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紙の本
最初の一作に
2019/07/19 14:07
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぷりしら - この投稿者のレビュー一覧を見る
ストーリーの起伏がはっきりしていて今村氏の作品の中では一番読み易いかも。
とは言え、今村氏特有のざわざわした不穏な感じは健在。
今村氏未読の方には最初の一作としてお勧め。
この作品で自分に今村氏が合うかどうかを判断してもらって
合いそうと思う方は他の作品も読んでほしい。
紙の本
どうなるの? どうなるの? えええーー!
2023/07/03 17:55
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タカミー - この投稿者のレビュー一覧を見る
映画「こちらあみ子」を観てから読書・・・が、初の今村夏子。オードリーの若林さんが今村夏子さんの作品好きなんだよねぇと言ってたのを聞いて2作目の今村さん作品。
興味本位でむらさきのスカートの女を観察し始めた 黄色いカーディガンの私。私目線で語られていきます。読み始めると どーなってくの?と気になってスルスル読める。
社会から置いてかれてる人を描くのが本当に上手。
最後 まったく 思いもしない展開に えーーーーなにこれって感じでした(褒めてる)
予想をはるか超えてて へぇーーーーの境地。他の作品も読んでみたいっ。
紙の本
はっきりしない気持ち悪さ
2022/07/21 23:26
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投稿者:kochimi - この投稿者のレビュー一覧を見る
読みやすい、というか
ぐいぐい読まされていくのです。
何が正しいのか、どっちがおかしいのか、
はっきりわからないまま終わる気持ち悪さ。
でも、印象に強く残ります。
紙の本
身から出たさび
2021/06/01 22:46
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投稿者:せきた - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公=語り手のイメージが膨らみ、いつしか目的が転移し、自分が食い潰されそうになる。
筆者の作品はテンポよく進むうちに語り手、語られる人ばかりでなく、第三者が踊らされる様子も恐い。恐怖の本質をついたモダンホラーかもしれない。
電子書籍
傍観者の小説
2021/05/30 19:29
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投稿者:キクチ - この投稿者のレビュー一覧を見る
傍観者小説、といった物言いが適切か。 というか、終盤につれむらさきのスカートの女が付き合い始めたり脅迫をしたりする一方で、主人公は人間らしい生活を失っていくという対比構造も凄い。この小説には世間一般でいう「頭のおかしい人」しかいないのではないか。
電子書籍
ちょっとだけ外れた人の話
2021/04/02 03:21
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投稿者:UrusaiTwins - この投稿者のレビュー一覧を見る
社会からちょっとだけ外れちゃった人の生態を同じように社会からちょっとだけ外れている主人公がストーカーのように見守る話。そういう人たちに向ける世間の視線は冷たい。公園にいる子どもたちから、職場の同僚まで、遠くで取り巻きながら好き勝手なことを言う。主人公は主人公で、似たような性格がゆえに、相手のことをすごく意識しているのになかなか声をかけづらい。本当に必要な時には助けの手を差し伸べるけど、だからと言って相手が必ずしもそれを受け入れるとは限らない。そこが、ちょっとだけ変わっている人たちの抱く葛藤だったりする。
紙の本
じわじわくる怖さが好きな人はぜひ。
2021/01/10 19:48
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投稿者:ポムポムプリン - この投稿者のレビュー一覧を見る
むらさきのスカートを穿いた女の人をまともな人なのかなと思い始めた時に、だんだん主人公の行動に違和感を感じてくる。じわじわくる怖さがある。
紙の本
一気に読めて色々と考えさせられる物語
2019/10/31 21:43
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投稿者:タラ子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
いつもむらさき色のスカートをはいている女性のことが気になって仕方ない黄色いカーディガンの女性が主人公の物語。この不思議な設定に一気にひきこまれあっという間に読んでしまった!
自分の世界で淡々と生きていたむらさきスカートの女性が他者との関係をもった時に起きた事件は、感覚が他の人と少しずれていたり、ちょっとしたすれ違いであっという間に他者から排除されてしまう世界の恐ろしさを伝えているように感じた。
また、黄色いカーディガンの女性がむらさきスカートの女性となら繋がれるかもと感じたその背景には、生きづらさや孤独がある気がした。
不可思議な話だと思ったが、読後色々と考えさせられた。
紙の本
読んで損はない。
2019/07/27 20:42
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投稿者:なまねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
どの地域でも一人はいそうな、何を生業にして生きているのか不明な女と、彼女を観察し続ける(その間、他のことはしていない)主人公。こう書くと不穏な感じがたっぷりするが、意外にも読みやすい。ひとことでいってしまうと貧困女子(何歳までを女子というかは置いておく)の話で、一歩間違えば後味のわるーい読後感になりそうなところを、悲壮感を漂わせることなくサッパリと書けるのが作者の持ち味だと思う。芥川賞受賞作だし、読んでおいて損はないのでは。