害虫のいない快適な空間を作る参考になりました。
2019/02/04 08:43
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投稿者:崎也 - この投稿者のレビュー一覧を見る
読んでいてかなり読みごたえのある一冊でしたし、不快な害虫に対する偏見や苦手意識を取っ払ってくれただけじゃなく、不快な害虫のいない快適な生活空間を作っていく参考になりましたし、アース製薬の虫ケア用品にはお世話になっているので、購入しました。何回読んでも飽きがこないし、アース製薬の虫ケア用品を買い揃えようかなと考えています。害虫の素顔だけじゃなく、有吉先生はじめ生物研究課の皆さんのお仕事に関心や興味が持てる一冊です。
好きじゃなくても詳しくはなれる。
2018/10/04 15:21
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投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は製薬会社の生物研究科所属。「虫ケア」商品の研究のための「害虫」飼育が仕事。
本書は「図鑑」の形で虫ごとの形になっているが、著者の経験したことが中心の読み物のでもある。美術系出身だという著者のイラストも沢山あり、「害虫」しか登場しないが気持ちよく読めた。
それぞれの虫の紹介欄には基礎情報として和名や種類が載っている。これは普通だが、その他に飼育個体数、飼育の難度が入っているところが本書らしい。説明文にはそれぞれの虫の特徴や飼育の苦労、会社での裏話など。飼育方法も「プラケースの中に・・・」と具体的。人間の健康ブームで一時期餌に混ぜていた物が品薄となって飼育危機(!)になった話はなかなか笑えないが面白かった。
もともと虫が好きではなかったし、今でもきっと「好き」というほどではないのだろう。でもこんな本にまとめられるぐらい詳しくはなってしまうものなのだな、と妙に感慨深い。
めちゃくちゃ共感を感じた一冊
2023/10/10 16:21
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投稿者:amisha - この投稿者のレビュー一覧を見る
美大出身、それほど虫が好きだったわけでもない、というところに共感がわく。仕事を通じてどんどんエキスパートになっていく著者の様子を面白おかしく読んだ。これからもいろいろ発信していただきたい。
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投稿者:melon - この投稿者のレビュー一覧を見る
アース製薬で実験用の害虫を飼育する仕事をしている著者が、飼育の難易度などを図鑑形式で紹介している本である。ペットの飼育では、様々な文献で飼育方法がみつかるだろうが、害虫の飼育方法はなかなか文献が少ないようである。しかし大学など、研究機関では飼育が必要になるため、お互い助け合って飼育するのだろう。個体を分け合ったりなどするようだ。
ヒアリが話題になっていたが、マダニと蚊の対策も早急にする必要があろう。そんな害虫を飼うなどとは思うが、そこらへんの個体を捕まえると感染したものであるリスクがあるため、純粋な個体が必要なようだ。
スズメバチは危険すぎて飼育できないとのこと。駆除現場で実験するようだ。
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投稿者:ぽぽ - この投稿者のレビュー一覧を見る
もう気持ち悪、迷惑だという感想しかなかった害虫たちですが詳しく知ることで、見方が多少変わる。まあ気持ち悪いけど。
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試験用の害虫ですーなんて言いながらも、虫たちへの愛情が溢れる文です。
お世話して、増やしてということをちゃんと仕事として「誰にでも」「いつでも」できるようにシステム化していったというところが好きです。
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商品開発のために
健康で病気のない 形のそろった個体を
準備するのはとても大変そう
餌や室温 湿度など 気を使わないと
繁殖率が悪くなるそうです
なかには ビール酵母を食べているのもいて
かなり 健康的ですね
一匹づつ 試験管のなかに入れるなど
細かい作業もいっぱいです
好きになれないものの 偏見はかなりなくなりました
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*ゴキブリ100万匹、蚊とハエ計10万匹、ダニ1億匹etc…の飼育員による、笑えて深くて真面目な話。育ててわかった害虫たちの意外な素顔*
よもやこんなにお茶目で可愛い害虫図鑑が出来ようとは…!!害虫の飼育員なるお仕事があるなんて、まさに目からウロコ。とにかく表紙とイラストが秀逸。仲間のニオイで死んじゃうカメムシ、アタシを怒らせないで(怒)なハチ、ベジタリアンだと思ってた?のナメクジ…思わず噴き出すイラスト、最高です。ゴキブリの寿命が意外に短い半年足らず、の情報、サンキューです。
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なかなかインパクトのあるタイトルである。
著者は害虫駆除の一般薬を開発・販売するアース製薬に勤務する女性である。彼女の仕事は何かといえば、研究開発に用いる害虫を飼育・調達すること。
薬品を販売するには、効能を証明するデータがいる。これを元に厚生労働省に申請し、認可を得て市場に出すわけである。「来年の夏に売り出そう」と思ったら、逆算してそれまでにこれこれの試験をしておかなければならないというのがある。
実験部門から、「幼齢期のクロゴキブリを来週中に300匹」とか「薬剤耐性のチャバネゴキブリ、雌だけで200匹」とか要請を受けて、虫を供給するのが彼女たち飼育部門の人々の役割なのだが、得てしてこの依頼が、ぎりぎりに来る。そんな無茶な!という大量の虫の要望にもなるべく応えられるように、使用されそうな害虫を、常日頃から十分量で飼育しておくのが腕の見せ所である。
そんな業務の中で得られた害虫たちの生態や特徴などを「楽しく」まとめたのが本書である。
タイトル通り害虫図鑑で、ゴキブリ、カメムシ、クモ、アリ、ハチ、蚊、ムカデなど、日本の代表的な害虫が数ページずつ紹介されている。
害虫というと嫌われ者の代表のようで、生命力も強くて飼育も楽だろうと思われそうなところだが、結構大変なのである。
ちょっとした温度の違いで羽化の時期が変わってしまうもの、放っておくと共食いしてしまうので分けなければならないもの、飼育は可能でも繁殖させることが難しいもの。
閉じ込めておくと、自分の臭いが臭すぎて死んでしまうカメムシや、カツオ節に安価なサバ節やアジ節が混ざっていただけでいつも通りには増えないイガなんて話を聞くと、なるほど「きらいになれない」憎めない奴らなのである。
おもしろいことに、著者はこの職に就くまで、大の虫嫌い。どうしてアース製薬の採用試験を受けたかといえば、地元の優良企業の正社員枠だったからという理由。入社当初はハエが夢に出てきてうなされたほどの彼女が、どうやって害虫飼育エキスパートになっていくのか、挿入されるコラムもおもしろい。
研究所育ちの虫たちは、基本、病原体を持たない。そのため、一部の虫たちは、制作会社の依頼を受けて、ドラマなどに出演することもあるそうである。
ドラマのシーンにゴキブリやハエが出てくることがあったら、エンドクレジットをチェックすると「アース製薬」の名前があるかもしれない。
虫の本だが、写真などはなく、全編、表紙と同じイラストレーターのイラストなので、虫嫌いの人でも抵抗なく読めそうである。
「害虫」とはいうが、彼らは彼らとして暮らしてきて、ヒトと虫たちとの生活環境が重なる中で、忌み嫌われるようになってしまったものたちも多い。とはいえ、病原体を媒介するものやアレルギーの原因となるもの、家屋を侵食するものなどもいるわけで、そうしたものはやはり避けなければならないだろう。
彼らの生態を知ることが、うまく「住み分けて」いくことの一助になるようにも思う。
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内容はとっても面白いのに、いかんせん写真やイラストがあまりに少なすぎて、全然イメージが湧かない。あーもったいない。
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クモ
交尾が終わると食べられてしまうオス
ムカデ
ゴキブリを食べてくれる。
ゴキブリを駆除するとムカデの抑制につながる
ナメクジ
カタツムリの仲間が進化して殻をなくしたもの
シロアリ
繊細なのでストレスになることはしない
長生き
ゴキブリと近縁の昆虫
腸内に共生する微生物のおかげで、木材に含まれるセルロースを栄養源にできるのが大きな特徴
時には100万匹にも達するコロニーとなるので、家屋に取りつくといつの間にか被害が広がる
木の中にいるので防除しにくく、気がつけば家がボロボロということもある物騒な生活スタイルを持つ
一匹一匹は薬剤に弱い昆虫
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身近だけどよく知らないで「嫌い」「こわい」と思っている虫たちの生態がわかりやすく書かれているいい本。
どの虫も写真はなく絵なので怖さはないけれど、私が思っている「アレ」とこの虫は一緒?と思うので、白黒写真を小さく付けてもらえるともっといいと思った。
想像もつかなかったお仕事をされている方々がいるということもわかり、虫ケア製品を大事に使おうと思った。
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法医昆虫学捜査官でよんだ虫がたくさん出てきた。合わせ読みたい。
どんな研究してた人がなるのかと思ったら美術系専門学校!地元の大企業の正社員という待遇にひかれてと聞けばなるほどな〜とは思う。
飼育方法が確立してない時は東大卒に文献借りたり小学生の自由研究参考にしたり幅広くておもしろい。
昔鳥の餌によくわいた虫はノシメマダラメイガかな。
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本書の内容は面白い。
面白いが、万人におすすめできるか、というと、かなり好みが分かれると思う。
リアルなイラストは出てこないし、写真に至ってはない。
とはいえ、害虫の話なので結構ゾワゾワする。
ナメクジとか、蜂は大丈夫なのだが、穀物外注、衛生害虫、園芸害虫はだめだ。
わかってる、わかっている!
彼らも生態系に必要で、好きな人もいるし、遺伝を調べるのに便利、とか、そういう反論があることは!
でも!
やっぱり想像すると、言葉にならない、ヒィぃぃぃぃぃっ!という気持ちになる。
もちろん、著者が飼育している害虫たちは、アース製薬という外注を退治するための薬剤を作っている会社で、系統がしっかりしていたり、病気を媒介していないことから、「汚い」わけではない。
人間のために累代飼育され、殺される運命が待ち受けている。
とはいえやっぱり、気持ちのいいものではなくて。
どうして害虫とされるのか、どんな環境なら生きるのか、そう言った観点から読むと非常に面白い。
専門職ではなかった著者がどのようにこの仕事についたのか、ということも面白い。
ちょっとゾワゾワする、ためになる本。
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最高。怖いもの見たさで定期的に読みたくなる。
こんな仕事をしている人がいることを今まで考えたこともなかった。
筆者が淡々と語っているのがまたいい。