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紙の本
死角直球
2009/02/17 09:06
11人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:空蝉 - この投稿者のレビュー一覧を見る
知る人ぞ知るBL(ボーイズラブ)漫画家、今市子によるエッセイ漫画・・・に名を借りた萌え解読本!いや、BLに萌える腐女子視点による名作解説書というべきか。
今市子氏の目に掛かればかの名作も大作も、名著も著名人もすべて、BLで埋め尽くされた美味しい世界に塗り替えられる。
紹介されるのは「ベン・ハー」「白鳥の湖」「こころ」・・・宗教映画であろうがバレエであろうが誰もが知る数々の名作。しかしこんなに美味しいシーンが、話題が、裏話が合ったなんて!と、まさに目からウロコものである。
ここでは細かいネタバレはすまい。というのも、言ってみればネタしか詰まっていない。内容が濃密。なので一言漏らせば即ネタバレになってしまうから。
ノンケな貴方の大切なイケメン俳優も美しい人も愛するスクリーンも本書ではすべてBLに変換されて読み返される。同音異句とはよくいったもので、同じモノでも内容が違って見える、これはある意味二倍三倍のオタノシミになること請け合いである。
神聖な物語を冒涜している!とお怒りになる人もいるかもしれない、けれど今日本は漫画帝国であり「BL」は既に公用語に近いものがある。食わず嫌いの前に知っておいて損はない。
BLには興味はないけれど読んでは見たい、知っておきたい。そんな方に本書はもってこいだ。激しい描写も専門用語も多用せず初心者にも詳しく優しく解説してくれるワンシーンがなんとも微笑ましい。そう、ノンケにもノーマルな人にも勿論腐女子諸君にも(笑)安心して読める温かで緩やかな入門書なのだ。
まだBLに手をつけていない人、手をつけるべきかまだ迷っているそこの貴方。まず入門書として本書を手に取るべし!(笑)
と同時に、今市子氏の一面しか知らないファンにとっても、今氏の文芸・映画etcへの知識教養の深さ・広さに驚かされる新たな発見本になるだろう。
いずれにしても色々な意味で「死角」満載の一冊である。
紙の本
おもしろい
2016/03/22 21:34
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:onew - この投稿者のレビュー一覧を見る
このそこはかとない気怠い雰囲気の表紙は中身とは全く関係ないけど、惚れ惚れします、今先生の着彩イラストが本当に好きだ。本編は今市子先生の萌えについて語るエッセイ、死角は思わぬところに沢山潜んでいるんですね。共感した部分もあり、先生のマニアックな一面を垣間見ました。昭和の怪しい文学作家はメモしました。赤江瀑さんの本読んでみたい。
紙の本
萌えのツボは違うが
2017/05/08 09:45
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
作者さんと自分とはかなり萌えのポイントが違うなー。だが 作り手が冷静に自らの萌えについて分析し語るのは興味深い。
電子書籍
マンガはスマホで読みづらい!!!
2016/12/06 19:48
2人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たこやき - この投稿者のレビュー一覧を見る
はじめから携帯マンガとして描かれたものならともかく、もともと紙書籍として発行されたものを電子書籍にしたものだから、見開きの1ページがすごく小さいの!
拡大すると今度はコマとコマのつながりがわかりにくくなって(必ず右→左ではなく、上→下という繋がり方もアリだから)読みづらくてサイアク!!
内容そのものはそこそこ面白いのですが、懲り懲りしました。
もう二度と電子書籍で漫画は買いません!!!!