紙の本
「ジブリの仲間たち」(2016)とあわせて読むといい。作品ごとにどちらかでは軽くふれてある程度のことが、どちらかでは詳しく記されている。
2019/06/11 19:02
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投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「天の時、地の利、人の輪」に加えて愛憎が共存する強烈な個性のぶつかり合いが傑作を生む。スタジオジブリはそういう場に他ならず、その経営は大変だ。本書は映画作り自体が知的エンターテイメントであることを物語る。良いものを作るために妥協しない。人間関係のストレスとかリソースとか、そんなのは吹き飛ばす。ジブリの映画作りへの熱意と仕事のやり方。
紙の本
鈴木氏も天才
2024/02/01 11:46
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者はスタジオジブリ代表取締役プロデューサー、宮崎駿、高畑勲両氏は天才であることは私は全く異論はない、ただジブリ作品を今のようにほかのアニメとの差別化に成功された鈴木氏も天才だなあ、と私は思うのです
電子書籍
毎日が戦い
2020/05/18 18:15
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
美しい絵と人道的なストーリーに似合わない、スタジオジブリの内幕を覗き見ることができます。頭の中に思い描いたイメージを、商業化する難しさも痛感しました。
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【二人の天才、強烈過ぎる個性と創作の秘密】「ナウシカ」から「風立ちぬ」、「かぐや姫」まで。二人の天才を最も間近で支え続けたプロデューサーが語ったジブリ全作品の内幕。
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「魔女の宅急便」
広告代理店が絡んだ最初の映画。
片渕須直監督でウェルメイドに作っていたらどうなっていたのか。実はターニングポイントな作品だったのかもしれないな。(当時劇場で観た時、飛行船のシーンに蛇足感を感じてたけど、なるほどなと思った)
「紅の豚」
女性スタッフの器用。短編を無理矢理長編にする 行き当たりばったりの作り方。宣伝、配給、広告さえうまく行けばヒットする法則。
「狸合戦」
遅れるスケジュール、高畑を甘やかすジブリの体質に心と体が壊れる宮崎監督。試写会で号泣するエピソードがいかにも宮崎さんぽくて最高。
「千と千尋の神隠し」
江戸東京博物館、NHK「ふるさとの伝承」から発想を得て仲良くしてる子供のために作った作品。鈴木Pから聞いたキャバクラの話だけであんなに壮大な物語を行き当たりばったりで作る宮崎監督恐るべし!
「踊る大捜査線」で現代作家と宮崎作品の差を感じる鈴木P。
チャゲアスのことを知らなかったり、キムタクの演技力を知らないまま人から聞いた情報だけで主演に抜擢したり、世間とのズレを感じざるを得ないエピソード。この世間ズレが「となりの山田くん」を映画にしようとするセンスにつながってるんだと思う。
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改めて,才能は伝承できないものだと認識する.そしてその才能を開花させるには,人誑しの天才使いの存在が必須.その意味において,ジブリは成功したと思える.残念ながら,後は衰退の一途を辿るしかあるまい.
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風の谷のナウシカから風立ちぬ、かぐや姫の物語まで。
二人の天才の創造の秘密、強烈すぎる個性のぶつかり合いを、もっとも間近で支え続けたプロデューサーが惜しみなく語る。
ジブリの20作品がいかに作られたか、秘話満載、スリル満点のドキュメント。
(あらすじより)
宮崎駿と高畑勲の天才ぶりに目が行きがちだけど、この二人を相手に興行を成功させてる鈴木敏夫も天才なんだよなぁ。
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ジブリのプロデューサー鈴木さんが語る、作品のことと二人の天才のこと。
宮崎駿さんは、いつまでも少年みたいな人、高畑勲さんは、人当たりのいい人、というのが読む前のイメージでした。
宮崎さんに関しては、それは大いに当たっていると思います。しかし、思っていた以上にすごい方でした。
自分が思い描いて来た作品も、ぽいっと手放すことができる。
人のよさはよさとして認めることができる。
いつまでも飽くなき探究心をもっている。
建築の才もある。
ジブリ全体のことを考えている。
そして、作品に対する強すぎるほどの想いがある。
宮崎さんに毎日あれこれ言われたら、そりゃあ大変かもなあ…。
そして、高畑さんは宮崎さんでも困ってしまうような頑固者(と一言では言えない方でした)。
働くのがきらい。
まずは否定から入る。
革新的な方法をどんどん取り入れる。
どちらの天才とも私はうまくやっていけないでしょうが、とりわけ高畑さんの方が難しそうです。
お二人の人となりだけでなく、作品の裏話も知ることができて本当に面白かったです。
映画をつくるってことは、とても大変なこともよくわかりました。
こちらは早く新作を、と思ってしまうけれど、いやいや、これだけ手が込んでいるのならば、それは簡単にはいかないよね、と思います。
「君たちはどう生きるか」は2022年公開予定とのこと。(現状を考えると、まだ先になるかな)楽しみです。
キキのリボンは自分を守ってくれる確かなものをもっていない思春期の象徴。
シータもドーラも、宮崎さんのお母さん。ポニョのおトキさんも、その延長線上にいる。
「あなた、来て」が「あなた、生きて」に。
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非常に面白く読ませてもらいました。いろんな大変な事があったのだと思うけど、こんなにコンパクトにエピソードを抽出するなんて、なんかずっと話を聞いていたい感じ。鈴木さんだからこそジブリを続け、2人に作品を作り続けさせる事ができたのだなぁと思いました。七転び八起きな感じを楽しんでいるその姿見習いたいなぁと思いました。
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天才たちをどうにか動かして、きちんと結果を出させた著者もやはり天才だ。ともすれば芸術に振れて一般大衆を置き去りにするところを、興行的に成功するように持っていくところはさすがである。
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舞台の裏側ではすごく泥臭く、あまりにも人間的なものがあふれてる。表だけ見てるととても想像できなかったようなものが知れてよかった。
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重そうなタイトルに身構えたが、驚くぐらい面白くてスラスラと読み進めた。愛憎と尊敬、夢と狂気、ジブリの裏側を鈴木さんがとても面白く、キャッチーに描いている。読んだ後にジブリ映画を見たくなる。
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タイトルに違和感あり。本の内容とズレていると思う。もちろん、ここでいう天才とは、宮崎駿氏と高畑勲氏の二人を指している。二人ともその思考というか個性強すぎだよ。
本書は、もともと文春ジブリ文庫に掲載された「汗まみれジブリ史」を再編したもの。帯にもあるように「毎日が真剣勝負のジブリ戦記」といった内容。こちらを題名にすればよかったと思う。
天才と付き合うのは、本当に大変なことだと思う。鈴木敏夫氏には、その天才とうまく付き合う才能があったのだと思った。彼もまたある種の「天才」なのかもしれない。
それから、宮崎駿氏と息子の吾朗氏との話は興味深かった。大塚康生氏いわく、「蛙の子は蛙だったんだ」。いいんじゃない。
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(ジブリ全般が大好きなことは前提として)自分が好きな作品は宮崎作品でないことが多いんだけど、その理由が理解できるほどにわかりやすい解説だった!
天才ふたりとしれっと仕事こなしている鈴木敏夫が1番変だと思う。
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やっぱり宮崎駿最高。
高畑さんが何であんなに評価されてたか分からなかったけど、これを見るとジブリもカツカツの状態で助け合いながら、でも突き詰めて作品作りしてたんだなーと思った。