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投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ドラマ化していて、ドラマオリジナルで?ハロプロのJuice=Juiceのファンという設定だったので、楽しみにしていたのに、気づいたら放送が終わっていた(涙)また再放送してほしいので、その時までに原作を読んでいたい。
作家は元新聞記者。だからこそのリアリティかな。
2020/05/12 19:08
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投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
メディアによる「誤報」をテーマにした、5つの連作短編集。新聞社、テレビの報道、ネットのフェイクニュース...。ばらばらに展開していた物語が、最終章で集約されてゆく物語の展開が秀逸。テレビドラマの原作でもあるけど、個人の視点で語られたドラマとはまた違う、面白さ。
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投稿者:なま - この投稿者のレビュー一覧を見る
新聞社の記者の仕事について、鋭く書かれている。短編という事もあって、一気に読む事ができた。どの話も少し分かりにくいところがあったが、一気に読んでしまった。
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「歪んだ波紋」
SS席なのに二階席だったらちょっとショック。
世の中には誤報も虚報もたくさんある。まともな情報って一体何割だろう。ニュースのネット配信が当たり前となった今、配信の早さが第一とされるニュースにはどうやってミスするの?ていう誤字脱字が並んでるモノやこれは専門家だったら間違えないだろうというレベルのミスがある。とにかく早く記事を出して、後に訂正するのが多く見受けられる(だが、訂正しましたという文言は無し。しれっと記事を更新しているパターンだ)。しかし、誤報とは情報を発信する上で発生し得るモノで、間違えはすぐさま訂正することで影響を最小限に留めることが出来る。
一方で、誤報を訂正しないケースも存在する。その誤報には「なんとか誤魔化せないか」という発信者の卑しさがあり「これは誤報ではない」という開き直りや思い込みがあると考えられる。
それに対して虚報は誤報と違い訂正することが出来ない。そもそも意図的に偽りの情報を発信する為、訂正する行為が存在しない。自浄作用がない。
本書では、新聞・雑誌・テレビのレガシーメディアで発生する誤報を主題とした連作短編である。そして、誤報に隠れた虚報も扱っており、非常にスリリングでメッセージが強い。
「黒い依頼」では誤報と虚報、「共犯者」では誤報と時効をテーマとしている。「ゼロの影」では、誤報と沈黙を「Dの微笑」は誤報と娯楽、最後の「歪んだ波紋」は誤報と権力を扱っている。どの短編でも、主人公は新聞記者、又は元新聞記者である。新聞社というレガシーメディアの内部を描きながら正しい情報の発信やヤラセ報道を正す責務や誤報の時効がないこと、誤報は人の弱さに起因すること、そしてレガシーメディアの信用低下を狙う権利の存在などがメッセージとして伝わってくる。
レガシーメディア(雑誌、TV、新聞)はネットに対して早さでは敵わないからこそ、発信する情報の深さと信用性で戦わないといけないと思っている。果たしてこの2点は十分な質に達しているのか。簡単に誤報を流していないか。意図的な虚報が流されていないか。それらを改めて考えさせられる。当然誤報と虚報の力と怖さも感じる。
因みに、本書のプロットは、ある公務員がゲームの世界大会で優勝して記者会見をした。それをメディアが報道したところ、ネット検証結果により、全くの嘘だと判明した。という出来事がきっかけであるとのこと。確かにこのケースだと流石に嘘ついてるとは思わないですよね。
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現代社会のネットや新聞、マスメディアの
溢れる情報にされされているこの世の中
何が正しいのか嘘なのか私達には見えにくい。
そこを突いてフェイクニュースやマスメディアの闇に葬られる真実がある。
短編だが最後の最後に話の焦点が何なのか張り巡らせ
た伏せんが上手く回収されている。
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レガシーメディア。今、私たちが「事実」もしくは「真実」として受け取っている情報がどこかで誰かによって取捨選択され、書き換えられ作り出されているものだとしたら。そしてその歪んだ情報によって人生を捻じ曲げられた人がいるとしたら。いったい誰がどうやってその償いをするのか。いや、そもそも真実を知ることがなければその歪まされた人生さえ闇の中のはず。償いなんて生じない。
間違った情報が次々と拡散していく怖さ。SNSの持つ力を実感として得ている今、この小説は二重にも三重にもその怖さを突き付けてくる。
頭も心も柔らかい若い世代はきっと「歪んだ」情報によって動かされていく。怖い。怖くて仕方がない。
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NHK連続ドラマの原作。
ドラマとは構成も展開も異なるが、ジャーナリズムのあり方が問われる現代において、記者とはいかにあるべきかを厳しい目線で示している。
ドラマはどう結末するか、興味深い。
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新聞社による「誤報」をテーマにした短編連作。
誤報により被害を受ける人、その誤報に対して「お詫び」を出せないメディアの裏側、そして確信犯的に誤報を生み出す集団。
全てが実在しそうで恐ろしさを感じました。
5つの短編が繋がり、最後は思いがけない結果になる。読んでいてとても楽しめる作品でした。
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「誤報」をテーマにした連作短編集。
昨今、いろいろな情報が溢れている時代。
フェイクニュースなど、当たり前に耳にするし、情報のスピードだけを重視し、誤字だらけのネットニュース、同じ内容を1日に何度も放送するテレビ…
その情報、それほど重要なの?
その情報、ニュースにするほどの内容?
と、常々疑問に思っていたことが描かれていた作品。
作品の中に出て来る出来事は、特定はしていないが、この事件を扱っているんだろうな、と思うものがほとんど。
本来、ちゃんとした報道番組であろう番組でも、「視聴者提供」が多く、緻密な裏取りなどしていないのであろうなぁ、と思うこの頃。
「新聞記者」などの矜持はどこに行ってしまったのだろう?
これだけ情報が溢れているのに、本当に知りたいことを知ることが出来ない世の中。こんな世の中だからこそ、こういう本をいろんな人に読んで欲しい。
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元々新聞記者の経歴を持つ著者によるフィクション。実際の時事ネタが入り混じっていて、リアル感満載の一冊。
昨今のマスメディアvsネットメディア、虚構、ねつ造、やらせ、売名、印象操作、、etc 現実なのかフィクションか分からなくなるほどに精巧によく出来た内容。ストーリーとしてはやや理解が及ばず物足りなさがあったが、業界の闇を暴き、問題提起している点で面白かった。
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新聞記者とその誤報や捏造を描いた短編連作。
新聞というメディアがネットに押され、またネットに記事を安く買ってもらう(Yahooニュースの運営がこんな仕組みだったとは!)ことなど、新聞社としての収入が減り続け、当然取材費も減少。そんななかセンセーショナルな記事を狙い、結果として誤報や更には捏造が出てくる。
この事に直面した記者の葛藤などを描いている。
「罪の声」がとても良かったので、期待していたが、そこまでではなかった、残念。
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罪の声が面白すぎて、ハードルを上げまくった状態で読んでしまったので、星3つ。
新聞社を取り巻く誤報に関する作品。
短編集かと思いきや、最後に伏線回収。
もう少し感情移入できる何かが欲しかった。
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新聞、テレビ、ネットニュースにわざとフェイクニュースを流す者たち。
それぞれの記者の色々な立場から最終的に方向が一致していく。
『罪の声』同様とても惹きつけられる内容でした。
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面白かったです。
普通の短編小説かと思っていましたが
それぞれにつながりがあって
伏線となっていくのは読んでいて
とても面白く読めました。
内容としては、取りようによっては
非常に恐ろしい警鐘であったと思います。
バブルのころを含めた日本の闇の一部が抉り出されて
いるよのかもと思いました。
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ジャーナリズムのあり方を問う連作社会派小説。
「黒い依頼」
「共犯者」
「ゼロの影」
「Dの微笑」
「歪んだ波紋」
の5編収録。
各話が主人公である新聞記者or元新聞記者の視点でマスコミの問題を描く手法にて、報道について深く考えさせられた。
新聞の虚報に始まり、TVのやらせ、週刊誌の捏造、ネットのフェイクニュースと取り上げていて、読後は報道が信じられなくなります。
特に書下ろしの最終話でそれまでの物語や登場人物が深く関わりあい、ジャーナリストの矜持が試される展開になります。
作者はポスト松本清張、山崎豊子を目指していると思われ、確かに骨太で手応えのある硬派な社会派小説であり、今後の作品も期待したいです。