教科書とは違うこと
2021/12/31 15:20
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投稿者:藤和 - この投稿者のレビュー一覧を見る
今までの古代史の通説を鵜呑みにせず、様々な資料を客観的に見ることでより一層古代史というものを考察している本。
通説とは違うこともちょくちょく出てくるけれども、摂関政治に関しては教科書で習った内容とはだいぶ実情が違うとあって驚いた。
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投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
専門家たちの最新の情報の羅列。深くはないところは参考文献の紹介にとどめている。研究が進めば見解も違ってくる。残念なのは庶民の暮らしが見えてこないところ。
入門編であり再入門編として
2022/09/28 13:43
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投稿者:ichikawan - この投稿者のレビュー一覧を見る
邪馬台国から奥州藤原氏まで15講からなる。信頼できる研究者による最新の研究動向をふまえたもので、昔の教科書の知識のままに留まっている人は再入門編としてもいいだろう。
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<目次>
はじめに
第1章 邪馬台国から古墳の時代へ
第2章 倭の大王と地方豪族
第3章 蘇我氏とヤマト政権
第4章 飛鳥・藤原の時代と東アジア
第5章 平城京の実像
第6章 奈良時代の争乱
第7章 地方官衙と地方豪族
第8章 遣唐使と天平文化
第9章 平安遷都と対蝦夷戦争
第10章 平安京の成熟と都市王権の展開
第11章 摂関政治の実像
第12章 国風文化と唐物の世界
第13章 受領と地方社会
第14章 平将門・藤原純友の乱の再検討
第15章 平泉と奥州藤原氏
<内容>
最新の研究成果を交えて、古代史をわかりやすく説いた本。非常にポイントを整理して説明してくれているので、授業などでうまく利用できそうな構成と内容である。
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最新の研究ベースでの古代史本。歴史を物語として楽しむタイプのおっさんをどんどん潰していくな、しかし。
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邪馬台国から古墳の時代が読みたくて借りたが、知ってた範囲のことしか記載無く、俺的には若干期待外れ。
しかし平安時代の考察はなかなか。
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「一万円札は聖徳太子」の世代が学んだ古代史の知識は現在ではもはや通用しない。IT業界と同じくらいのスピードで、最近の古代史は調査・研究が進み、見直されている。本書は15人の歴史学者たちがそれぞれの得意分野において最先端の古代史を説く。
聖徳太子は凡人だったことと蘇我一族の国家への貢献度アップはもはや常識だ。そして、日本書紀で大化の改新の記述が実は大幅に書き換えられていたこと、藤原道長の全盛期は摂政・関白就任時ではなく「内覧」という地位であったことなどなど。変わりゆく古代史の「イマ」を知ることは楽しい。
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古代から平安時代までの有名なトピックを取り上げている。あくまで概説と有力な通説を示しているだけだけど、各章の最後に参考文献と一言コメントが書いてあって、そこも役に立つ。詳細はそっちの文献を読めということなんだろう。この本だけでは物足りなさが残るけど、入り口としてはとても良い感じ。
たった一冊で古代から近代までの日本史をすべてカバーすると息巻いていた作家さんが滑稽に見えるとかそういう話はあまりしないでおこう。
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古代史の最近の研究成果、動向を15のポイントにまとめて伝える良書。興味を持ったテーマを更に楽しめるよう参考文献もしっかり備わりおトクな一冊。ただ、参考文献記載書籍を何冊か購入してしまったので、罪作りな一冊でもある。
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日本て国がどう秩序立てられてきたのがよく分かる。もっとも統治者側の話だけだけど。
藤原道長が実は関白はやってなかったていうのにはビックリ。
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新書ではあるけれど、なかなか骨太な一冊。基礎知識がないとしんどいかも。かつて受験で日本史選択した人は楽しめる。今って薬子の変とは言わないんだなあ。個人的には12章の国風文化が面白く読めた。
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邪馬台国から平安時代までの期間を対象に、最新の研究動向までを踏まえた紹介がなされた本。高校から知識のアップデートをしてない分野だったので非常に興味深く読めた。資料に基づく実証的な記述が多く、信頼のおける内容だと思う。
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古代史の最新の研究成果と研究動向を15人の研究者がわかりやすく伝える本。
教科書や入門書で古代史の基本をおさえた上で、より詳しく古代史を学びたい方は、次のステップとして本書を読むことをおすすめします。
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邪馬台国から平安時代までと副題にある通り、複数の研究者が最近の古代史の動向を整理した本。古代史の学び直しのために読んだが、特に考古学の成果を取り入れた見解は興味深かった。かつて教科書や受験勉強で仕入れた知識を更新するにはちょうど良い。各章の末尾に、さらに深く学ぶための読書案内があるのも良い。
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「日本古代史はこうだ」というのではなく、
「日本古代史はこのように構成されつつある」
という書です。
歴史とは新発見により変わります。
例えば、崇仏論争により蘇我氏と物部氏が戦ったと言われてきましたが、物部氏の中にも仏教を受容していた人がいた事が明らかになっているようです。
歴史像を具体的に再構成するのは一見地味ながらも、歴史学の醍醐味なのでしょう。
そうした作業に焦点をあてようとしたのが本書です。(2018年)
この古代史講義は他にも【戦乱篇】(2019年)、【宮都篇】(2020年)、【氏族篇】(2021年)とあります。
古代史の最新学説を知りたい方にはお勧めできるかも知れませんが、ハイレベルな前提知識が求められるように感じました。
私のようにあまり詳しくない人が読むと、「ちょっと難し過ぎてあまり楽しめない」という事になってしまうかも知れません。
逆に詳しい人は相当楽しめるのかも知れません。