競馬をほとんど知らなくても入り込める!
2021/12/11 13:30
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投稿者:おいな - この投稿者のレビュー一覧を見る
競馬はよく分かりませんでしたが、読み進めて行くうちに著者の鮮やかな人物描写と世界観にぐんぐんと引き込まれました。特にレース中は馬に乗っているかの様な、駆け抜ける強い風を感じました。古内一絵さんが好きな人、ウマ娘で競馬に少し興味が出てきた人、ドラマ化が気になる人、購読を迷っている人には是非にと勧めたい一冊です。
芦原瑞穂と緑川厩舎とフィシュアイズ
2023/04/01 19:50
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投稿者:かず - この投稿者のレビュー一覧を見る
請われて関東から移籍して広島の鈴田競馬場でジョッキーとしてデビューする芦原瑞穂。その配属先は「藻屑の漂流先」緑川厩舎。瑞穂の情熱で化学変化か生まれる厩舎の面々。関東で調教で壊された「フィシュアイズ」。どん底からの彼女らの挑戦が、こころ暖かく読み進めます。
競馬歴1年には大満足
2022/02/26 16:19
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投稿者:akinori-m - この投稿者のレビュー一覧を見る
NHKのドラマを先に見て、感動したため本書を購入しました。
ドラマとは若干ストーリが違う個所もありますが、ドラマを見て感動した型にはぜひ小説も手に取っていただきたいです。
このストーリーは、地方競馬の弱小厩舎から、ある女性騎手と馬との出会いによってJRAG1を目指すものとなっています。競馬ファン歴1年に満たない僕にとっては、とても感動するストーリーでしたし、競馬に関する知識も同時に得られました。
しかし、ファン歴の長い方ですと、ストーリーが現実的でなく、きれいごとにしか感じられないのかなと思います。競馬が人生のすべてという方にはお勧めしかねるなと思いました。
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投稿者:てつ - この投稿者のレビュー一覧を見る
競馬が題材の小説は珍しい。私は全く馬に興味はないが、引き込まれた〜。文章は読みやすいので、読書初心者にもオススメ。一気読みがオススメだが、後半は、必然的に一気読みになっちゃう。面白い。特に、最後15ページはきっと読むのが楽しみって心理になってるはずです。
地方競馬も面白い?
2021/11/19 13:26
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投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る
地方競馬の騎手としてデビューした芦原瑞穂。彼女が配属された競馬場で蔭では藻屑の漂流先と揶揄される小さな緑川厩舎であった。預託されている馬も年寄りの馬であったり、勝てない馬しかいなかった。厩舎の士気もあがらず、調教師の光司もパチンコ三昧で、途方に暮れる瑞穂であったが・・・。
女性ジョッキーが主人公の作品はあまりないこともあり、目新しいですね。中央競馬も地方競馬も女性が進出しているので、さらなる活躍を期待します。地方競馬も赤字続きのようですが、いい改革があればと思います。
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投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
中央競馬場と地方競馬場に、そんなに違いがあると走らなかった。
地方だと、限られた人たちしか参加しないだろうしね。
税金が使われてるってなったら、そりゃ廃止の方向に行くよね。
競馬のバックグラウンドに興味が湧く
2022/01/23 11:31
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投稿者:もかが好き - この投稿者のレビュー一覧を見る
読みやすい文体で、heart warming な視点で、展開も安心して読み進めやすい。
第二作へ向けてのプロローグ的なところも、初めからあったのか、まだ、続きあるの?という終わり方。
次がでたら手に取りますね。
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投稿者:ネロ - この投稿者のレビュー一覧を見る
女性騎手が主人公の競馬小説。巻末には藤田菜七子騎手の文章も載っています。競馬場のターフィーショップにも売ってました。
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地方競馬の新人女性騎手・芦原瑞穂が主人公のこのお話し、ネットで立ち読みも出来たのでパラパラめくってみたものの、それ程興味も惹かれなかったのだが、他に読みたい本もなかったので競馬ファンとしては手にしてみた。
コアな競馬ファンたる私が競馬を題材にする小説を読む時、競馬を知らない人に向けた部分がどれほど邪魔をせず且つ正確かということが、物語の内容とは別にまた大きなポイントとなるのだけど、この本はその点はあまりうるさくもなく間違いもなく(登場する馬が青鹿毛なのに栃栗毛みたいな色してる表紙の絵は気になるが)、まあ合格。
ただ、瑞穂が預けられた厩舎は得体の知れない調教師が管理し、厩務員は80歳を超えた老人、飲んだくれのおやじ、失声症の少年に、借金踏み倒して流れてきた兄ちゃんの4人なんてことは、いかな地方競馬とて有り得ない設定で、その点でこの本はファンタジーとして読むべきなんだろう。
鈴田という競馬場は架空だが、広島県ということと最後までアラブが走っていたというから福山のイメージなんだろうな(あそこは山中ではなく芦田川の堤防沿いだったけど)。
お話としては、寂れた地方競馬の中で廃業寸前だった厩舎の面々が、主人公の努力と情熱に動かされ、地方から桜花賞を目指すという筋立てで、この点はまあ普通の展開。
どちらかと言えば、瑞穂の成長と曰くある厩舎メンバーの再生に重点が置かれ、馬やレースの描写としては若干薄味。どちらかと言えばマキバオーに近いノリで、だけども、このお話のテイストからはそれはそれで悪くないという気はする。
丁度、根岸の博物館で女性騎手にスポットを当てたテーマ展が開かれているが、これまで、幻の騎手・齋藤澄子から昨年デビューの藤田菜七子に到るまで70人の女性騎手がいた(いる)という。
かつて高知競馬に行った際、別府真衣を蹴とばしたらば鮮やかに勝たれて痛い目にあったことがあって、騎手に男も女も関係ないんだけど、閉鎖的な厩舎社会において女性というだけで偏見を持たれる彼女らの辛苦の歴史が、今の時代となって少しは良くなっているのだろうか。
本書の中でも、話題づくりのための勝負服にブログ、セクハラ事件などなど出てくるが、巻末の菜七子騎手の談話からすれば、女性の騎手というだけでマスコミに取り上げられること自体が大変なんだろうな。
菜七子騎手、一昨日の8Rで12番人気の馬を2着に持ってきて穴をあけていたけど、彼女が来れば、自分の馬券に関係なく競馬オヤジは湧くんだよな、これが。
根本の厩舎では厳しいが、それでも木幡や荻野に負けずに頑張って欲しいね。
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地方競馬を舞台にした女性ジョッキ―の物語です。競馬の知識はある程度あるので、用語等は問題なく理解でき、世界観にすっと入っていくことができました。とにかく主人公や調教師、厩務員たちそれぞれのキャラクターが魅力的で、ベタですが様々な試練を乗り越えていく中で少しずつ同じ方向を向いていく過程がとても面白かったです。女性ジョッキーの目線を通して、地方競馬の置かれている状況を知ることができたのもよかったです。中央ばかりに目を向けてしまうのですが、この物語を読んで地方にも目を向けてみたいと思うようになりました。
レースの描写では瑞穂の感情の表現など若干大げさに感じる部分もありましたが、躍動感を感じる描写は読んでいてワクワクするものがあり、レースのスピード感もうまく書かれていると思いました。読み終わった後はこの世界観に浸っていたくてしばらく前半から読み返したりしていました。そのまま続編を注文したので、この先の話に期待したいと思います。
最後に、今まで藤田菜七子騎手のことはあまり知らなかったのですが、文庫版の巻末の彼女の文章を読み、応援したくなりました。今後注目したいと思います。
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潰れかけている地方競馬場に新人女性ジョッキーとして所属することになった主人公芦原瑞穂の配属先は調教師、厩務員それぞれが人生を諦めた「藻屑の漂着先」と揶揄されるポンコツ厩舎。しかし、瑞穂の情熱と努力でバラバラだったメンバーたちが纏まり中央の桜花賞を目指すというストーリー。
登場人物のバックボーンや心情がしっかり描写されていて弱者が強者に困難を乗り越え立ち向かっていくというお決まりのストーリーだが、最後まで興味深く読み進めることができた。
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地方ポンコツ厩舎の新人女騎手が桜花賞を目指すまで描かれる愛すべき厩舎人馬ドラマ。読みやすいタッチで競馬界の闇までもしっかり描く素晴らしい作品。
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中央競馬と地方競馬の違いも知らない程度の知識しかなかったが、楽しく読めた。
読後が爽やかで、登場人物のその後が気になり、続編も読もう!と読み終わったら思った。
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地方競馬の世界で活躍する新人女性騎手の物語。
実は競馬のことは良く分かってない。馬券を何回か買ったことがあるが、その世界の背景とか全然知らない、一応JRA職員の友達もいるが、仕事の話はほとんどしたこともなく。
そんな俺でも、まぁまぁ楽しく読めたので、良くできた小説なんだと思う。
主人公以外にも周囲を固める主要登場人物たち(馬でさえも)がそれぞれに傷や重い過去を抱えて生きているのだが、その境遇から立ち上がるべく奮闘し、一歩一歩人生をやりがいあるものに変えていくという筋立ては、ご都合主義ではあるのだが、読者に勇気を与えてくれる。
ただ、そういう小説はいくらでもあるだけに、しっかりした小説でないと、ありふれた読み応えのない説教サクセス小説になりがち。この作品もなんとなく既視感漂う部分もあるのだが、作者の力量で読ませてくれるからか、楽しませてもらった。
続編もあるよう、いつか手に取ってみようかな…
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競馬はTVでしか見たことがありません。北海道にいたときに大活躍したサラブレッドの余生を見たとき、そのオーラを感じたことを覚えています。古内一絵さんの「風の向こうへ駆け抜けろ」(2017.7)をじっくり味わいながら読了しました。芦原瑞穂という18歳で地方競馬にデビューした女性ジョッキーの成長していく姿を描いています。調教師、厩舎員、馬主など関係者の熱い思い、そして利口で優しく人間の気持ちを理解する競走馬。人馬一体、感動の作品です。