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投稿者:touch - この投稿者のレビュー一覧を見る
目を引くタイトルに本屋大賞2位ということで、かなり期待して読み始めた。
が、不治の病で何年も前から正確に余命宣告され、しかも死ぬまでは周りに悟られないほど元気に振る舞える、というご都合主義な設定。
この時点で、かなり読む気を無くした。
まあ「泣かせる小説」ということなので、それもしょうが無いかと読み続けたのだが、どうもキャラクター設定もチグハグ感が否めない。
主人公は、クラスメイトの名前や顔も碌に覚えていないほどの人嫌いな割に、桜良とは饒舌に話し、無理矢理とはいえ旅行にまで行ってしまう。
そもそも桜良が、いくら秘密を知られたからといって、主人公にそれほどまでに近づいていく気持ちもわからない(一応、桜良の気持ちは書かれているが)。
桜良が亡くなる原因に一捻りあるものの、普通、そんな亡くなり方をしたら、別のストーリーが展開しそうなもの。
後半は、いかにもお涙頂戴の言葉が並んでいるが、登場人物に共感できなかった私は結局泣くことができなかった。
期待はずれ。。。かな?
2017/05/11 21:55
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投稿者:Masetto - この投稿者のレビュー一覧を見る
ちょっと変わったタイトルで目をひいたし、人気のある作者みたいなので 読んでみたけど期待しずぎたのか たいしたことなかった。 明るくて皆に好かれ、親友もいるし、ボーイフレンドもいた女の子が実は重い膵臓の病気にかかっていて 高校生になって いよいよ大変になってきた。 主人公はその女の子の クラスメイトだけど 他人と関わらないように生きている 暗い男子生徒。 なぜか彼女は残り少ない高校生活を楽しむパートナーとして彼を選ぶ。 彼はそれに巻き込まれた形。 恋愛とかそういう感情はないという設定、 だんだん友情は生まれてくるんだけどね。 ちょっと意外な結末になるんだけど それでもなんかそんなものか? という程度だった。
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投稿者:iha - この投稿者のレビュー一覧を見る
インパクトのあるタイトルに比べ、抒情的な内容にびっくり致しました。主人公は内気な高校生。クラスのマドンナ的存在とある秘密を共有することから仲良くなってゆくという展開は少々漫画的ではありました。人の生き死にがかかったお話はどうしたって泣けてしまうのでずるいです。
ストーリーは面白かったが、作品としてはまだ若いかな。。。
2020/06/06 16:57
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投稿者:うっでー - この投稿者のレビュー一覧を見る
すでに多くの方のレビューで語りつくされているとおりはあるのだけど、ついついレビューを書きたくなってしまう。
ということは、読んでみてそれなりに好きだということかな。
ストーリーはそれなりに面白かった。友達以上、恋人未満の関係を記しているレビューが多いけれど、単にそれだけではなくて桜良の寿命を見据えた上での抑制的判断と考えた方が読んでいて深みが出るだろう。
残念ながら文体が拙く作品の価値を減じてしまっている感がある。多くの人が指摘しているようにライトノベルの域を出ない感じ。この作者の作品はほかに読んでいないのでわからないけれど、これからの成長に期待したい。作中でも触れられているような作家への憧れも文体から察せられるが、まだまだこなれていない感じがする。
本屋大賞2位はちょっとどうかな。。。
キミスイは泣ける
2019/05/21 15:07
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投稿者:アンディ- - この投稿者のレビュー一覧を見る
62歳の男性ですが、最初正月にはDVDを借りて映画を見て、あまりの良さに3回も見てしまった、そこで単行本を読み、付箋を付けて読み返し、またDVDを借りて確認しました、友人にキミスイよかったと伝えると、「キミスイは泣ける」と返事があり、他の友人に本を貸すと、「最後がグッとくる」とのことでした。
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映画化もされたベスト・セラーをようやく読了。「感動作」「泣ける本」として話題であるが、わたしが読んでまず思ったこととしては、「文章がヘタ」ということである。たとえば序盤、「僕」が1行に3回もでてくる箇所がある(p.11L.3)。「木魚かよ!」と思わずツッコミたくなってしまうが、それはともかくとして、自分で読み返してなにも感じなかったのだろうか。細かい記述もアラだらけ。たとえば福岡旅行の場面では、ローカル色が強い番組がたくさん流れているとあるが、気になって調べたもののやはり福岡でゴールデン・タイムにそこまでローカル番組は放映されていないようだ。おなじ場面では飲酒するシーンもある。未成年飲酒に厳しい昨今、簡単に酒を手に入れている点もどうかと思うが、「p.126L.1」では「久しぶりのアルコール」という記述もあって、見るからに「陰キャ」の「僕」とはあまりにもイメージが合わなすぎる。そもそも難病でアルコールを摂取しても問題ないのだろうか。語彙もおかしい。「草舟」という見慣れない単語が注釈なしに登場するうえに、ところどころ高校生の語彙としてはやや疑問に思う記述がある。「上靴」という方言(?)もすごくナチュラルに登場するが、とにかくまず辞書を引いてから書いてほしい。肝腎のストーリーじたいは、設定が工夫されているとはいえよくある難病モノなので、可もなく不可もなくという感じだが、個個のエピソードはいただけない。しつこいようだがまたしても福岡旅行の場面を取り上げると、ホテル側の手違いで2人は同室に宿泊することになってしまうのだが、これはいくらなんでも「やりすぎ」だろう。わたしが著者なら、トラブルにあったフリをして当初からの予定どおりに同室で宿泊する、という展開にする。もしくはそういうことなのかと思って読み返してみたが、やはり同室宿泊は「想定外」のようで、ちょっとアマチュアじみていて残念(もともとアマチュアが記した作品だが……)。「共病日記」も、偶然を装ってわざと読ませたという設定のほうがよかったのでは。何様だといわれるだろうが、わたしのほうがうまく書ける、と思えてならない。主人公の名前が最後まで明かされない理由もよくわからず、【】でくくった書きかたにも馴染めなかった。【】の中身を変えることで、その時々で主人公に対する見方が変わることを表現しているのだろうが、そんなことは「飛道具」を使わずとも当然に表現するのがプロの作家。失礼ながら、やっぱりアマチュアの投稿サイトのレベルでしかない。新人賞に応募しても、おそらく入選できないのではないかと思う(もっとも、これだけ売れる作品を拾い上げられない公募新人賞に対する疑問にもなるが、本質からそれるのでここではこれ以上触れない)。感動したとの声を聴くと、元来の天邪鬼な性格も手伝って、「どれだけピュアなんだ」「よく感動できるな」と小言のひとつふたつも言いたくなってしまうが、じっさい、万人を感動させるには、たんにエピソードが「感動的」なだけではなく、そのエピソードじたいに集中させるような文章力が必要だと思う。この小説についていえば、前者はともかく、後者はあきらかにまだそのレベルに達していないため、わたしの場合は読んでいても、先述したような細かな点が気になっ��しまい、どうしても感動することはできなかった。
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思っていたよりライトノベルっぽい語り口だった。そのせいか読みやすいし若い人向けなのかなーという気がした。
ぼっちの男子が皆に人気があって可愛い女子と仲良くなるなんて前半は特にラノベ感満載だったが、後半にはティーンらしさ溢れるピュアな感情とそれを照れ隠しするお年頃の感情が綯い交ぜになる表現にキュンキュンしながら読めた。
若いうちに大切な人との死に対峙するときの魂の触れ合いとそのやりとりの初々しさを堪能できた。
もっと若いときに出会えてたらよかったなと思えた一冊でした。
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映画化も決定した話題作。本書がデビュー作になるようだ。
王道のストーリーを丁寧に描いているのは非常に真面目で、優等生的な印象。文章は比較的軽やかなのが今時の作家っぽい。
割と若い読者が多そうな作風だった。映像化にも親和性が高そうだ。
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雰囲気と評判から気になっていた作品。
ん〜〜中高生のピュアな頃に読みたかった!!
よって、ピュアな(もしくは、ピュアでないと思っているけどきっとピュアな)中高生にお勧めの作品です。
全然違うかもしれないけど、森絵都さんの「カラフル」を中学生の時に読んだ感覚を思い出しました。
・生きることとは?自分とは?
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人と関わることで自分を作ってきた彼女と
人と関わらないことで自分を作ってきた彼が
関わることで互いになかったものに憧れ、
尊敬し認め合う・・・なのに彼女の余命なんて
あってもなくても人は死に対して平等だと
いうことをガツンと言われた気がする
作品でした。誰だっていつ死ぬかわからない
だからこそ毎日を悔いのないように生きる。
簡単なようでなかなかできないが、
この作品を読んだ後はなんてことない日常を
大切にしようと思いました。
内容が重めなのに淡々と進み普通の青春小説と
思っていたら終盤から怒涛の展開!
彼の感情が抑えきれずに慟哭するシーンには
うるっときてしまった・・・
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学校でも一人干渉されずに生活している主人公。
偶然病院でクラスメイトの女の子と会う。
女の子は膵臓を患っていて余命は1年程度らしい。
主人公と女の子のやり取りが楽しかった。
女の子の行き方、考え方が痛快だった。
9割読み終わったところまではここ最近では最高の作品であったが、終盤の終わり方がきれいにすっきりしていて物足りなかったのと、多々あった伏線が回収されずに終わったこと。(自分が裏を読みすぎたのかも)が減点かな。
あと、高校生に堂々と飲酒のシーンは載せてはいけないかと違和感がありました。
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文体が若すぎて、アラフォーは途中で挫けそうになりました。
若い人は楽しめるのかも。
泣いたかどうかで言えば少し泣いたけど。
そこに行き着くまでが長く感じました。
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タイトルが以前から気になり、文庫化したので購入。
不治の病の女の子との恋愛物語かと思っていたけど、主人公の男の子の人間としての成長物語の印象。
前半はライトノベルの様な軽すぎるやりとり(少し苦手)、文体に疲れてあまり…評判ほどでは?とは思ったけど、彼女が亡くなってからの展開がひたすら涙、涙、喫茶店でぽろぽろ溢れるくらいだった。
2人にはあまり感情移入はできないのだけど…でも咲良の言葉は胸を打つものがあり、主人公の変化は嬉しく思えた。
ただ、彼女の亡くなり方は意表を突かれてびっくりした。
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限られた時間の中で儚く咲くジュブナイル作品。
生きること、死ぬことを改めて見つめなおす時間をくれます。
過激なタイトルではありますが、読了後はこの言葉の意味や重さが心地よく胸を締め付け、適度な切なさを与えてくれることでしょう。
貴方は今を「生きて」いますか?
もし自分が死んでいると思うのなら、この作品を手に取り、「生きる」ことに目を向けてみてください。
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文章は軽めで多くの本を読んできた方には物足りなさを感じるかもしれない。言ってしまえばよくある病気小説なんだけど結局主人公達の思いや行動に涙してしまう。同時に涙できることに少し安心した。映像化したがるだろうなと思ったら映画もアニメもあってすでにメディアミックスしまくりだった。