どの職場にも通用する骨太な指南書。
2016/10/03 21:21
7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:わびすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「精神論」というと、論理的でない主観の押し付けととらえがちだし、松岡修造的な人に感じる拒否感の正体だと思う。しかし藤田先生は精神のあり方といった意味で納得のいく精神論を読ませてくれました。一流の武術家にも似た、論理の背景がきちんと存在する。しかし、そのためには、「人の教えを聞くことの大切さ」を説明するのに一冊の文章が必要なのだと感じた。内容を説明する意味でも、読みながら自分の中で消化するためにも、この長さは必要だったのだと思う。しかもそれを楽しく読ませる構成や、先生の気持ちがこもる口語体などの工夫もなされている。いい本を読ませてもらいました。
読者コソ読メ!と言いたい。
2016/11/30 16:47
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うりゃ。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
どんな思いで創作に立ち向かうか、の一つの答えだと思う。それも売れる作品を創るための。
「好き」から始まるオリジナリティを打ち出せというのは、肯定的な広がりがある話こそ多数の読者を獲得しやすいという実情にも即したものだと思う。
漫画以外の作品の創作法にもいえることだと思うので、読者側こそ読むべきかもしれない。
読んで、「だからそうくるのか」という裏読みの手がかりにもしていける。
プロ志向の漫画描き向き。
2022/12/24 08:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ごんざ - この投稿者のレビュー一覧を見る
漫画初心者ですが人に勧められて読んでみました。参考になる部分は多いですが初心者には難しい。プロ志向の人向きです。
hontoで買わない方が良いかも
2024/12/19 10:07
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:X - この投稿者のレビュー一覧を見る
PCで読むとウィンドウの大きさによって本のp数が変わる
1p当たりの文字数が変わることによって・・・・。
こんな事なら紙で買えばよかったと思わせられます
皆様ご注意を
投稿元:
レビューを見る
物語を作るときの秘技のようなものが詰め込まれていて、これに従っていたらもしかしたら面白い物語が書けるんじゃないか、って気になってくる。それに、藤田先生の言葉は先生のマンガと同じくらいエネルギーに満ちていて、読めば読むほどに気持ちが奮い立つんだよなあ。人間やマンガに期待し続ける藤田先生の姿に胸が熱くなる。この人のマンガの、そういうところにいつも救われてきたんだよなあ。
投稿元:
レビューを見る
購入
詳細は読み終わってから書く予定。
この内容は上司・部下の関係や同僚との関係にも使える気がする。
投稿元:
レビューを見る
藤田和日郎、新人アシスタント育成術を語る!
という歌い文句が帯にあります。
ビジネス書のような煽りですが、育成術というより漫画に対してこういう風に感じて書いています!という決意表明みたいなものかな。そこまで大上段に振りかぶっていないようにフォローしてますが。
とはいえ、新人や後輩に仕事を教える時にこういう言い方したいなぁ、と思うことも多々あり。ブレないことだよね、教える際に。それが一番難しいんだよなぁ。
こちらとしてはブレていないのだけど、受け取る方が矛盾を感じてしまう言い方になってしまっているんだよなぁ。
担当の武者さんに言われたこと、それを噛み砕いて伝える藤田和日郎さんがいるというのは、いい環境です。この二人がブレてないから、伝わるんでしょう。
ブレないって、大事だ。
だから、藤田和日郎作品が好きなんだ。そう思えた、再確認でした1冊でした。
投稿元:
レビューを見る
会話形式で簡単に読めるが、大事なところも読み飛ばしてしまいそうになるのが欠点。もう少し要約をつけるなりしてもよかったのでは。
投稿元:
レビューを見る
マンガだと思って買ったら、まさかフェイクドキュメンタリー小説だとは!
とはいえ、仕事本としてとても興味深い一冊。
「好き」が個性だから。
は、至極名言。
投稿元:
レビューを見る
一つの道を極めた人の話は、いろんなことに通じる。
漫画の描き方を説く本なんだけど、自分の知らない自分の知り方や、コミュニケーション、上司との接し方なんかに通じると思った。
特に、就活中の学生さんなんかが読むと、とても良いかもしれない、そんな一冊。
投稿元:
レビューを見る
『うしおととら』などを代表作として持つ漫画家、藤田和日郎氏が漫画家としての大切なことを語ります。漫画家にとってまず大事なのはコミュニケーションをしっかり取ること、好奇心を持つこと、編集者に言われた助言を自分の頭で噛み砕き考えて血肉に変えること、自分の「好き」を追求すること、そのためには精緻に言語化すること。そういった内容を読み手に優しく語りかけ、諭すような語り口調で綴られています。これは漫画家に限らず職業一般に通じると思います。特に本書の最後のほうに書かれている「オリジナリティ = 好き」はとても大事。著者の新人に対する愛情を感じました。良書です。
投稿元:
レビューを見る
2017/6/18
発売すぐに買ったけど読むのは今頃。
読者だけど読んじゃいました。
前から熱い人だとは思っていたけどやっぱりめちゃくちゃ熱い人でこっちまで熱くなった。漫画化志望じゃないのに。
好きなもの人に言わなくなったもんな~
熱く語るなんて滅相も無い。
人に心のうちを見せるのが怖くて怖くて避けてるうちに自分でも何が好きだかよくわからなくなってどうすれば熱くなるのかもわからない現状ににっちもさっちもいかない八方塞出口はどっち?って日々なんだけど、こういうことをすれば出られるのかも。
からの最終章。
「耳あたりのいい言葉」はコワイと来た。
スゴイスゴイ!大興奮。バレてる!
耳あたりのいい言葉で言い逃れること多いもん。私。
本音を言わず小手先で無難で美しいことを言いたがるのよ。
それで切り抜けてしてやったりってかっこ悪いなぁ。
でもサラリーマン的には時々は仕方ないねん…
でもなでもな、一生懸命やろう。好きなものは好きと言おう。
怖くても考えてもがいて真面目にやろう。
藤田和日郎のファンって見る目あるんだから、私。
投稿元:
レビューを見る
これは藤田和日郎から、漫画を愛するすべての人へのラブレターだ。
藤田和日郎が全力で愛してるぜって言ってくれる。
こんなの泣くっての。
どんな種類でもいいのですが、クリエイターなら一回読むといいです。
こんな師匠が身近にいたらなあって思わずにはいられないですよ。
投稿元:
レビューを見る
新人漫画家に語りかける構成で読みやすい。
無口禁止!というのはいいなぁ。とにかく職場は明るく。コミュニケーション大事ってこと。
これは対編集者も同じことで、藤田和日郎の仕事場から多くのプロ漫画家が輩出される理由がわかる。
気になったのは以下。
・情念を込めて線を引きな
・感動するネームを描け 人の心が変わるもの
・主人公を立たせてそのあとで世界観をつくるのが少年漫画の基本
・なんで?を突き詰めるとキャラクターが立ってくる
・ストーリーは欠けてるものが満たす
・外に答えを探すな、内を見つめろ
あと、映画『オーロラの彼方に』は想像以上のハッピーエンドらしい。
投稿元:
レビューを見る
藤田和日郎がマンガの書き方、編集者との付き合い方を、新人アシスタント=読者に向けて書いてある。口語体なので理解しやすい。間に編集者から見た新人の話として、藤田の初代の編集者の武者正昭が説明している。この話も知らない事が多くて楽しかった。
私は漫画は書かないが、長年の藤田ファンだ。この本は漫画を書くために参考にする事がかなりあると思う。
自分の心地いい空間を作るための「ムクチキンシ」。だがこのルールのおかげで映画や漫画について忌憚のない意見を言うことに慣れていくのだろう。自分の中で好き嫌いや、物語の構成が解きほぐれていくのには人と話すのはかなり有効だ。
藤田の話には映画がよく出てきている。大量に映画を見て、消化して漫画にする。アシスタントと点数を付けあって、自分と違う意見を知れるのは非常に楽しそうだ。このような事をしているから、藤田の職場からはどんどん漫画家が生まれるのだろう。
一ファンとしても、漫画好きとしても、どのように作品を作る素を固めているのかが少し分かって嬉しかった。