…TVアニメ版で知って原作を読んでみて、原作のほうがより面白いな、というのが個人的な好みからの印象…
2016/11/02 10:24
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:♂猫Junn-Junn - この投稿者のレビュー一覧を見る
このシリーズ第1作の
『響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ』
は…
プロローグ
→中学時代の黄前久美子とダメ金と高坂麗奈の悔し涙の件。
一「よろしくユーフォニアム」
→北宇治高校に入学した久美子、新入生代表を務めた高坂麗奈との意外な
再会に驚く。その後、同じクラスで友人となった加藤葉月、川島緑輝
と共に吹奏楽部に入部。楽器選びの末、3人とも低音パートに決まる。
新顧問滝の挨拶後の部の方針決定の際、全国大会を目指す、と多数決で
決まるが、斎藤葵だけは、ソレに反対の京都大会で満足、に挙手…
近所に住む2つ年上の幼馴染だった斎藤葵が同じ高校だったとその時に
知った久美子は、葵の行動に困惑する…。
二「ただいまフェスティバル」
→先輩達は話したがらないが、2年生部員が相対的に少ない部内事情
を幼馴染の男子部員塚本秀一の話から知った久美子は複雑な心境になる。
毎年恒例のサンライズフェスティバルでの曲決定や練習の際に、
滝は北宇治の低レベルな演奏レベルを指摘し厳しい言葉を投げかけるが、
同時に厳しくも的確な指導をし、紆余曲折の末、無事にサンフェス本番
を乗り切る北宇治吹奏楽部。そのサンフェスで、久美子は、中学時代の
同級生・梓が強豪立華高校吹奏楽部の一団の中にいるのを見つけ、
サンフェス終了後に合流し色々と会話、今後のコンクールでの再会と健闘
を誓い合う。
三「おかえりオーディション」
→GWが終わり、中間試験が終わり、夏のコンクールの課題曲と自由曲が決まる。
だがコンクールのA部門出場メンバー55名をオーディションで選抜する件、
そのオーディションに向けての過密な練習日程に、退部宣言する葵。
オーディションに向けての日々の中、6月上旬の県祭りもありつつ…
期末試験前の2日間にオーディションが開催される。
四「さよならコンクール」
→期末試験が終わり、オーディションの結果発表。その結果を巡り部内に亀裂…
しかしコンクール前日、近所の小ホールを貸切って本番の予行演習をした際に、
その問題も収束し、部員達の士気も高まり、コンクール当日を迎える。
エピローグ
→結果発表。ソレを受けての滝の言葉に「はい!」と答える部員達の声。
…といった感じの構成内容。
自分は2015年春から放送されたTVアニメ版を視て、興味を持って原作を買い、
TVアニメ版が終わってからコレを読んだんだけど、
色々と、アニメ版ではこうだったけど、
原作での流れを少し変更して描いてたんだな、みたいな部分が分かったり、
あと、アニメ版は全員が共通語アクセントで喋ってるけど、
原作では東京出身の久美子は共通語アクセントで喋るけど周囲のキャラは関西弁
で喋っていて、で、その関西弁でのやり取りが作品の面白さを引き立てている、
共通語アクセントでのやり取りでは、この関西弁でのノリの会話は再現出来ないな…
という部分もあったりするので、その点では、
原作のほうが、より面白いな、という印象になったんで、そういう意味でも、
縁があって買って読んでみて、よかったな、
という感じです。
…で、その後、『響け! ユーフォニアム2 北宇治高校吹奏楽部のいちばん熱い夏』
→『響け! ユーフォニアム3 北宇治高校吹奏楽部、最大の危機』
→『響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部のヒミツの話』
と読んで楽しませてもらい…
今また、TVアニメ版の第2期が放送中なので、また振り返って読み直したり、
末永く楽しませてもらっています。
彼女たちのハーモニー
2020/05/09 16:28
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
東京からやって来たヒロイン・黄前久美子と、京都育ちの部員たちとの距離が少しずつ近づいていきます。トランペット担当で勝ち気な麗奈や、孤高のユーフォニアム・あすかも魅力的なキャラクターです。
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投稿者:蘭丸 - この投稿者のレビュー一覧を見る
アニメも面白かったですが、小説ではもっと詳細に内容が書かれているので、より楽しめる内容になっていると思います。
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“楽しくやれれば良い”から本気で全国大会を目指すことに目標を変えた、高校の吹奏楽部を舞台にした作品。
以前、テレビで全国レベルの吹奏楽部が取材されている映像を見ましたが、内容はほぼあのノリに加えて、上級生との確執や恋愛エピソードを加えた王道青春小説という印象。そしてこれが想像以上に面白かったです。
登場人物が多くて最初は戸惑いましたが、それぞれの人物が個性的でキャラが立っていて、プラスその相関もいろいろあって複雑。上級生と下級生、初心者と経験者、男子と女子と、それぞれの関係における喜怒哀楽エピソードがいくつもあって、飽きずに最後まで一気読みでした。
最後はちょっと出来過ぎかなと思いながらも、それまでの練習の厳しさやオーディションでの一悶着の件がふと頭をよぎり「がんばったね」と親心にも似た感情が湧き出てきてグッと来てしまいました。
ただ1点、気になることがあるとすれば…この吹奏楽部、美人・美少女が多すぎじゃないですか?ってところですかね。そんな部活だったらもっと男子の入部希望者多いと思うのですよw
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今まで読んできた吹奏楽をテーマとした小説の中で、一番リアルなストーリーでした。
悩み、葛藤、苦しみ....から吹奏楽への強い思い、あのなんともいえないワクワク感。
まだまだ吹奏楽を続けたくなりました。
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吹奏楽部考証が非常に優れている
。
夏のコンクール前には1年生がデビューできるような本番がある、合奏では何故かトロンボーンが顧問の逆鱗に触れ矢面に立たされる、などなど・・・
読み進めていく度に淡い青春が残像のごとく蘇りました。元吹奏楽部員のオトナたちも納得のいく作品です。
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吹奏楽部でさらに低音がメインってどんだけ隙間狙ってくるのかと思ったものの、(悪い意味ではなく)ユーフォニアム担当から見た部活ものだった。中盤から後半にかけてようやく各キャラが立ち始めてきた感があるので、続刊希望したい。ユーフォでなく別の楽器を主人公が担当していても話は問題なく成立する点はアニメで上手く補ってくれたらいいなぁ。
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高校吹奏楽部を舞台にした青春小説。
前半は主人公が入部して5月のフェスティバル出演まで。
後半は8月のコンクール出場までを描く。
登場人物が多いわりにキャラクターが立っていないため読んでいて誰だか判らなくなることもあったり、それぞれの持つ屈託が主筋と上手く絡み合ってなかったり。
何よりも「ユーフォニアムの響き」について何も描かれてないのが難。
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二人の娘がどちらも中・高と吹奏楽部でユーフォニアムを担当していたので、つい読み始めました。ライトノベルズだからか、立ち読みが出来ないようにシュリンクされていました。そこで漫画のようなものかなと思っていましたが、結構はまりました。「他人に流されやすい性格」の主人公が幼なじみの男子とはバンカラに渡り合うのは性格設定が?とも思うけれど、細かいことを気にしないで読むととても面白い。娘も楽器決めの時は仲間と激しいやりとりがあったと聞きました。でも卒業後は最も親しい友人とのことです。この小説も、ソロパート決めで一波乱ありますが、そのオチもなかなかです。話の組み立ても青春小説の王道でどんでん返しはないけれど、それでも最後にはちょっと感動してしてしまいました。この北宇治高校吹奏楽部の「全国への道」をもっと読み続けたい気持ちです。
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京アニがアニメ化するとのことで読んでみました。
ようするに『スウィングガールズ』の吹奏楽部バージョンですね。違いは主人公が上野樹里さんの役柄ではないってあたり。京アニがどんなふうに料理するのか、ちょっとだけ楽しみ。
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元吹奏楽部しかも元ユーフォ奏者としては「うーん」と思うところがあるが、「物語として読みやすいものにするためにそうしているのだろうな」とも思えたので、評価は難しい。
良かった点は、京都のお話ということで、無理のない関西弁が使われていたところ。
その点アニメでは活かされず残念だったけれど。
また、部活小説として、部内のドロドロを書いてくれていたところも良かった。
吹奏楽部でなくても、部内対立は起こってくるものだろうから。
残念な点は、ユーフォが響いていない点。
2、3巻と続いていくから、これからなのかもしれないが、今の時点では主役が何の楽器であっても問題がない。
音楽的表現が少なくて、いくら「うまくなった」と文字で書かれていても、具体的に想像したくなるような描写がなければ「へー」で終わってしまう。
「響」も「ユーフォ」もないのでは、タイトル詐欺のようなもの。今後に期待したい。
また、個人的にどうも受け付けないのは百合っぽい描写。
これは好みがあるのでこれ以上は言えないけれど、今後さらに濃い描写がされていくようならば、ちょっと遠慮します。
アニメは京都アニメーションということで、かなり絵が綺麗。
一話は原作とはちょっと違った進み方をしているため「えー?」と思うところもあるが、分かりやすくはなっているのだろう。
今後、原作では感じられなかった音の描写をこちらで期待したい。
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宇治が舞台なので、アニメを観始めて、そこから原作へ。
アニメの展開に合わせて中断。
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アニメ終了後、読了。
登場人物のキャラクター性の拡げ方, ストーリー補完など、非常によくできた映像作品だと再確認できる原作。
アニメ⇒原作の順だったけど、先に原作を読んでいたらアニメには興味持てなかったかも。
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「楽しいと思った。吹くのが楽しい!」(p302)緊張感が伝わる。次第に弱くなって、また盛り返す。演奏しているかのように、流れが絶えず変わり続けている。本作の魅力は、作中でも描かれている「空気感」だ。それは読み始めた時から、ピンと張っている。言葉にこれだけの意味や気持ちを含ませることができるのはすごい。ただ部活内の人間関係が際立っているせいか、吹奏楽部である必要性は、あまりないかなと感じた。
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おもしろい
アニメはみてないけど
吹奏楽部っていったら読まずにはいられない(音楽ものが好きなので)
高校生で京都が舞台
百合風味アリ
明るく楽しいだけじゃない熱血部活小説
続きも読もうかな(時間があったら)
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アニメからハマって読んでみたけど、素直に面白かったし読みやすかった。
高坂さんはアニメの方が男前な気もしたけど、原作では女子の中にあるドロドロしたものがリアルに描写されてて、痛々しいながらも凄くリアルに伝わってきて、分かる!と思いながらスラスラ読めた。
あと知ってたので直ぐに慣れたけど、久美子以外が関西弁なのは最初違和感かも。