紙の本
開くたび、であい直す
2019/04/10 00:20
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投稿者:ゆぅ - この投稿者のレビュー一覧を見る
タテ書き、ヨコ書き、2つの目線が入り混じる構成。
毎日気になるところを読む。時には2日続けて同じ詩を読む。読む時々で、いつも出会い直す言葉たちは、私を映す鏡のよう。
紙の本
はじめましての
2021/12/18 09:35
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投稿者:なっとう - この投稿者のレビュー一覧を見る
最果タヒさんの詩集読了。
詩自体、ほとんど読んでこなかったのですが、不意に読んでみたくなったのでお名前だけは知っていた、最果タヒさんの作品に触れてみました。
日本人でよかったなぁと思えるような、綺麗で品のある言葉たち。
「どういう意図なんだろう」と首を傾げながら読む部分が多いけれど、他人を理解するのがほぼ不可能であるように、理解しようとしなくてもいいんだろうなと思ったりしました。別の作品も読んでみたいなと思います!
紙の本
すてきな本です。
2021/07/26 20:21
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投稿者:qima - この投稿者のレビュー一覧を見る
詩そのものがすてきなのは言わずもがなですが、そのフォントやレイアウトもすてきです。
縦書き、横書き、右より、左よりなど、その詩の性格が表現されているのかな、と思うと想像がふくらみます。
電子書籍
新たな風を吹き込む
2020/07/17 17:01
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
都会であれ地方であれ、自分で選んだ場所で生きる素晴らしさを教えてくれました。リトルモアから出版されている、前3冊の詩集も読んでみたくなります。
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前回の三部作以来の詩集。どれも静謐という言葉が似合う。静かに終わりが近づいている、そんな優しい詩が多かった気がする。個人的には「おやすみ」の最後の部分がとても好きだった。そして巻末の初出を確認せずに「生存戦略!」を読んだときはびっくりしたが、ピンドラを知っているからこそこの詩を読んだときに湧く喜びがある。
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三部作後の新作、ということで、いささか明るい。いや充分暗いけど。
なんかもう最果さんの詩集への感動は、「この人が同じ時代にいることがうれしい」という域になっているからうまく評価できない。この人が同じ時代にいてうれしい。だってさあ、「生存戦略!」とか「宇多田ヒカル」とか「SNS」とか、今この時代に生きている詩人が、詩に取り入れて私達に投げかけてくれるんだよ。それでいてちゃんと言葉が生きていて。うーん。
もう一度ちゃんと読もう。
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最果タヒの一見難解な、独特な言葉遣い。だけど自然にすーっと染み渡るように深くわたしの中に入ってくるような感覚。そしていつだったか覚えていないけれど、たしかに昔感じた気持ち。それらが詩中の言葉によって掘り起こされるようだった。
七夕の詩が好きです。
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詩はやっぱりよくわからないのだけれど、よくわからないまま強く惹かれる、きれい。
「かるたの詩」「神隠し」「二十歳」「夏の深呼吸」がすき。
「夏の深呼吸」は特に好き。
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詩を読んでも結局なんなのかはっきりわからないけど、それがいいんだよね。
独特な感性を持っていて、この不思議な文章の羅列に魅了された。
なんか円城塔を彷彿とさせるような感じだった。私だけかな?
あとがきまで詩になっているのが好き。
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最果タヒさんの詩は初めて本屋さんで立ち読みをしたとき、よくわからないと思ってしまい、そのままになっていました。
今回、ちゃんと読みました。ちゃんと読んだら、解けないパズルのようだったことばが、するすると心に入ってきて、この世界の真実がたくさん、たくさん隠れていたような気がしました。
読めば読むほどに、その論理が面白い、わかりやすい詩でした。他の作品も是非読んでみたいと思いました。
「七夕の詩」
おおきな肉体がすぐに隣で横たわっているような気温。
日差しが、ぼくを切り捨てて、大気が、ぼくの代わりに立ち上がる。
あたたかいものに癒されたいと思っていた自分が、
もう何もかも死んでしまえというように、
冷たいものばかりを求めて、歩いて、極悪人のようだ、
夏は愛が似合わない、
織姫と彦星が、生き残りの愛をかき集めて、
すべて川に流してしまった、トイレの水、銀河の渦、
愛より愛を流す水がきれいなんだよなあ、
文学や音楽、だからみんな好きなんだろうなあ、
何もなくなると何かが叶う気がしてしまう、
ぼくは、そうして生まれてきたし、そうして死んでいくのだろうし、
希望という言葉が向こう岸からぼくを呼ぶ。
一年に一度、死ぬのだとしたら、ロマンティックですか?
愛を永遠に誓うのであれば、それくらい、しなくちゃね?
夏を言い訳にして死ぬことも殺すことも愛すこともできない、
それでも、ぼくを呼ぶ声がする、7月7日、地獄から。
こんな、風刺のような、皮肉のようでもある言葉をたくさん集めて、美しくも怖ろしい詩に昇華していまったのは現代的とでも言えばいいのでしょうか。
谷川俊太郎さんとも、また違う切り口で新時代の、新しい作風の詩が多くとても面白かったです。
日本の新しい先駆けとなってほしいです。
「星」「生存戦略!」「16度の詩」「13歳」「重力の詩」「二十歳」「8月31日の詩」「夏の新呼吸」もよかったです。
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最果タヒさんは、以前、「千年後の百人一首」を読んで、(この本は、とても美しい!)好きになりました。 優れた詩人の本を読むのは快感があります。 とても密度の濃い言葉が並んでいるので、読むのにずいぶん時間がかかりました。
どんなに好きになった詩でも、正確に覚えて置けない私の頭の中で、ドキッとするフレーズや、どこか懐かしいイメージがたくさんあって、図書館で借りた本ですが、何度も読み返したくなりました。
ドキッとしたフレーズを、書き出そうとしましたが、たくさんありすぎて……
おやすみ から 2ヶ所だけ。
世界中が私を愛さない限り、ぜんいんを許さない。
ぜんいんを嫌いになる。
さみしさはそんなかたちをしているのに、
どうか、きみが消えても、すてきな世界でありますように。
愛するたび、きみがいなくてもよかったんだと口走しるよ。
ひとは、誰かの救いになる必要なんてない。
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正直、初めての感覚、読後感。
普段、ビジネス文書の作成ばっかりやってるからか、世界観が違いすぎて戸惑った。深すぎて、理解しようと潜ろうとするのだけれど、浮力が強すぎて全く沈まない感覚。潜れればきっと素敵な世界が待ってるのだろうけど、結局浅瀬にしかいられない。そんな感じだった。
著者の他の作品にも触れて、もう少し浅瀬でジタバタしてみたいと思う。
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最果さんの詩を読むと、〝自分まだ息できてるな〟
と感じます。
『私はただ、私一人が私のことを覚えつづけることだけが怖い。』
書き綴った言葉と共に息をしている最果さん、
これからも書き続けてください!いつも救われてます。ありがとう、
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頭がぐるぐるしたり疲れたりした時に最果タヒさんの詩を読むと、よくわからないけれど落ち着く。思考が分断されて、自分が目の前の文字列を追うだけの装置になるのを感じる。意味がわからなくても、想像が追いつかなくても、きらきらとした綺麗なことばを拾い上げられると嬉しいな、と思える。そうやって自分は練り上げられた言葉に助けられていると感じられるから、最果タヒさんの詩は好き。
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人の考えには理由があって、そしてその考えは言葉で表されるものだというのが当たり前だと思っていた。
だから、詩はよくわからないし、愛もよくわからないと思う。
でも、この本には、そういう形のないよくわからないものを、よくわからない形で分かち合えるような、繋がっているような感覚がある。