コピペが横行する現代社会で必要なこと
2017/06/29 10:58
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
岩波ジュニア文庫という、中学生・高校生を対象にする本ではあるが、大学生・社会人にも読んでほしい本。ネットで調べ、ワープロやスマホで文章を書く時代にはルール上、「許されるコピペ」と「許されないコピペ」がある。「許されるコピペ」「正しいコピペ」とは何かを考えるための一冊。「11人で」「ゴールキーパー以外は手を使わない」というサッカーのルールは誰でも知っているが、教わらないと分からないサッカーの「オフサイド」のように、著作権の世界でも、習わないと分からないルールがある。オフサイドを知らないと正式のサッカーができないように、著作権の基本ルールを知らないと社会生活を送る上で思わぬ不都合が起きるかもしれない。著作権ルールを生活の一部として捉え、新しい時代の「模倣と創造」を考えるヒントを発見できる。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちゃーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
何気なくコピペしてしまっていた自分を反省しました。なぜそのコピペがダメなのかが丁寧に解説されていてわかりやすかったです。
コピーが簡単にできる時代の問題点。
2019/10/05 15:56
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
学校での提出レポートへの「コピペ」の話から始めて「著作権」について考える。
文字を学んだり、スポーツの技術を学んだりする時には「模倣が大事」と実感させられる。ではどこからが「問題」なのか。具体例もいろいろ出てくるので、実際にこれは違法かもと考えさせられたものもあった。
学校の授業でも、昔は提示されたもの(黒板の板書でも、パワポの映像でも)から書き写すしかなかった。そのころは「書くことで覚える」は自然にできた。現代は複写の技術が一気に進んで大衆化。授業で提示されたものも「スマホで撮ればいい」時代である。古い人間には「本を買ったら積読でおしまい」「コピーを取ったら安心しておしまい」と一緒かな、と時代は変わっても変わらない精神構造を見つけてしまうところである。
問題なのは技術が進んで、簡単にコピーできて簡単にそれが広まること。そのことで気づかないうちにでも他人に迷惑をかけているかもしれないこと。技術の進歩に法律が追い付いていない、という問題も本書では指摘されているが「これは迷惑になるかも」ということにだけは敏感でいたいものである。
完全なオリジナルは
2017/05/01 04:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
今の時代に存在しないだろう。著作権に対するある程度の寛容性がなければ新しい創作活動は困難になるはずだ。
投稿元:
レビューを見る
著作者人格権は著作者にずっとあるはずなのに、なんで契約すると主張できなくなるんだろう、というのがずっと分からなかったのですが、この本を読んで解決しました。
投稿元:
レビューを見る
スマホやSNSの時代にコピペを便利に使われている。これまで、芸術には、まねるということが基本で、そこから芸術が生まれている。今後も創造には真似ることが大事であるが、正しいコピペが必要である。また、時代にあった法の整備も大切であると筆者は言う。
投稿元:
レビューを見る
図書館の新刊棚で見つけて 読み始めた。
これは自分にも当てはまる と ドキッとすることがたくさんあります。
著作権や 疑似著作権? 肖像権 など 要注意!
やってもいいこと、いけないこと。
以前から 本を読んだり ネットで調べてはいますが、
今回、最近の状況にあった本書をしっかり読みたいと思います。
2017/5/10 借りて読み始める。8/22 途中からは読み飛ばしながら、読み終わる。
正しいコピペのすすめ――模倣、創造、著作権と私たち (岩波ジュニア新書)
内容と目次は
内容 :
ネットで調べ、ワープロやスマホで文章を書く時代にはルール上、「許されるコピペ」と「許されないコピペ」がある。
コピーやコピペがあふれる社会と著作権について、基本的な部分を平易に説明する。
他人が撮った写真をSNSにアップする、
web上の文章を自分のレポートに貼(は)り付ける、
ネットで見つけた動画をダウンロードして視聴する…。
これらの大半が著作権に関係しています。
コピペ時代を生きるために必要な著作権ルールをわかりやすく解説します。
目次 :
はじめに-価値あるものはコピーに乗って
第1章 コピーする日常-作る人と使う人
スピーチにも著作権
起きてから寝るまで
レストランで記念撮影
ソーシャルメディア時代に
「コピーした? 捕まりますよ」
番組録画と著作権
「作る人」は偉い
ゴッホの「ひまわり」を絵葉書に
第2章 コピーのルールとは-著作権早分かり
著作権とは
アイデアを保護しない
著作権の中身
フリーライドを許さない
第9交響曲と作曲家の個性
お金を払ってもキングになれない?
「作る人」と「使う人」の間で
保護期間は死後50年まで
ピアニストと落語家
テレビ録画機が売られている理由
個人で使う場合はご自由に
先生がコピーしてた。いいの?
知っておきたい引用ルール
ソフトのバックアップは?
著作権に例外がある理由
第3章 それ、違法コピーです-著作権は守られているか
仕事とコピー
同窓会も、ママ友の集まりも
ジャーナリストと著作権
私も知らなかった
ジャーナリストの権利とは
従業員が作るパワポ、権利は誰に?
スクールソングCDが作られない理由
SNSと著作権
レストランの料理写真
力関係が先に?
あなたの肖像権
先生方、会議資料にご用心
私の失敗
ゴーストライターの著作権
第4章 コピーと創造性-「見たことのないもの」を創れるか
模倣がファッションを支える
モーツァルトは模倣の天才?
ピアノで聴く《運命交響曲》
オーディオ装置がなかった時代に
鉛を金に変えた錬金術師
シェイクスピアは「盗作野郎」?
《モナ・リザ》に口ひげを加えた
創作は模倣から
コ��ーなしでは生きられない
岩下志麻さんのリアル
「見たことのないもの」を作れるか
「天使を連れてきてほしい」
「無から有」はあるか
スマホに10万件の特許
ドラッカーを読む前に
第5章 技術がルールを変える-あなたの世界は古い?
アメリカに乗り込んだディケンズ
プロが独占した時代
大リーグとアマチュア野球
分かりにくいルールブック
人工知能が「創作」する
「ベートーヴェンを脅したい」
クレオパトラとキリスト
サルが写真撮影すると
金持ちがルールを作る?
第6章 コピペ時代を生きる-ルールを守りながら
「それってコピーじゃないの?」
コピペを見破るソフト
「ハサミとノリ」で記事を書く?
まるで「麻薬」のよう
コピペを許さない3つの理由
正しいコピペ
上手なレポートを書く方法
遣唐使も鹿鳴館も
みんなの著作権
◆コラム:疾走するアート
◆コラム:レシピと著作権
◆コラム:著作権の管理団体とは
◆コラム:素晴らしい「青空文庫」
◆コラム:電子書籍の「自炊」とは
◆コラム:「顔が命」の芸能人
◆コラム:海賊版とは
◆コラム:レプリカが大活躍
◆コラム:ベルヌ条約とは
あとがき-息をするようにコピーする時代に
参考文献
索引
著者 :
1957年大阪市生まれ。一橋大学大学院(国際企業戦略研究科・知的財産戦略)修了。修士(経営法)。東京理科大学大学院イノベーション研究科教授。
著書に「知的財産と創造性」がある。
投稿元:
レビューを見る
・アイデアは著作権で保護されない、視覚と聴覚に直接訴えるものが保護される
途中読んでないところもあるけど一応読了。著作権について基本的なことがわかったからよかったけど、特段面白いとは思わなかった。でも、授業の何倍も頭に入ってくるから授業受けるよりこの本読むほうがいい。
投稿元:
レビューを見る
著作権を考える上で、大事なのは、作る人。使う人。両方の視点を持つことだと感じた。
クリエイトした時は、権利を主張したくなるものだし、使う時は出来るだけタダで使いたいもの。。
それを両者の視点に立って、対応するのが一番スマートだと感じた。
最後の章にめちゃくちゃこの作者の思いが篭っていて、私は好きな読み物だと思った。著作権を知る入り口には、最適だと思う
投稿元:
レビューを見る
「正しいコピペ」や「上手なレポートを書く方法」はもうすこしつっこんでほしかった。コピーと模倣や翻案とかのちがいみたいなのももうすこしつっこめたんじゃないかという気もする。
投稿元:
レビューを見る
模倣の例として、モーツアルト、シェークスピア、モナリザが取り上げられていて、驚いた。文化の質とは、模様の連続なんだなぁって実感した。
投稿元:
レビューを見る
コピペが多いこの時代、意外と理解が曖昧な著作権や肖像権も絡めつつ、正しいコピペって何だろうかと教えてくれるような一冊。
正しい、というだけに著者は模倣すること自体を否定している訳ではなく、文化や芸術が発展する中で重要な役割を果たしているのだ、ということにも言及している。
作った人が神、リスペクトして引用するというのは確かにそうだなと思う。
投稿元:
レビューを見る
著作権にまつわる基礎編にあたる一冊。
2017年初版の新書であり、読んだ当時はもちろん今現在においても内容の経年劣化は感じられず、十分な読み応えがあると思う。
私の学生時代にはほぼ聞き馴染みのない言葉であったが、今は小学校・中学校で教えてもらえるのだろうか?そのくらい、現代のスマホ生活と最も密接な関わりのある言葉といっても過言ではないだろう。
大変ためになるのだが、著者の絵画や音楽など雑学ウンチクについての記述がやや鼻につく点が否めない。
「SNSと著作権」の部分にもう少し詳しく実例などが紹介されていたら第一線級の本であったろうなと感じた。
3刷
2021.8.22
投稿元:
レビューを見る
著作権は、私たちが知らないところでも発生しているということを知って、衝撃を受けた。写真を撮る行いや音楽をダウンロードする行いが、実は著作権にひっかかっていることは意外だった半面、少し疑問を感じるところもある。しかし、とても勉強になった。
投稿元:
レビューを見る
【琉大OPACリンク】
https://opac.lib.u-ryukyu.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB23313469