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紙の本
長い弁護士経験が生み出した人間味あふれる傑作ミステリー短編集。
2020/09/27 13:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
長い弁護士経験が生み出した人間味あふれる傑作ミステリー短編集。短い中にミステリーの面白味を満載した上に、二転三転のどんでん返し。面白くない訳がない。中にはある意味殺伐とした嫌悪感を感じるような事件も有るが、それが過去の未決事件ということで緩和され、更に幼い甥が効いた内容から見落としてた部分を繋いで推理していくという形を取ることで、正しくフィクションのフィクション的作用が働き楽しいミステリー小説と昇華している。著者の人間味あふれた温かい眼差しが嬉しい作品でもある。
<蛇足>第一話ではあっさりと読み進める作品と侮ったが、読み進めるにしたがって内容の良く精査されしっかりとした構成であることに気付く。徐々に読書メモが詳細になり、後半に至っては要約版のような長文メモになってしまった。短編とはいえいずれも侮れない内容・構成を持ってることにも注目。
紙の本
新たな名探偵
2019/11/26 22:35
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投稿者:いろは - この投稿者のレビュー一覧を見る
ひとつひとつの短編がミステリ好きの気持ちを掻き立てます。しかも名探偵は小学六年生。深木章子さんのミステリには結末が辛いものも多く、この短編集の中の短編も例外ではないのですが、じいじと孫の樹来との温かい関係ややり取りが印象的で気持ちよく読むことができました。もちろん深木さんらしいトリックや謎解きはがっちり楽しめました!続編は未読ですが、樹来が大学生になっているとのこと、どのように成長しているか楽しみです。
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