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みんなのレビュー16件

みんなの評価4.0

評価内訳

16 件中 1 件~ 15 件を表示

本編とは切り離して読める中短編集です。どれも重いテーマを扱っていますが、話そのものはファンタジー風で、本編よりは手軽です。何度でも読み返せる点が魅力かも・・・

2009/09/09 19:49

7人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

以前、『ゲド戦記外伝』としてでていたものを、作品の発表時期から判断して、本編に組み込み今まで第5巻であった『アースシーの風』と順番を入れ替え、あらたに第5巻にしたものです。先に結論を書いてしまいますが、『アースシーの風』を読み終わると今回の選択が失敗であったことが良くわかります。

むしろ巻番号を外して、単純に外伝としていつ読んでもいい、極論をいえば最初に読んでも構わない、なんて思います。今回の少年文庫版での判断としては、「オギオン」となるべきものを過去の経緯から「オジオン」のままとしたことと、この第5巻への組み込みは、単に翻訳者一個人のメンツや思いつきでなされたもので、『ゲド戦記』にとっては不幸な選択だったと言えます。

ちなみに、特に表題作は「『アースシーの風』と深いかかわりがあり、先に書かれたこちらを読むと理解が早い」といった解説をしているネット書店もあるようですが、理解を早くするだけならば解説書やアニメをみたり、最終巻から読めばいいので、そういう説明は読書を楽しむものにとって一顧だにする価値のないものです。出版文化の発信者としてもっと考えた文を書いて欲しかった・・・

で、作品は本編とは独立したものなので、手軽に読めるといったメリットがあります。ただし、この本を入口にして『ゲド戦記』の世界に入っていこうというのは、難しいかもしれません。本編5巻『影との戦い』『こわれた腕環』『さいはての島へ』『帰還』『アースシーの風』の世界は、時間、空間が大きく変わるものでかなりの読書経験がないと途中で挫折すると思います。

内容紹介は、カバー後の案内を借りれば

ある少女が、自分の持つ力
をつきとめるため、大賢人
不在の魔法の学院ロークを
訪れる。表題作を含む、ア
ースシー世界を鮮やかに映
し出す五つの物語と、作者
自身による詳細な解説を収
録する。

『ゲド戦記外伝』を改題
●中学生以上

とあっさりとしたものです。目次に従って5篇をもう少しこまかく紹介すれば

・カワウソ:ハブナーの港の造船所で働く船大工の息子がみせた力は、海賊と魔法使いの目を惹き、魔実をかけられ魔法使いのために王を探す手伝いをすることになるが・・・

・ダークローズとダイヤモンド:金持ちの商人の息子ダイヤモンドは魔法使いの娘ローズと仲良し。あるひ、息子のもつ魔法の力を認めた父親は子供を魔法使いのもとに預けるが・・・

・地の骨:魔法使いダルスのもとに現れた少年は、彼のもとで学びたいという。それがダルスと一級の職人ダンマリとの出会いだった。忙しいダルスはなぜかダンマリが気に入って・・・

・湿原で:酒飲みの弟と暮らすメグミのもとに現れたみすぼらしい身なりの美しい男オタクは、この地方の病気に罹った動物をなおしたいと言って、彼女の家に宿泊をするが・・・

・ドラゴンフライ:没落した地主アイリアの娘ドラゴンフライは酒びたりの父親の反対を押し切り密かに魔女から名前を付けてもらい、その後ゾウゲという男に出会う・・・

となり、さらにこの本の目玉ともいえるアースシーの世界観について、文化や歴史、伝説などの、作者による「アースシー解説」、訳者あとがき、少年文庫版によせてがつきます。カバー画はデイビット・ワイヤットです。

どの話も密度が濃く、テーマ性が強いものなので甲乙つけがたいのですが、私は「湿原で」が好きです。ある意味、もっとも神話的というか、奥が深い気がします。次は「地の骨」と「ドラゴンフライ」。本編の理解を助ける上では後者に軍配をあげますが、話としてはオーソドックスな前者、いい勝負でしょう。

それと「アースシー解説」ですが、いろいろ組み替えるなら、これこそ本編の最終巻である『アースシーの風』の巻末につけたほうが親切ではなかったのかと思います。それと地図です。巻頭に地図は分かるのですが、この解説をよく理解するためにも、ここに再掲したほうが良かったのではないでしょうか。あるいは地図だけは別紙にしていつでも見ることができるようにするとか。

それと、表題作「ドラゴンフライ」は、このお話が日本で2004年に初めて訳出され『ゲド戦記外伝』として出た時は、「トンボ」というタイトルでした。別の話ではありませんので、一応、断っておきます。

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かつてのようにゲド戦記外伝であったほうがいいと思うが...。

2020/10/25 23:40

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る

作者のル=グウィンが想像上の世界であるはずのアースーシーからみつけてきた短編集+作者自身による解説という構成。その解説に「実在しない歴史をさぐるには、物語っていって、何が起こるか、見きわめるしかない。これは、現実の世界の歴史家がすることとたいして違わないのではないかと思う。」とあった。
アースーシーの話は、著者の完全な虚構だが、それにこれほどのリアリティを出すには、虚構であってもその時代に何があって、それによってどんなことが起こったか...それを深く深くさぐる必要があったのだなと腑に落ちる。
ちなみにかつては『ゲド戦記外伝』として出ていたものが、いつのまにか、第5巻だった『アースーシーの風』と入れ替えて、こちらが5巻になっていた。かつて全巻を読んだものとしては、ちょっと座りが悪い気がする。なんでこんな変更をしたんだろう?

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2010/02/20 18:56

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2012/11/09 23:59

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2013/08/16 08:57

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2013/09/21 09:49

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2018/02/23 22:25

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2020/01/21 23:52

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2020/09/04 06:00

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2021/01/01 13:02

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2021/04/28 22:06

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2021/08/08 14:17

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2022/03/20 15:00

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2023/05/08 07:42

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2023/07/31 13:37

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