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舞台裏を覗き見る楽しみですね。
2019/09/25 11:05
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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
舞台裏を覗き見る楽しみですね。例えば、『氷点』の登場人物を読者はあれこれ推測して楽しんでおり、殆どの人物にはモデルが勝手に設定されてるにも拘らず、主人公である「陽子」だけはその余りの純粋さの為非実在の人物と見られているという。しかし、殆どの人物にモデルは存在せず、逆に非実在と思われている主人公「陽子」だけが、6歳で亡くなった著者の妹:堀田陽子だという。心から愛していた妹が生きていたらという思いが作品に反映されてるようで心が温まりました。ただ本書を一つの作品として見る限りは随筆的色彩が強く、面白いという視点での評価は低い。あくまでも著者の作品の背景を知り、その作品に込められた思いを知るための参考書でしょうか。そしてその為に致命的なのが、「原罪」という難解なキリスト教思想が前面に押し出されていることです。あくまでも「倫理」「哲学」として存在すべき宗教を、キリスト様という具体的な一神に直結させる一神教の論理は根本的に私の考えと相反するからである。まあ、文学作品は、著者と読者が作品を通じて対話することで完結するものであり、私としてはキリスト様にはお引き取り願って、「倫理」「哲学」部分だけを受け取らせていただいてるので良いのですが、本作品のようにその思想を前面に押し出されてるとやはり抵抗感が強いですね。なお、田中綾の解説ではこの宗教的部分には殆ど触れてないので安心しました。(笑)
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