそれぞれが主人公の3作が連作になってます。
別々に読んでも楽しめるし、連続で読んでもまたよし。
いい意味で温度感が低く保たれた作品でした。
学生時代をあまり振り返りたくない気持ちは分からなくもないですが。
本、音楽、映画とそれぞれの好きなものを中心に進んでいきます。
僕はこの中なら本になるのかな。とか思って読んでました。
「大学生というのは、あまり停車駅のない長距離列車に乗っているようなものである。」
ある程度想像のつくレールの上をただ惰性で走っていただけだったかも。
青春とかくさくて言いたくないけど。
やっぱり、自分の若かった頃を嫌でも思い出させられる。
特に若気の至りと言われる類の青くさいあの必死な感じ。
諦めるとか我慢するとかバランスを取ろうとはしなかった。
あの頃に戻りたいとは今では思わないけれど。
あの頃にしかできなかったことは確かにあったと、今だからこそ強く思う。
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2部の戸崎くんのお話は引き込まれて、たのしく読んだが、ほかはあまりわたしにはピンとこなかった。
むしろ、オズマバンドのお話をもっと読みたいから、一冊それでもよかったのに、と思ったくらいです。
ピアノをすこしかじっているせいもあるのかもしれないけど。
わたしが読むには早かったのか?
何年後かにまた読めば、今度はちがって見えるのかも。しれない。
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私の大学時代はもっと熱かった。でも放り投げられたような自由な感覚はすごくよく分かる。私はそこが好きでたまらなかったのだけど。こんな冷静で淡々とした感じじゃなく、終わらないお祭りのような毎日だった。逆に自分の大学時代のその感覚を思い出した。
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「誰でもない時代。引き伸ばされた猶予期間。」
青春小説と言ってしまうとちょっと違和感をもってしまうくらいに、淡々と語られる3人の大学時代。
ふわふわと断片として思い起こされる自分の大学時代。総じて淡々としているような気もするし、青春なんて客観的に見た瞬間に概してそういうものなんだろうなとも思う。
よく、学生時代にもどったらどう過ごす?っていう話になる。もっと有意義に時間を使っておけばという思いもないではないけど、きっとおんなじような過ごし方をするんだろうな。淡々と。
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登場人物みんなが一線引いたところから冷静に学生時代を振り返って、特に大きな変化や波もなく、それほどいい思い出でもなく、でも最後にこれは青春なんだって気づくっていう流れ。淡々と進んでいく物語の手法は嫌いではないけど、『ネバーランド』や『蛇行する川のほとり』が好きな自分にとっては物足りなかった。