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紙の本
誤解されがちな「生産性」ということを経済学の視点から解説した書です!
2018/11/18 20:19
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、「生産性」ということについて経済学の視点から丁寧に解説した書です。生産性という言葉は、多くの人が知っていますが、意外にその意味を正確に理解している人は少ないようです。しかし、この生産性は日本が現在の不況から立ち直り、経済をよくしていくためには不可欠なもので、非常に重要なものなのです。今一度、この生産性ということについて、学習し直してみるよい機会かもしれません。
紙の本
生産性から サプライ・サイド 経済学へ
2023/12/06 22:53
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:清高 - この投稿者のレビュー一覧を見る
1.内容
本書は2018年発行なのでアベノミクスが俎上の上っている。アベノミクスは、当初は金融政策を重視していたが(cf)軽部謙介.アフター・アベノミクス:異形の経済政策はいかに変質したのか.岩波書店,2022,(岩波新書).ただし、軽部の見解では、財政政策にウエイトが置かれたとされている)、生産性を重視するようになった。本書は、経済学における生産性を説明し、企業や政府が何をすべきか、また、今後の経済をどう運営するかを記している。
2.評価
筆者に限った話と信じたいが、生産性の概念がよく分かっていなかった。本書を熟読して概念を理解しようと思える本だった(定義がなされていて、式も豊富)。外国との比較も豊富で、日本経済の歴史や状況もわかる。全体としては、いわゆる「サプライ・サイド経済学」になっている印象で(コトバンクにあるが、筆者はコトバンクほど厳密な意味に用いてはいない)それにも、また、市場原理に任せる部分を多くすることに一理あると思わせる本なので、5点とする。
紙の本
新聞などの報道を正しく理解するために役立つ
2019/06/11 07:48
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:巴里倫敦塔 - この投稿者のレビュー一覧を見る
先進国における日本の生産性の低さが問題となってる。戦後最長の景気回復を達成したが、日本の潜在成長率は1%程度と低い。その元凶が生産性(正確には全要素生産性)向上の停滞である。本書は分かったつもりになっている生産性について、高めることの意味や、高めるための処方箋などを論じた書である。新聞などの報道を正しく理解するために役立つ。生産性を明快に解説しており、多くの方にお薦めできる。
日本の生産性が低いのは、低生産性の企業を延命し、生産性向上を図るために仕事のやり方を変えようとする活力を失わせ続けてきた政策が原因と筆者は語る。AIなどの技術革新はあるものの、それをビジネスに適用しやすくする制度改革や組織改革がないために、生産性が停滞していると分析する。
紙の本
今一つ
2019/02/15 19:48
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投稿者:ともクン - この投稿者のレビュー一覧を見る
生産性とは何か、というタイトルに惹かれたが、正直、TFT変化率のことだという以外、よく理解できなかった。いろいろな論点が多面的に登場するだが、どうしても羅列的で、立体的にというか、相互の複雑な関連性が明瞭でなく、そもそも、新書のボリュームではその全貌を明らかにするには無理があるような気がする。かなりの筆力というか知力を必要とするのではないか?ところどころ誤植もあり、論旨が上手く呑み込めなかった。アベノミクスにまで言及されているが、そこまで行く前に、もう少し、生産性について、理論的・実証的にストーリを懇切丁寧に論じて欲しかった。
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