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リガの犬たち みんなのレビュー

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みんなのレビュー35件

みんなの評価3.7

評価内訳

  • 星 5 (3件)
  • 星 4 (15件)
  • 星 3 (12件)
  • 星 2 (1件)
  • 星 1 (0件)
35 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

警察小説のはずが、国際的な陰謀ものに。それもスウェーデンという立地のせい

2016/06/30 19:43

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:かしこん - この投稿者のレビュー一覧を見る

このシリーズ、「警察小説」と言ってはいますが、作者が描きたいのはその時代の空気、体制やら組織やら、混沌とした世界そのものと、そこに生きるひとりひとりの人間の姿、という気がする。 だから登場人物それぞれが魅力的なのだ。 かっこ悪くても、間違いだらけでも。
冒頭で、リードヴェリ(前作に登場。 ヴァランダーの先輩刑事)がすでに亡くなっていることがわかる。 いや、いつかは死ぬことは知っていましたが、こんなに早くとは・・・。 ヴァランダーのように、私もショックを引きずった。

スウェーデン南部の海岸に、二人の男の射殺死体が横たわったボートが流れ着いた。 彼らはどこから来たのか? 捜査の結果、どうやらラトヴィアかららしいということがわかるが・・・。
ラトヴィアってどこですか?、という私の疑問にもヴァランダー警部が答えてくれる。
スウェーデンとバルト海を挟んで向かい側にあるのに、ラトヴィアについてよく知らないどころかバルト三国の首都もごっちゃになっているそうで・・・わー、近くの国の人もそうなんだね! というかそれで私もスウェーデンとバルト三国の位置関係を知るのだった・・・リガが世界遺産に登録されてるのは知ってましたけどね(物語の設定は1991年。 世界遺産登録前だ)。

独立はしたもののロシアからの影響から逃れられない共産主義国家、それがここに出てくるラトヴィアの姿で、自由やら民主主義が当然のこととして身についているヴァランダー警部にはわかったつもりではいても理解できないことらしい。 なんでこんなにラトヴィア人はたばこを吸うのかと驚き、自分は死刑が存在する国にいるのだと気づいて息が止まりそうになったりしている。
ヴァランダー警部、日本に来ても驚いちゃうだろうな・・・。

まぁそんなわけで女運の悪いヴァランダー警部はリガの未亡人に恋してしまい、彼女のために、要人の汚職・腐敗を糾弾し真の独立を目指そうというまぁある意味テロリストグループに加担することになるのです。 まぁテログループというよりは、レジスタンスに近いか(そこに至るまでの、リガの捜査官との友情のほうをもっと読みたかったのだが)。
警察小説のはずが国際陰謀物語になってしまいましたが・・・でも、話がそっちに飛ぶ可能性を、その時期のスウェーデンが持っていた、ということなんだろう。

北欧は私の中で長らく「テキスタイルの国」だったが、やっと実情を伴った国として認識できてきたような気がする。 これもこのシリーズのおかげかと。(2009年2月読了)

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紙の本

後を引く捨てがたい味わい

2004/06/20 15:50

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:オリオン - この投稿者のレビュー一覧を見る

 後を引く印象的な雰囲気と、ちょっと捨てがたい味わいを湛えたスウェーデン警察小説の佳品。惜しいと思うのは、主人公クルト・ヴァランダー警部と、鳥類学者かマジシャンになりたかったリトアニアのカルリス・リエパ中佐(ミステリアスな憂愁をたたえていて魅力的)が、つかの間の出会いにもかかわらず深く心を通わせあうに至った経緯がやや説明不足であることと、未亡人バイバ・リエパ(弱さと毅然を兼ね備えていて切なく魅力的)とクルト・ヴァランダーのラブ・アフェアをめぐる顛末がちょっと淡泊すぎて食い足りないきらいがあること。そもそも、主人公がリトアニアの政情に巻きこまれ深入りしていく経緯が、心理的にもストーリー的にも唐突な感じがする(だから、意外な真犯人が判明するクライマックスの盛り上がりにちょっと不満が残る)。このあたりのことをじっくりと書き込んでいれば、紛れもない傑作ミステリーの水準に達したと思う。

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紙の本

常に監視されることの恐怖と状況がまったくわからない不安

2003/05/04 01:05

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ケルレン - この投稿者のレビュー一覧を見る

 二年三ヵ月待ってのクルト・ヴァランダー・シリーズの第二弾。遅いじゃないかとつぶやきながらも、ほっとした。第一作『殺人者の顔』で虜になり、ぜひ読み続けたいシリーズだと思ったが、展開は地味だし、主人公は情けない中年男だし、舞台は馴染みのないスウェーデンの田舎町とくれば、売行きが悪ければ次は出ないかもしれない、そして何よりもスウェーデン語の翻訳者は多くはないだろうから、本書の訳者が翻訳を続けてくれなかったらどうなるのだろうなどと考え、ずっと心配だったのだ。本国ではとっくに出版されていると知っているのに、言語の違いゆえに翻訳を待つしかないというのは、自分ではどうしようもないだけに本当にじれったい。

 その私の状況をヴァランダー警部が同情してくれたわけではないだろうが、本作では彼も言語の違いに悩まされる。題名にあるリガとは、バルト三国のひとつラトビアの首都のことで、ヴァランダーは事件の捜査のためリガの警察と協力しあうことになる。お互いの言語ができないので、会話は英語を使うことになるのだが、お互いに上手ではない。ひどく手間がかかり、うまく伝わらなくていらいらする。しかし、理解の欠如は言語だけの問題ではないことを、リガに行って身をもって知ることになる。

 射殺死体を載せたゴムボートの漂着から始まった事件は、ヴァランダーに常識外れの行動を起こさせるほどの体験を強いる。二十四時間監視され、誰もがもっともらしい話で表面をつくろい本心を見せず、物事がどこへ進もうとしているのかまったく予想がつかない中で、ヴァランダーの推理は何度も根底から崩れていく。彼の不安と恐怖は、そのまま社会状況を映し出す。
 強大な政権が崩壊したとき、圧政から解放されて自動的に自由が手に入るわけではなく、新しい種類の犯罪や予想のできない事態が起こる。これは、ソ連が崩壊していく時期、独立直前のラトビアを舞台にしているが、近年のアフガニスタンやイラクの状況を推測させる描写も少なくない。

 前作は移民問題に伴う犯罪、そして今回は大きな国際情勢の変化に伴う混乱と先の見えない不安。当時のヨーロッパの問題は十年以上たった今、私たちにとってももはや無縁とは言えないものとなっている。

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紙の本

現代にも通じるきな臭さ

2017/12/01 00:00

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:pinpoko - この投稿者のレビュー一覧を見る

自由世界と共産世界との境目に位置するラトヴィア。どちらかの世界が動くときには大きく影響を受けざるを得ない。
数日前、地中海のマルタ島で、政府とアメリカ企業のからんだ陰謀を調査報道していた女性記者が、車ごと爆破されたという記事を新聞で読んだばかりだ。
奇妙にこの小説の舞台と重なり合うような気がしてならない。

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2010/07/03 10:47

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2010/09/29 21:35

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2011/01/21 11:51

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2011/08/11 17:54

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2010/01/13 23:25

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2011/10/22 17:20

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2012/12/09 20:59

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