車が変わると私たちの日常生活も変わります!
2018/05/27 11:20
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、今や革新の凌ぎを削ってる自動車業界に焦点を当て、その近未来の自動車について考えていく本です。近年、世界の自動車業界は、電動化、自動化、コネクティッド化といったこれまでにない発想で自動車開を進めています。そうして、将来はどのような自動車が出現するのでしょうか。そうすることで私たちに日常生活も大きく変わってくる可能性があります。そうした車と私たちに生活の近未来を検討する興味深い書です。
内燃機関はEVに変わる
2018/08/11 10:32
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投稿者:nobita - この投稿者のレビュー一覧を見る
技術者なら読んだ方がよい本である。内燃機関vsEVはブラウン管vs.液晶、ベ-タvs.VHSと同じ道筋をたどるというのはよく理解できる。その理由は必ずしも良いものが生き残るのでなくそれを取り巻く環境に左右されそれに相応しいものが生き残る。進化で言えば、突然変異(技術革新)でなく自然淘汰(環境適応)ということだ。又石炭・石油火力の効率化、核融合、自然エレルギ-の安定化・効率化、車・家などの蓄電池の改善により、発電が効率化される。もちろん、自動運転もEVの方がリニヤに制御可能。
ちょっと、極端な事を言うとEVは電池の性能が、エンジンを超えたら「革命」が起こる。
2018/10/03 07:04
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投稿者:オカメ八目 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ちょっと、極端な事を言うとEVは載せる電池の性能が、エンジンを超えたら「革命」が起こる。なにしろ EV(電動車)は、エンジンのモノよりも
「つくり」がシンプルなので、色々な業種の参入が可能となるので、今までのようなエンジンのモノとは、ハードルが低いのだ。 多分、その分「戦国時代」になる(もう、なってる?)だろう。ーーーーーーー そんな予感をさせる本。
索引があるとよい
2018/08/01 11:28
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投稿者:ME - この投稿者のレビュー一覧を見る
EVの現状と今後について詳しく書かれており、「電動化」「自動化」「コネクティッド」というキーワードが説明されている。聞きなれない用語も出てくるので、索引があればよいと思った。
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安全、環境の問題そして消費者ニーズの変化に直面するクルマの現状から、環境面での問題解決を図るEV、安全を目指す自動運転をとても分かりやすく解説、そしてITで大きく変化する消費者ニーズに対応して、モノからサービスに向かう自動車産業の未来を考察します。
クルマの未来はもちろんのこと、ブラウン管から液晶へ変化した電化製品と自動車を対比してビジネスモデルのあり方なども含めて解説する著者の深い洞察力にとても勉強させて頂きました。
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現在の完成車メーカーを頂点とするピラミッド構造は崩れ、製造、サービス、エネルギー供給インフラ、ブロックチェーンを活用した決済など様々な強みを持った企業が多様な移動サービスを提供するようになるだろう。
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「品質の良いクルマを競争力ある価格で販売する」という自動車業界のビジネスの基本は大きな変革が長い間ないという。それが「電動化」「自動化」「コネクテッド化」という3つの潮流。そしてその先にある「サービス化」。自動車業界の今後がどうなっていくのか。エンジン、そしてハイブリット車で世界を圧倒した日本の技術があまりにも競争力がありすぎる故に、逆に世界各国が「EV化」へ一気に流れさせる要因になっているとは。日本家電業界のTVの凋落が、液晶テレビでの挫折(先進だったはずのシャープの事例も含め)と同じことが今後の自動車業界に起こるかも知れないという指摘は的を得ており、日本のトヨタをはじめ各メーカーの生き残りの厳しい現状を見た思いがする。液晶は技術的に最も優れていたからではなく、日本のブラウン管TVがあまりにも強すぎた故に、世界各国で液晶化が進んだ!音楽業界もレコード、CDの販売からネット上で視聴するという変革は既に起こっている。中国が自動車業界でも存在を増しているのだ。既に4つの「……化」が大きな現実の流れになっていることを改めて噛みしめた。グーグルが、ソニーが既に実用化へ向けた自動車試作を行っている!。ソニーのコンセプト車sc-1のことも触れている。世の中が凄いスピードで変化していることを痛感した。
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●現在、自動車産業は転換期にある、と著者は言う。変化のキーワードは、「電動化」「自動化」「コネクテッド化」の三つ。上記の技術進化により、自動車産業はもちろん、我々の生活も一新される。それがどのように起きるのか、開発の最前線を解説している。
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2018年10月25日読了。EVと自動運転の現在に至る業界の動きと今後の予測に関する、2018年上旬までの段階での整理と知見。「ガソリン車とEVの関係は、ブラウン管と液晶テレビの関係に類似している」という著者の指摘には唸らされた、新技術はその性能やユーザー体験、業界の現リーダー企業の思惑と関係なく、新興企業の投資が増せば増すほど自己実現的にその普及目標を達成する、ということなのね…。自動運転もそうだし、音声入力端末やドローンなどの技術も、「今はまだ不十分」という点にのみ注目していると、その普及に乗り遅れてしまうものなのかもしれないな…一ユーザーとしてはそれでいいがメーカー側の立場で、今現在利益を出していて数万人の雇用を確保している現技術を捨てる決断をする、なんて無理な話だよな…。
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クルマのビジネスモデルが大きく変わる
所有からサービスへ
Ⅰ.クルマの課題 ①交通事故死②CO₂③小売りの変革
実用価値⇒情緒価値エンターテインメント性
ハイブリッド車は元が取れない
イニシャルコストに寛容
ランニングにはシビア
Ⅱ.2040年までにガソリン・ディーゼル車を禁止
中国は世界最大のEV大国 2017年80万台
水素車FCVは扱いにくい
Ⅲ.自動運転 ①LiDAR②カメラ③ミリ波レーダー
5G通信
5つのレベル 高速道路から 一般道は30年
Ⅳ.サービス化をめざす MaaSモビリティ
電動化 自動化 コネクテッド化→通信が不可欠
cfタクシー コストの3/4はドライバー人件費
年間走行距離 10万 5万 1万
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クルマの「電動化」「自動化」「コネクテッド化」がこれから不可欠の技術動向であるという話から始まり,具体的な技術の流れの過去・現在・未来を克明に描写している好著だ.自動運転に必要な技術としてLiDAR,カメラ,ミリ波レーダーを挙げて,LiDARの開発がまだ途上であることを述べていた.最新動向としてトヨタのe-Palette,日産とDeNAのEasy Rider,SONYのSC-1を紹介している部分は非常に楽しめた.クルマに対する考え方がここ10年で大きく変化する予感がする.
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自動車業界を揺るがす CASE の激震を、主に電気自動車の観点から詳説し、自動運転とコネクティッド、シェアリング・エコノミーについても後段でそれぞれ触れる。
自動車産業における EV をテレビにおける液晶ディスプレイと比較して分析したところは秀逸。「液晶にみながこぞって投資したのは、それが優れた技術だったからではない。既存のブラウン管技術が無くても新規参入できる領域だったからだ」と喝破。逆に既存のブラウン管技術や垂直統合に固執した TV メーカーは、水平分業で大量生産されることで劇的に値段が下がり続ける液晶 TV の前に破れ去った。自動車業界とバッテリーパックの間では、同じことが起きるのか?
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自動車業界での大きな流れである電動化、自動運転、コネクテッド化について、その巨大なインパクトが語られていた。
自動車産業はもはや日本経済をほぼ一本足で支える存在であるが、高まる環境規制の中で日本企業が得意とするハイブリット車を閉め出してEVを主戦場とする流れが作られた。テレビ事業の液晶化の流れにビジネスモデルを対応させられなかった家電業界の轍を踏まぬよう、オープンイノベーションや外部連携を積極的に進める必要がある。環境性能車の一分野として認められている燃料電池車における優位性を発揮するためにも、逆説的ではあるが、技術を囲い込まずにオープンにすることで普及を促す戦略が必要である。
自動運転は、カメラ、ミリ波レーダー、LiDARのセットで標識の判定、長距離の物体把握、短距離の物体把握を行うセンサー技術と、これ判別して最適な行動をとるAI技術の進展により実用化が迫りつつあり、2030年頃に完全自動運転のレベル5まで実現することが想定されている。
自動運転には3D地図データをサーバーから供給するコネクテッド化は必須であり、さらには移動のサービス化における主戦場になりつつある。
こうした変化により、自動車をめぐるビジネスは大きく変貌する。所有するよろこびを狙ったクルマを売るビジネスモデルから、移動中のサービスコンテンツや必要な時だけ利用できる実用的価値や決済サービスなどの総合プラットフォームをいかに構築しユーザーデータをいかに獲得できるかが勝負になると予想され、また、駐車場が不要になり駅近の優位性が薄くなるなど街のあり方も変わる。
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■目的
自分が勤めている業界の動向(何が起きていて、この後どうなるのか?)をざっくりと理解しておきたかった。
■要旨
・車を「所有」してもらうビジネスを続けるには、「機能的価値」ではなく、「情緒的価値」に重きを置かなければならない。
・現在の自動車業界はこの「情緒的価値」を高める努力が為されていない
・「情緒的価値」を高めるには
①電動化
②自動化
③コネクティッド
の力を高めることが大事。
■参考になった点
・車は外貨稼ぎの大黒柱。海外に売るだけではなく、現地に工場を作ると、そこで生まれたお金がまた、国内に還流して来る
・「EVが流行らない理由」に対する反論
①EVはエコではない
②EVは高い
⇒今はそう。だが、全世界がEVに舵を切れば技術革新が進み解決する。
参考になるのはブラウン管⇒液晶テレビの例。
当初、液晶テレビはコストが高すぎて以降は不可能だと言われていた。
しかし、たった10年で価格が1/100に下がった。ムーアの法則もある。
全世界がEVに向かうことで、「目標の自己実現サイクル」に入り、問題は解決されていく。
③日本の基盤産業を覆そうとしているだけ
⇒これはその通り。エンジン技術やNEV技術で日本に勝てない各国がEVで巻き返そうとしている。
④日本はモーター技術が優れているから大丈夫
⇒逆で、参入障壁が高すぎると価格の低下が起こらず、広がらず、スケールメリットが無くなる。HEVやPHEVが日本のみで異様に流行っているのはそのため。FCVも作るための障壁が高いうえ、メリットも無いから流行らないのでは?
・どうして車にとって通信技術が大事になるのか?
①安全な自動運転を実現するには、3D地図データが欠かせない。むしろこれをどれだけ正確に作れるかがカギ。
②地図データは容量が大きいため、現在地⇒目的地までのデータをダウンロードするのみ。これでも大きいのでより広い帯域の通信網が必要になる⇒5Gが必要。
■感想
・色々言われているが、EV・自動運転・コネクティッドはもう止めることができない
・自動運転と広告は相性がいい。食事に行くために自動運転タクシーの料金を割り引いたり、とか。
・あと、現在でもバスに広告が貼ってあるが、あれを液晶化して周りにいる人間の趣味嗜好に合わせた広告を出す、なんてこともできる。
・車に乗っている時間も大きいので、そこでも広告を出せる
・EVの充電はプラグだけでなく、非接触充電もあり得る。スマホみたいになる。
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著者、鶴原吉郎さん、どのような方かというと、次のように紹介されています。
---引用開始
日経マグロウヒル社(現在の日経BP社)に入社後、新素材技術誌、機械技術誌を経て、2004年に、日本で初めての自動車エンジニア向け専門誌「日経Automotive Technology」の創刊に携わる。2004年6月の同誌創刊と同時に編集長に就任。2013年12月まで9年9カ月にわたって編集長を務める。
2014年3月に日経BP社を退社し、2014年5月に自動車技術・産業に関するコンテンツの編集・制作を専門とするオートインサイト株式会社を設立、代表に就任。日経BP総研 未来ラボ客員研究員。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
---引用終了
で、本作の内容は、次のとおり。
---引用開始
「電動化」「自動化」「コネクテッド化」の強化をめざして、いま世界各国の自動車メーカーが次世代のクルマの開発にしのぎを削っている。その新技術によるクルマの進化は、自動車産業のビジネスモデルのみならず、私たちの生活をも一変させてしまうものだ。一体、何が起きているのか。衝撃の未来予想図と開発の最前線に迫る。
---引用終了
自動車に関する近未来は、非常に興味深い。
今一番の関心は、自動運転か。
日本国内でも、実証実験が行われているようだが、まだ目にしたことがない。