第三者のような主人公
2016/04/05 11:27
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投稿者:saku - この投稿者のレビュー一覧を見る
私が、この作品に出会ったきっかけは、アニメを見たことからでした。にわかファンと言われても仕方ありません。それでも良いです。
作者様は、大学時代にこの本を書き上げた(ハズ)そうで、自分と年が近かった分、より世界観に引き込まれたように感じています。
舞台は、京都の宇治。主人公は、平等院鳳凰堂の近辺に、居住している。弱小校に成り下がった吹奏楽部が、物語の主戦場です。
ネタバレになるといけないので、あまり深くは掘り下げないです。安心してください、穿いtヾ(・・;)
語り部としての仕事もする主人公ですが、その毒舌具合が堪らなく笑えてきます。
物語は、吹奏楽部に訪れる様々な問題を、主人公を中心に解決していくものですが、その佇まいが、これまでの主人公像では余りない気がしました。
その点が、より一層私を引き込こんでくれました。
進学した皆さんや、新たな生活がスタートする皆さんに、読んでいただきたいシリーズです。
以上です。
吹奏楽部が舞台の青春物語
2020/08/27 20:23
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投稿者:夜鉄 - この投稿者のレビュー一覧を見る
※ネタバレ注意!
吹奏楽の弱小校である北宇治高校。主人公は中学時代の経験から、”上”を目指すのは半ば諦めていた。当然、部員達にもその気は無かった。しかし、吹奏楽部が目に見えて成長していくにつれて、部員達は”上”を目指していく— という物語です。ほんの少しの恋愛要素も入っていますが、青春物語に重きを置いてるので、青春物語が好きならば十分楽しめると思います。それに、伏線も仕込まれていますので、『—2』『—3』も併せて買うべきです。
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投稿者:マー君 - この投稿者のレビュー一覧を見る
作者の詳しい経歴は知らないが結構リアルな話。読めば読むほどあるあると納得してしまう。
楽団をテーマとした作品にはN響のオーボエ奏者の
茂木大輔氏のオーケストラは素敵だが知られているが、氏の作品は氏のドイツでの生活をエッセイにしたものだが、本作品は一体何を元に書き上げたのだろうか。
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投稿者:TORU - この投稿者のレビュー一覧を見る
吹奏楽部員なら誰もが一度は体験するであろう内容がすごいリアルに描かれているのが特徴的です。例えば、コンクールメンバーのオーディションだったりソロパートの奪いあいだったり…。そこで生まれる部員たちの様々なドロドロした思いや会話がすごいリアルなところに一気にひきこまれ、全巻読破しました。吹奏楽部員でなくとも分かりやすい説明がされているので読みやすいと思います。
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“楽しくやれれば良い”から本気で全国大会を目指すことに目標を変えた、高校の吹奏楽部を舞台にした作品。
以前、テレビで全国レベルの吹奏楽部が取材されている映像を見ましたが、内容はほぼあのノリに加えて、上級生との確執や恋愛エピソードを加えた王道青春小説という印象。そしてこれが想像以上に面白かったです。
登場人物が多くて最初は戸惑いましたが、それぞれの人物が個性的でキャラが立っていて、プラスその相関もいろいろあって複雑。上級生と下級生、初心者と経験者、男子と女子と、それぞれの関係における喜怒哀楽エピソードがいくつもあって、飽きずに最後まで一気読みでした。
最後はちょっと出来過ぎかなと思いながらも、それまでの練習の厳しさやオーディションでの一悶着の件がふと頭をよぎり「がんばったね」と親心にも似た感情が湧き出てきてグッと来てしまいました。
ただ1点、気になることがあるとすれば…この吹奏楽部、美人・美少女が多すぎじゃないですか?ってところですかね。そんな部活だったらもっと男子の入部希望者多いと思うのですよw
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今まで読んできた吹奏楽をテーマとした小説の中で、一番リアルなストーリーでした。
悩み、葛藤、苦しみ....から吹奏楽への強い思い、あのなんともいえないワクワク感。
まだまだ吹奏楽を続けたくなりました。
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吹奏楽部考証が非常に優れている
。
夏のコンクール前には1年生がデビューできるような本番がある、合奏では何故かトロンボーンが顧問の逆鱗に触れ矢面に立たされる、などなど・・・
読み進めていく度に淡い青春が残像のごとく蘇りました。元吹奏楽部員のオトナたちも納得のいく作品です。
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吹奏楽部でさらに低音がメインってどんだけ隙間狙ってくるのかと思ったものの、(悪い意味ではなく)ユーフォニアム担当から見た部活ものだった。中盤から後半にかけてようやく各キャラが立ち始めてきた感があるので、続刊希望したい。ユーフォでなく別の楽器を主人公が担当していても話は問題なく成立する点はアニメで上手く補ってくれたらいいなぁ。
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高校吹奏楽部を舞台にした青春小説。
前半は主人公が入部して5月のフェスティバル出演まで。
後半は8月のコンクール出場までを描く。
登場人物が多いわりにキャラクターが立っていないため読んでいて誰だか判らなくなることもあったり、それぞれの持つ屈託が主筋と上手く絡み合ってなかったり。
何よりも「ユーフォニアムの響き」について何も描かれてないのが難。
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二人の娘がどちらも中・高と吹奏楽部でユーフォニアムを担当していたので、つい読み始めました。ライトノベルズだからか、立ち読みが出来ないようにシュリンクされていました。そこで漫画のようなものかなと思っていましたが、結構はまりました。「他人に流されやすい性格」の主人公が幼なじみの男子とはバンカラに渡り合うのは性格設定が?とも思うけれど、細かいことを気にしないで読むととても面白い。娘も楽器決めの時は仲間と激しいやりとりがあったと聞きました。でも卒業後は最も親しい友人とのことです。この小説も、ソロパート決めで一波乱ありますが、そのオチもなかなかです。話の組み立ても青春小説の王道でどんでん返しはないけれど、それでも最後にはちょっと感動してしてしまいました。この北宇治高校吹奏楽部の「全国への道」をもっと読み続けたい気持ちです。
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京アニがアニメ化するとのことで読んでみました。
ようするに『スウィングガールズ』の吹奏楽部バージョンですね。違いは主人公が上野樹里さんの役柄ではないってあたり。京アニがどんなふうに料理するのか、ちょっとだけ楽しみ。
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元吹奏楽部しかも元ユーフォ奏者としては「うーん」と思うところがあるが、「物語として読みやすいものにするためにそうしているのだろうな」とも思えたので、評価は難しい。
良かった点は、京都のお話ということで、無理のない関西弁が使われていたところ。
その点アニメでは活かされず残念だったけれど。
また、部活小説として、部内のドロドロを書いてくれていたところも良かった。
吹奏楽部でなくても、部内対立は起こってくるものだろうから。
残念な点は、ユーフォが響いていない点。
2、3巻と続いていくから、これからなのかもしれないが、今の時点では主役が何の楽器であっても問題がない。
音楽的表現が少なくて、いくら「うまくなった」と文字で書かれていても、具体的に想像したくなるような描写がなければ「へー」で終わってしまう。
「響」も「ユーフォ」もないのでは、タイトル詐欺のようなもの。今後に期待したい。
また、個人的にどうも受け付けないのは百合っぽい描写。
これは好みがあるのでこれ以上は言えないけれど、今後さらに濃い描写がされていくようならば、ちょっと遠慮します。
アニメは京都アニメーションということで、かなり絵が綺麗。
一話は原作とはちょっと違った進み方をしているため「えー?」と思うところもあるが、分かりやすくはなっているのだろう。
今後、原作では感じられなかった音の描写をこちらで期待したい。
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宇治が舞台なので、アニメを観始めて、そこから原作へ。
アニメの展開に合わせて中断。
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アニメ終了後、読了。
登場人物のキャラクター性の拡げ方, ストーリー補完など、非常によくできた映像作品だと再確認できる原作。
アニメ⇒原作の順だったけど、先に原作を読んでいたらアニメには興味持てなかったかも。
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「楽しいと思った。吹くのが楽しい!」(p302)緊張感が伝わる。次第に弱くなって、また盛り返す。演奏しているかのように、流れが絶えず変わり続けている。本作の魅力は、作中でも描かれている「空気感」だ。それは読み始めた時から、ピンと張っている。言葉にこれだけの意味や気持ちを含ませることができるのはすごい。ただ部活内の人間関係が際立っているせいか、吹奏楽部である必要性は、あまりないかなと感じた。
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おもしろい
アニメはみてないけど
吹奏楽部っていったら読まずにはいられない(音楽ものが好きなので)
高校生で京都が舞台
百合風味アリ
明るく楽しいだけじゃない熱血部活小説
続きも読もうかな(時間があったら)