紙の本
栗橋さん、大活躍。 美琴さんは...
2019/06/29 18:09
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投稿者:氷狼 - この投稿者のレビュー一覧を見る
表紙の後輩のみなみちゃんの出番はちょっとだけ。
今回は栗橋さんが中心となる、シングルマザー美琴さんの物語が展開。
昔、同じ児童養護施設で育った幼馴染みとの三人目の子供。
産んで良いのか、それとも?
お腹の子の父親である千尋くんはどう言った人物なのか?
今まだ婚姻関係にある出ていった夫の行方は?
そんな状況で三人目を育てることは出来るのか?
一度お金のない状況に陥ると這い上がるのは難しい。 そして、それは産まれ落ちた環境で決まってしまう部分もある。
不条理を感じます。
生活保護受給者の苦悩と、それを見守る役所側の職員の苦悩。
それらがひしひしと伝わってきます。
そして、同時に人の温かさも。
様々な表情を見せる美琴さん、幸せになって欲しいものです。
物語がスタートした頃はクールだった栗橋さんも、周囲からの影響もあり、自分を見つめ直しつつある様子。
美琴さんに肩入れし、ぶちギレる栗橋さん。
そして、ぶちギレたことに後から動揺したり。
最初の頃よりも人としての魅力が大分上がってきた気がします。
人と人の良い交流は人を成長させる。
そんな気が。
他の子供たちにもそれぞれに変化が。
今回の流れ、この巻まで子供の貧困にスポットが当てられています。
もっと産んで欲しいと某元大臣のあまりにも現状を見ない軽い発言もありましたが、つくづく今の世の中、それが出来る環境ではないなと。
政治家はきちんと手を打った上で発言しなければ。 つくづく今の政治家は中身がないと思い知らされます。
せめてこの作品を読んだら?と言いたい。
本巻で子供の貧困問題は終わり、次巻からは貧困ビジネス編が始まります。
まだまだ存在する福祉の壁。
次はどの様な物語が紡がれるのだろうか?
電子書籍
とても楽しみな漫画!
2019/09/26 10:00
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投稿者:まるむし - この投稿者のレビュー一覧を見る
連載を読んでいないので、新刊が出るのをすごく楽しみにしています。最初は興味本位で読み始めましたが…ごめんなさいです。
ハルコ先生の圧の高い画力で、ぐいぐい押してきます。おかれた状況が悲惨なのに、悲しい感じにならないところも好きです。
生活保護は、わからないことが多いから批判の対象になりがちなのかなと想像します。私にとっては、少しだけでも、生活保護をめぐる人びとを知るきっかけになっています。
紙の本
待ちかねていました
2019/08/30 22:27
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投稿者:玉 - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の講演会で、お話を聞けたり、サインをいただいたりしました。
さまざまな方々に勧めています。
ドラマ化もされ、こうして、続編も発行され、
つづきが気になっております。
今巻も期待どおりでした。
わたしも、母と弟と3人で、生活保護をいただきながら、
必死に生きていました。二人とも大学にも行けました。
奨学金をもらったり、授業料を免除していただいたり、アルバイトをしたり、
がんばりました。
世間には、子どもの貧困が伝わりにくい部分があると思いますが、
柏木さんの、必死の取材の積み重ねが、傑作を生んでいます。
ありがとうございます。
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投稿者:ねこにゃんこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
始めは栗橋さんに心を開いていなかった美琴さんだけど、栗橋さんの一生懸命さが届いて、いい結果になりました。栗橋さんも成長していますね。
電子書籍
そんな展開になるとは!
2020/07/02 22:01
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投稿者:とりのひよこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
大どんでん返し!かたくなに行政の手が入るのを拒み続ける今回のケースのシンママ。
普通の当たり前の生活って...
お金がないって...
子育てって...
と、課題、話題てんこ盛りです。
電子書籍
きれいごと
2019/07/08 22:09
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投稿者:pope - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタばれあり。
今いる二人の子供もネグレクトしてた人に3人目産んでほしくないよなー。しかも税金で。
あとかなりおなか大きいのに旦那は何も気づかなかったの?
不貞がばれたら離婚しにくくなるからそこはスルーしちゃった?
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読んだ漫画を全てレビューしていたらきりがないので、私は漫画の場合は時々まとめて書評を書く。しかし、この漫画だけは全巻感想を書いている(序でに購入さえしている)。漫画として飛び抜けて素晴らしいわけではない。しかし、一巻一巻きちんと対峙しないと、ここで描かれている事に対して申し訳ないと思うからである。そう思わせるだけの「取材」を柏木ハルコはしているのだ。
今回は「子供の貧困完結編」である。間違ってはならないが、このシリーズはノンフィクションではない。しかし、フィクションだから描ける真実があると思う。最初取りつく島がないように見えた佐野さんも、DVを受けて二児の母として、恋人にも逃げられ自暴自棄になっていたと判明。そう言う複雑な状況を2巻かけてゆっくりと見せている。恋人との間にできた赤ちゃんを産むのか産まないのか、栗橋さんがどう対応するのかが、この本のクライマックスだった。主人公義経えみるだと、この複雑な状況をさばけなかったかもしれない。
それと同時に不正受給問題で登場した欣也くんのその後も描かれる。貧困の子供は、はたして大学や専門学校に行けないのか?
『現在、7人に1人の子どもが貧困状態にあると言われている。子どもの貧困は子ども本人には全く責任がない。では誰の責任か?父親か?母親か?』『両親が離婚し、母子家庭になる。父親が養育費を払わない。母親は子育てのため正規の職に就けず、不安定な仕事を掛け持ちする。教育には金がかかり、公的な支援は不十分なまま』という栗橋さんの呟きの後ろで、よく見ないとわからないが「子どもがいるひとり親世帯の相対的貧困率」や「教育支出の対GDP比(公費負担及び私費負担の合計)」等々のデータが載っている。西欧や南米諸国と比べて、日本は最下位だ。チェコやチリよりも、日本は劣っているのだ。もちろん、佐野さんの元夫は酷い男だったと思う。欣也くんは進学したいけど、なかなか学力が追いつかない。しかし、それを含めて「支援」するのが国の責任だと、私は思う。戦闘機に一機100億円以上も払い、さらに百数十機も買いますよと大盤振る舞いするよりも、こちらにお金をかけるべきだ。その方が未来の国家に向けて、よっぽど「戦略的」だと私は思う。
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ケースワーカーとは他人の生活のサポートくらいしかできない、決断を下すのはあくまでも本人だ!みたいな主張が漫画内にありましたけれども、その通りだなぁ~と思いましたねぇ…。
結局、どんなことをやっても金銭に恵まれない子供は生まれてくるし、シングルマザーとかも…特に今は離婚にそこまで抵抗のない時代でしょうから、これからも生まれてくるんでしょうなぁ…。
まあ、別に両親揃っているからといって幸せな家庭というわけでは決してないのでしょうけれども…。
大学奨学金というのもアレですねぇ、自分なら考えられないですね! 貧乏な家庭は諦めざるを得ない、というのが僕的な考え、というか世間の考えだったと思うんですけれども、最近の子らはたとえ貧乏でもカネ借りて行くんですからねぇ…僕的にはちょっとアリエナイかなぁ…だって返すの大変じゃないですか!
さようなら…。
ヽ(・ω・)/ズコー
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・66 千奈の上司「人の税金で子どもを育てる~」のところ。生け垣剪定の補助とか、変な補助金を出すのに比べれば、まっとうなお金と思うのです。役人は通常は法例に杓子定規に運用するのに、なんで、「給付しろ」と書いてある対象者には水際作戦とかまでして排除するのでしょうね。
・67 風雨=世間 割れ窓を塞いだダンボールのカビが一層の現実味を。
・70 千奈の上司が厄介払いができてうれしいな感じが不愉快でした。連れ子が虐待されるのは、動物界だとオスはまずメスのこどもを殺すんですって。
・72 千奈がキレるのは初?美琴の夫に対して。
・75 まあ妥当?こどもの貧困も成長すると大人の貧困=自己責任からの放置って流れは勘弁。
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今回は子どもの貧困。憲法13条幸福追求権に基づいて本人への援助。子どもの貧困は子供だけではなく、その親の貧困、繋がりの乏しさが、状況をさらに悪化させる。それでも本人の決定を待ちながら粘り強く援助をしていく。
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サポートする側の言葉選びってかなり難しいのではと思った。
ミコトの元旦那が、復讐とかしにいきませんように。そこ心配…
マンガだから一応ハッピーな感じに〆るのだけど、現実はどうなのだろう…
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比較的ニッチな分野に目が向けられている点で、本作の存在価値は担保されていると思うけど、人間ドラマっていう観点からは、二番煎じの感を拭えない。
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生活保護を担当する生活課のお話。
わたしの世の中に対する無知があらわになっていく。小学校の時に、なんとかちゃんのお母さん〜で働いてるんだって。なんて噂話面白半分にしてたこと思い出した。生活保護受給者って意外と身近にいて、国が人を支える最後の砦であるこのシステムについてもっと知りたいなと思った。
三代つづく貧困って言うのが出てきたけど、ほんとにこれは実感できる。地元の友達にいたから。どうして、男と女で子供ができて、養育の義務、扶養の義務はお互いに平等であるはずなのに、お金を出してくださいって言わなきゃいけないんだろう。
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読了。買うのを忘れていた。ぐっときた。去年の七月頃にでていた。虐待のニュースなど結構あったと思う。漫画は良くなる話で良かった。
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漫画喫茶にて読了。
母子家庭の貧困、完結編。驚きのハッピーエンドだった……!
ネグレクト気味な愛着障害のシングルマザー・佐野さんのケース。
佐野さんの夫(離婚成立するので元夫)への離婚届提出のための説得に同伴した、ケースワーカー・栗橋の怒気に賛辞をおくりたいレベル。
DVをはじめとするダメ男に悩まされている女性に、栗橋が同行してくれたらいいのに……
グズ男へのくどくない三行半のつけ方。
栗橋は佐野さんと信頼関係を築き、その「安心」ゆえに自分の望みである離婚を口にすることができた。以前のように(憐憫やDVによる恐怖から)意思をブレさせず口を噤まずに済んだ。
責任感が強い堅物の栗橋の内面の葛藤が興味深い。
親との確執に起因しているとは思うが、「常識」「世間では」という正論を振りかざし、白黒つけたがり、「犯人捜し」をしていたと内省する……
耳が痛い。
世代で連鎖してしまう貧困を解決するための支援の方法の片鱗を垣間見る。
無料の学習教室…塾というより、学習サポートといった感じ。
いくつかの選択肢があるけれども、自分の学力とやりたいことの板挟みで苦悩する…
もうひとつの選択肢として、実父のサポートを得られたというエピソードが興味深い。
現実にこれを実現するのは、難しい場合があると思うけれど…(両親の離婚で感情的な部分、プライドや劣等感情からハードルが高い、という私の想像)
離婚しても養育費を払う、援助もする父親という存在の描写。
佐野さんの元夫の、様々な義務を放棄したクズ男描写との対比が凄まじい。
この雲泥の差、問題点は「男の姿勢」に他ならない。
現実世界でも児童虐待による事件で「そんな男と結婚した女が悪い、なぜ見極められなかったのか(依存しているバカ女)」という声がある。
それはお門違いであると思った。
結局、貧困から人を救うのは、支援と「健全な人間関係(信頼)」に他ならない。
そう考えさせられる。