まかてさんの傑作!続編希望
2016/02/20 17:47
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投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る
こういうまかてさん大好き!いいね、ほんとはできる男のくせにそれを隠して、面倒臭せぇでいろいろかたづけて。でも、いざとなったらちゃっちゃと仕事をこなし。それも超一流の見立てで。ふらここってブランコのことなんだ。ブランコより響きがかわいい。小児科医の庭にあるふらここか。風情もある。願わくば、もっと薮医三哲の見せ場が欲しかった。実は名医なんじゃないの??って思わせるの一場面、二場面くらいしかなかったのが惜しかったなあ。お亀婆さんの「婆さんっていうな!」がお決まりになってるのもよかった。なんか安心する。続編希望。
とっても愉快な人情噺
2015/08/31 22:13
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投稿者:コイケ - この投稿者のレビュー一覧を見る
これまでの朝井まかて作品同様、個性的でいささか面倒な登場人物たちが織り成す人情劇。ほどよくハラハラさせられたりヤキモキさせられたりしながら、とっても楽しく読み進めました。あと数ページになった時、読み終えてしまうのが名残惜しくて仕方なくて、切ない気持ちになったものです。
気楽に楽しめる。
2015/11/09 14:18
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投稿者:紗螺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回の作品は骨太な本格物ではなく、気楽に読める時代小説だった。期待外れというほどではないが、もう少し本格的な内容を期待していたのは事実。
近所で籔医の異名をとる父親と一緒に主人公のゆんは町医「ふらここ堂」をやっている。ゆんの周りにはお亀婆さんや母親代わりのようなお安、幼馴染の次郎助などがいて、訪れる患者やちょっとした事件とともにその日常を描く。…と、設定は魅力的だが、こういう話は登場人物がどれだけいいかによっている。私の感触では、今回はそれがいまひとつだった。ゆんは煮え切らない、次郎坊はうっとうしい…という風にひとりひとりの問題点を挙げてもくどくどしくなるだけなので省くが、誰かひとりでもいいからぐっと惹きつける存在がいればよかったと思う。町民の暮らしぶり自体は生き生きと描かれているので。
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投稿者:梨桜 - この投稿者のレビュー一覧を見る
転変連作。時代小説もの。時は江戸。町のはずれに藪医者と呼ばれる父と二人暮らしの娘。
一癖も二癖もある近所の人々に助けられながら、娘は自分の恋と、父親の医者としての在り方を知っていく。
歴史的な楽しみ方よりは、市政にはこんな人がいたのかなぁって想像するのが楽しい。
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朝の連続テレビ小説になりそうなぐらい爽やかな本でした。
藪で評判の「三哲」と娘「おゆん」が営む「ふらここ堂」が舞台です。
さっくり笑える場面が多く
下町の温かいやりとりが心地よかった。
何しろ、まかてさんの小説の中でも一番の引っ込み思案の「おゆん」ちゃんだもの
親近感が湧いてしようがなかった。
黙っていてもわかってくれる大人たちの中で生きていた
と自覚して
1歩踏み出していく「おゆん」ちゃんがいじらしい。
ますます、テレビ小説向きじゃないかな~~
ただ、表紙は、「三哲」の診察の様子だと思うんだけど、
ちょっと違和感があった。
主役は、「三哲」ではなく「ふらここ堂」じゃないかなと。
「角屋」さんとつながって、ふらここがあって、みんなが集まってくるような空間。
幸せ感が詰まった絵、ちょっと見たかったな。
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江戸時代のハートフルなファミリードラマ的な感じの本。ラブコメあり。
近所の人たちと距離が近くてびっくりした。
昔はこんな感じだったのかなぁ。
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朝井さん、
最近あたりがなかったのですが、
今回はタイトルから
期待値が高く、
そのまま平行して
読み終えることができました。
三哲さんの患者に対する姿勢も
それを見ているおゆんの安心感も
ドラマを見ているように彩があって。
楽しく読了
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江戸神田で小児科医をしている三哲と娘のおゆん,その周りの人々とのあれこれ.三哲先生の御典医に推挙されてのドタバタすったもんだとおゆんの恋愛など次から次へと賑やかに日々が過ぎていく.薬問屋の佐吉の一件は理不尽で,悲しいことでした.
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ヤブ医者と呼ばれている三哲が本当は…。キャラクターの濃い登場人物達のやり取りや、三哲の娘おゆんの恋物語(*´∀`*)時代小説をあまり読まないのですが、サクサクと読みやすく面白かったです!2015.09.30読了
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神田三河町界隈で「藪のふらここ堂」とあだ名されている小児医・天野三哲。医者らしからぬなかなかの豪快キャラで楽しませてくれる。寺子屋の「初登山(しょとうざん)」や御家人の妻の「御乳持(おちもち)」、当時の恋愛事情などさまざまな江戸知識もちりばめてあるし、火傷は冷やしてはいけないなど思わず「へぇ」となる医療知識なども盛り込んであってためになる。
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身なりに構わず、寝坊、酒飲み、気に食わない患者は怒らせるあるいは逃げる。
そんな型破りな小児医・天野三哲。
本当は『藪医』ではないのだが、その辺りをもっと楽しく魅力的に書いて欲しかった物足りなさがある。
お亀婆とお安おばさんの熟女による鞘当ては楽しかったが、次郎助・おゆん・おみちの三角関係はいま一つ。
ドタバタとシリアスとのバランスがもう一つだったのでテンポが悪かった。
ただ続編があるのかも知れない。
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朝井さんにしてはさらっと読めました。ぶっきらぼうで面倒くさがりの三哲が、こっそりいいことをしているのが良いですね。三哲が奥医師になった物語も読みたいです。
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天野三哲は「面倒臭ぇ」が口癖の江戸の小児医。朝寝坊する、患者を選り好みする、面倒になると患者を置いて逃げ出しちまう出鱈目っぷりで、近所でも有名な藪医者だ。ところが、ひょんなことから患者が押し寄せてくるようになり、三哲の娘・おゆん、押しかけ弟子の次郎助、凄腕産婆のお亀婆さんなど、周囲の面々を巻き込んで、ふらここ堂の先行きは、いったいいかなることに──。
当時の医者事情、教育現場、夫婦と家族の有り様から、恋愛指南まで盛り込んで、人情と笑いたっぷりに描く、お江戸“子育て”
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面白かった!
江戸時代、小児を専門とする藪医者とそれを取り巻く人々の話しが面白い。
父を手伝う娘の恋愛話や、風貌上がらない藪医者が実は名医であったり、御殿医に選ばれそうになったりと話題は豊富。
続編を是非読みたい。
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L
このテの町医者を父に持つ娘の話は結構あるので、差別化は難しいのでは?と思ったら、娘はただの受付帳面書きで、父のあとを継ごうとするわけでもなく患者を救いたいと思うわけでもないので、ある意味ほかとは違う。
そして18.19歳とは思えない娘っぷり。自覚はあるものの、その性格の年齢設定で主役というのがいただけない。いや、だからこその主役なのか。
15.16歳でその悩みだったらちょうど所帯をもつ年齢でいいと思うけど。イライラします。