紙の本
SF(?)小説とはいえない!
2023/03/12 14:40
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ジミーぺージ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「ドイツ1983年」というドラマの中で
この本が、東ドイツでは読んではいけない本に
なっていた。それで、読んで見た。
こんな話だった。
独裁者は登場しない。
独裁統治国家。
完全な監視社会。
都合の悪い歴史は塗り替えられ、
・・・・・。
思い当たる国家が暗示される。
途中、恋愛小説家かとも思える内容になるが
最終的にはドンデン返し的な面白さのある
SF(?)小説です。
電子書籍
タイトルだけは知っていた
2023/03/06 17:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あれこれ - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルだけは、ネットで知っていた。ディストピア小説だと言うことも知っていた。しかし、読んだことがなかったので、買ってみました。
舞台は、イギリスのようで、ロンドンという地名が出てくる。そのイギリスが、北朝鮮以上の独裁国家となっていた。
年中、どこでも、テレスクリーンという道具で監視され、人々は、常に政府に監視されていた。
違法行為がばれたら、拷問である。
恐ろしい社会であるが、一定の人には、気持ちの良い社会かもしれない。政府を疑わない人にとっては。
物語の性質上、かなり長い。最後のニュースピークとかは、蛇足だと思う。
紙の本
電子書籍で購入する場合の注意点
2019/02/23 13:56
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あられ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作品の内容については、既にとてもたくさんの方々が語られていますし、私が付け足すことなどあろうはずがありませんが、電子書籍と紙版の相違について少し。
結論を先に言うと、ざっくり読みたいとか、本文内の検索をしたいとかいった用途なら電子書籍でよいと思いますが、じっくり読書したい場合は、紙の本をお勧めします。紙を買って、あとから電子版も欲しいと思ったら「読割50」が使えますし、この作品を初めて読む方は紙版のほうがよいと思います。
まず、紙の書籍では、作家トマス・ピンチョンによる解説(英語版では2003年の新版に寄せられたもの)が収録されていて、それが読みどころのひとつなのですが、電子書籍版ではピンチョンの解説は割愛されています。(訳者あとがきはあります。)
また、この小説は「第一部、1、2、3……」というように章立てされているのですが、電子書籍ではその章立てで目次がついていないので、自分でハイライトやコメントを使って簡易的な目次のようなものを作るよりありません。ぱらぱらとめくることができない電子書籍だからこそ、目次のようなものは使い勝手という点で紙以上に重要となるはずなのですが……。
それから、これはひょっとしたら私の環境によるものなのかもしれませんが、読書アプリの設定からフォントを変更しようとしても、反映されません(PC版、Android版のどちらも)。早川書房さんのほかの電子書籍では変更できているのですが、この作品だけはなぜかフォントを変更して保存のボタンを押しても、何も変わりません。
また、行間が非常に狭いため、改行が少ない本作のような作品は、長時間の読書がつらいです。hontoアプリでは以前は行間の調節ができたと思うのですが、今はその機能はなくなってしまっているのか、設定を見てみても見当たりません。
作品としては5点以外ありえないくらいの名作ですが、電子版についての評価では、ピンチョンの解説が削られている点で書籍として-1点、画面の読みにくさで-1点です。
紙の本
なんだこれ!?
2018/11/11 18:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ケロン - この投稿者のレビュー一覧を見る
興味津々で読み始めましたが、なんだこれ!?
頭のいい人の考えていることが全然わからずに置いてけぼり・・・。
でも、次回に読む楽しみが生まれました。
次こそは理解できますように。
紙の本
難しく、深い
2016/11/07 16:51
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kei - この投稿者のレビュー一覧を見る
多くの作家や有名人が影響を受けたと言っているだけあり、色々と考えさせられる本。二重思考やニュースピークなど一回読んだぐらいでは理解できなかったので、また間をおいて読もうかなと思う。
電子書籍
ぐんぐん引き込まれる!
2016/01/24 22:14
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とと - この投稿者のレビュー一覧を見る
すごくSFっぽい。舞台はロンドン。近未来なのか、個人の生活が全て支配されている世界の話。いろいろな示唆とか、暗示があるのだと思うけど、全てを理解するのは、難しい。でも、それを差し引いても、面白く、考えさせられる話。
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村上春樹の「1Q84」は
この作品に影響を受けたとの事。
新訳版が大手書店で拡大展開中
ランキング上昇
都内BFでは6位
ある程度潤沢に「1Q84」が在庫あるなか、
今更ながら、併売・コーナー作成で
底上げも一考。
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半世紀以上前に書かれた小説とは思えないくらい、斬新で新しい感覚を持った小説だった。物凄くピンピンに現代を生きていた。
もちろん僕は世の中がそう言えば2+2が明後日くらいには当然4で無くなっていると何の疑いも無く信じてしまう部類の人間であるということもあり、この小説を手にしたのはもちろん1Qなんちゃらの影響だ。こう、読んでみてこの小説を前に読んでいたからといって1Qなんちゃらの印象が変っていたとはあまり思えない。というか、そんなことよりもこの小説そのものに吸い込まれる力がすごくてそれどころではなかったといった印象である。
はて、この小説が面白かったかと聞かれれば、僕はつまらなかったと答える。ただ、読んでよかったかと聞かれればよかったと答える。そんな小説。
正直、1948年に1984年という遠い未来を書いた小説にすんなり入っていけって言うほうが無理な話である。あげくのはてえらく苦しんでようやく楽しめるようになったのは3章の前後辺り。何度止めようかと思ったか分からない。
こういう小説を読むことがイコール読書といえるような気がする。ただ、こんな小説ばかり読んでいたら近いうちに僕は読書が嫌いになってしまう。
多くのことが含まれている。テレスクリーンのある世の中を想像する。救いの無い憧憬がぼんやりと浮かんでくる。
に、しても脱字酷くないか?演出なのか?
(2009.08.04)
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第二部、第三部になるにつれて、物語の展開スピードがはやまります。第二部からは一瞬にして読める本です。
内容そのものも、とても面白いです。こういう終わり方も、現実味があっていいと思います。
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うへーい(難)
確か高校生のとき図書館にあったんだけど、
難解&退屈で途中挫折した本。若者向きではないね、確かに。
春樹が「1Q84」とやらを出したので、
こっちを読もうと思って調べたらアマゾンでプレミアついてて4000円!
さすがになーと思ってたら、さすが出版社、
春樹ブームに乗っかってほどなく新訳版を出してきた。
ヒラ積みされてたので即買い。
とある近未来。
世界は三つの大国に別れて戦争を繰り返し、
主人公の属する「オセアニア」という国では
「ビッグブラザー」
と呼ばれる独裁者を奉ずる、
徹底的な一党独裁、全体主義、思想統制が行われていた…。
人から思想の自由を奪うことができるか。
自由に考えられなくなったとき、人間はどうなってしまうのか。
過去が圧倒的な権力によって書き換えられ、
すべての証拠がなくなったとき、事実は何によって担保されるのか。
巨大な権力が完璧に機能したとき、2+2は5になりうるか。
書かれたのは1949年。「動物農場」と同じく
共産主義、全体主義批判といえば簡単だけど。
一番ぞっとしたのは、党が
「ニュースピーク」と呼ばれる新しい言語を開発するくだり。
例えば「良い」「悪い」などと二つも用語はいらない。
「悪い」は「良くない」といえば事足りる。
今あるオールドスピークは、無駄な用語が多すぎる。
とにかく、人が自由に使えるワードをどんどん排他していく。
党に都合のよい言葉は残し、そうでないものは消していく。
その結果、人間はどうなるか。
自由に思考ができなくなる。
まさしく、言葉が思考を創ることを
理解している者だけが考えうる、もっとも残酷な発想。
言葉を奪われる恐怖、それはすなわち思想の隷属化である…
決して、ていうか全然万人に薦められるものじゃないんだけど、
SF好きや小難しい話に耐性がある人にはぜひ読んで欲しい本。
時代は春樹よりオーウェルだぜ!
そして多分俺は春樹の方は読まない。
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独裁的な社会システム、その体制自体への恐怖ではなくて、ある種の社会や恋愛における人間の心理、希望や絶望を詳細に描写していくことで、今現在へも繋がっていく名作。
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「社会主義」はテーマではなく、バックグラウンド。あくまで「二重思考」こそを本題ととらえるべきか。ピンチョンの解説付き。
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私が読んだのは新訳版ではなく、新庄哲夫訳のハヤカワ文庫版。1984年生まれで共産主義時代のロシアにいたこともある私。因果を感じます。
内容としては非常に苦痛。そもそも翻訳ものって苦手だし。
伊坂「魔王」で感じた無意識に誘導されていく群衆という考えがあまりにも現実的で恐怖心を通り越して苦痛を覚えます。
選挙前にこういう類の本を読んだことに後悔。
1Q84流行っているけど買うほど読みたいわけではないし文庫化も図書館で読めるようになるのにも時間がかかりそうだからと軽い気持ちで読んだのにな。
そろそろ共産社会、スターリン政治などの勉強をする時期なのかも。
でもそうなるとどうしてもこういった集団的マインドコントロールのようなものにもふれなければいけないんだよな。
私自身「レーニン万歳」とか言わされていたのであまりマインドコントロールなどについては知りたくない。。
この本でも子供が親を告発するシーンが一番怖かったです。
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こえーーーーー・・・
もしかしたら、世界で一番怖い本かも。
今までは『O嬢の物語』が一番怖いと思っていた。
あれはフランスのSM官能小説なんかじゃなく、私にとってはホラーだったもん。
でも、やっぱりイギリス人が本気出すと、誰も勝てないわ〜(O嬢でも一番怖い人はイギリス人だったし)
話の筋や展開も退屈させないし、緻密に架空の世界を設定してある(政府主導で新しく作られる言語まで!)から、SFなのにすごくリアル。
読後感もかなり強烈。読み終えた後、現代社会について色々と考えさせられる。
一番怖いのは、こういう社会構造になっている国が現代でも地球上にいくらでもあるという事実?
それとも、この国にも<二重思考>がそこら中に存在するという気づき?
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洗練された日本語の言葉づかいが心地よい。
話もよかった。現実離れしているように見えて、結末がどこか馴染むかんじだった。