- 販売終了
- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
電子書籍
直木賞受賞おめでとうございます。
2016/07/21 21:42
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る
表題作の「海の見える理髪店」が抜群に良かった。
祖父の代から続いている理髪店。
鏡に映った青空と海の二つのブルー・・・素敵だろうなあ。
有名な俳優も髪を切りに来るほどの予約制のお店に・・若い男性客。
髪型の注文から始まり髪にスプレーをかけられ蒸しタオルで毛穴がウズウズ広がる。
櫛をぐいっと入れられ、いよいよカット〜はさみを替えてカット〜洗髪〜ひげ剃り〜マッサージと気持よい時間が過ぎる。
その間理髪店の店主の人生が自然に語られる。
店主の子供時代から父親の突然の死、結婚、上手くいっていた時代の話など 自分が海の見える理髪店の椅子に座って聞かされている気持ちになった。
ラスト、若い男性客が来た理由が明かされ、なるほどと唸った。お見事!
どれも良い作品だけど「成人式」が読んでいておかしくて笑わされ、とっても明るい気持ちになった。
悲しくて悲しくて・・ずっと二人で笑い合った事などなかったはずなのに、二人で挑んだ「成人式」が二人の新たな旅立ちを祝福してくれた。
直木賞にふさわしい作品です。
これからの作品も楽しみにしています。
紙の本
短編集
2019/02/28 23:40
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:千那 - この投稿者のレビュー一覧を見る
六篇の短編集からなる一冊。私はやはり表題作が好きかな。家族とのつながりに焦点
をあてた心温まるストーリーばかり。読了後にさわやかな気分になれる。
電子書籍
家族愛
2018/03/09 18:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:気ままに - この投稿者のレビュー一覧を見る
短編なので、電車でも読めます。
切なくてほっこりして、家族愛を感じるお話でした。
家族と過ごせる時間は、実は短いということを流れる日常生活の中で忘れがちですが、
この本は気付かさせてくれました。
電子書籍
手紙はいいなあ
2016/12/08 00:22
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る
『海の見える理髪店』『遠くから来た手紙』がよかった。理髪店の店主、本当は無口なのかもしれないけれど、この日ばかりは饒舌に成らざるを得なかった。たった1回息子がくれた機会だもの。親というのは子供が忘れていることも覚えていてくれる。それが愛なのかな。悪い父親だったかもしれないけれど、見事挽回できた。『遠くから〜』は小さな奇跡が運んだ、ある夫婦のやり直せるかもしれないきっかけ。手紙の素晴らしさを再度認識する。私も大切なこと、伝えたいことは手紙に残そう。『空は今日もスカイ』は悲しい。少女と少年に幸あれと願うのみ。
紙の本
巧すぎる名人芸
2016/12/07 07:40
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
第155回直木賞受賞作。(2016年)
最近よく目にする言葉に「ほっこり」がある。別に若者言葉ではないが、どういう加減かよく言われている。
直木賞を受賞した荻原浩の6つの短編も、この「ほっこり」という言葉が似合う作品だ。
しかし、それ以上のものではない。
この短編集がどうして直木賞に選ばれたのかわからない。
悪い作品ではない。しかし、しょせん「ほっこり」でしかない。
選考委員たちの選評を読んでも、この作品を推す強い感情が感じられないのは私だけであろうか。
「オーソドックスな短編集」(北方謙三)、「ベテランらしいうまさや配慮」「地味で堅実な方法」(浅田次郎)、「丁寧に仕上げられた人情味溢れた物語」(東野圭吾)、と続く。
そして、林真理子委員である。
こうある。「すべてがいきとどいている」が、「いささかもの足りない」。
「荻原さんなら、このレベルのものはいくらでも書けるだろう」。
一番正直な感想といっていい。
浅田次郎氏は「記憶に刻まれる」という点ですぐれていると評しているが、それはどうだろう。
私はあまりに巧すぎて、「記憶に刻まれる」ことなく、するりと抜け落ちてしまうのではないかと思ってしまう。
読書体験としては心地いい。
読んでいて胸にぐぐっとくる。
ところが、読み終わってページを閉じた段階から、この短編集の作品世界ではなく、今のなんともいえない世界がひろがっていく。
そうはいっても一番好きな作品を選ぶとしたら、私は「遠くから来た手紙」だ。
紙の本
涙が止まりません
2016/11/29 18:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:飛行白秋男 - この投稿者のレビュー一覧を見る
じわーっと効いてくる、素晴らしい本でした。
ありがとうございました。
紙の本
どの話もよかった
2016/08/18 21:38
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:玉 - この投稿者のレビュー一覧を見る
直木賞の作品で、こんなに感動したのいつ以来だろう。6編それぞれがじーんときました。むしろ、表題作よりも、他の作品群の方が、心を動かされました。私もまもなく60歳を迎えるのですが、自分のこれまでの人生をじっくりと振り返ることができました。「僕たちの戦争」?でしたっけ?10年くらい前にテレビドラマでがーーんとやられたのですが、今回は、「いつか来た道」と「成人式」に特にやられました。「成人式」は地下鉄の中で読んでいたのですが、涙がこぼれてきそうで困っちゃいました(笑)。「遠くから来た手紙」ではドキドキさせられましたし、「時のない時計」で「101匹わんちゃん」が出た時には、拍手しそうになりました。貴重なひとときをありがとうございました。