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投稿者:Pana - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近読みたい本がたくさんあり、速読傾向にあったので購入してみた。
何よりも、読書を楽しむ。
読みたい本はたくさんあるけれど、1冊の本を焦らずゆっくりと読むことの大切さを改めて感じた。
本をより深く味わうために
2020/05/19 14:06
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投稿者:magoichi - この投稿者のレビュー一覧を見る
名作と言われる小説を題材に、その文中に隠された書き手の意図を解説し、その世界観の更に深みを垣間見る。まるで人の立ち入らない深い山々の案内人のように、静かに読み手に語りかける。
速読への辛辣な批判はご愛嬌。
若い人に是非読んで欲しい。
知的好奇心を満たす読書の楽しみ
2024/10/24 16:37
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投稿者:KEI - この投稿者のレビュー一覧を見る
本を読むことは、知識を得たり、想像力を広げたりするための素晴らしい方法です。しかし、ただ単にページをめくるだけではなく、効果的に本を読むためにはいくつかのポイントがあります。ここでは、本の読み方についていくつかの考え方を紹介します。 まず、読む前に本の目的を考えましょう。その本がフィクションであれば、物語の世界に没入することを楽しむことができます。一方、ノンフィクションの場合は、特定の情報や知識を得ることが目的です。この目的に応じて、読み方を変えることが大切です。 次に、目次や序文を読むことをお勧めします。これにより、本の全体像やテーマを理解し、どの部分に重点を置いて読むべきかを考える手助けになります。また、重要なポイントや章を事前に把握することで、効率的に読み進めることができます。 本を読む際には、メモを取りながら読むことも有効です。特にノンフィクションの場合、重要な事実や考え方をメモすることで、後で振り返ることができ、理解を深める助けとなります。フィクションでも、印象に残った場面やキャラクターについてメモをすることで、物語への理解が深まります。 さらに、読んだ後に振り返りの時間を持つことも重要です。内容について考え、自分の意見や感想を書き留めることで、記憶に定着します。また、他の人と感想を共有することも、より深い理解につながります。 最後に、本を読むことは継続的なプロセスです。新しい本を読み続けることで、様々な視点や知識を得ることができ、自分自身の成長につながります。興味のあるジャンルを見つけて、楽しみながら読書の習慣を身につけましょう。 このように、本の読み方にはいくつかのアプローチがありますが、最も大切なのは自分が楽しめる方法を見つけることです。読書を通じて新しい世界を発見し、豊かな人生を送りましょう。
タイパが叫ばれるなか
2023/08/21 06:52
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
あえてゆったり読書を推奨する平野さんに共感できます。本を読んでいるあいだだけでも、時間を忘れて物語の世界観につかりたいものです。
また読み直したい
2020/10/23 11:58
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投稿者:すぎやん - この投稿者のレビュー一覧を見る
私も「速読」に憧れていましたが、大変な「遅読」でコンプレックスを感じていました。
この本を読んで、
ゆっくりと1冊の本を読むことや、1冊の本を何度も読み直すこと等、楽しく本を読むことを教えて貰いました。
また、しばらくしたら、読み直したいと思いました。
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
分けてあります。前半は、速読でなく、ゆっくり読むことのメリット、理由など。後半は、名作を使って、その実践編です。ただ学生さんには、どうかな?……100~120分で現代国語を読まないといけない試験では、ゆっくり読んで解答にタイムオーバーしないかな
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たくさんの情報を素早く取り込みたい!それは誰もが願うこと。仕事でも勉強でも効率よくやりたい!
読書においても文字をなぞり、量をこなすことばかりやってきたことに気づかされました。丁寧に読み進めるとその世界に深く入り込み、「量」より「質」のよさが分かります。自分のペースで楽しい読書ライフを送りたいなと思えた一冊でした。
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2006年新書版発売以来のロングセラー作品が、手に取りやすいように文庫版になって登場。ということで、まんまと乗せられて平積みから手に取った作品。
自分の読書に対する姿勢を改めて見直そうと素直に思える言葉の数々に、最初から付箋貼りまくり。
最近はたくさん読むことに充実を覚えたりしていた私、やっぱりそれは違うな~と再認識。その辺のことも実に分かりやすい例え話で書いてあったりして、耳が痛い。
副題のとおり、スローリーディングを勧める内容なので、速読は目の敵。速読は情報処理であって、読書ではないとバッサリ!笑笑
読書のやり方は人それぞれだけど、私が常々こうありたいと思いながら実践できなかった本に対する向き合い方を再認識させてくれたこの本。
「読者が本を選ぶように、本もまた、読者を選ぶ」
良書に選んでもらえるような読者になれるよう少しずつ努力していこうと遅まきながら思いました。
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読書の速さではなく理解度を深めることが論述されています。感銘をうけました。
最近はネット時代で、読書だけではなく仕事も速さが強調されすぎに思います。
本書は考えを深めることに時間をかけることを肯定してくださったと思います。
読後嬉しくなりました。
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【きっかけ】
読書関係の本を探していた(ネットサーフィン)ところ見つけた。
平野啓一郎はNHK高校講座・国語表現に出ていたため、なんとなく知っていた。
【内容】
速読は読書ではなく、情報処理だ。また、速読は明日のための読書であり、スローリーディングは5年後、10年後のための読書である。
スローリーディングの手本として8作品が取り上げられている。
夏目漱石『こころ』
森鴎外『高瀬舟』
カフカ『橋』
三島由紀夫『金閣寺』
川端康成『伊豆の踊子』
金原ひとみ『蛇にピアス』
平野啓一郎『葬送』
フーコー『性の歴史Ⅰ 知への意志』
【感想】
著者だけでなく、高橋源一郎、大江健三郎、島田雅彦なども遅読家(遅筆家)だと言う。1回の執筆が30分ぐらいで、その後は3~5分休憩を取るというサイクルらしい。p226
『高瀬舟』と『金閣寺』の分析が面白かった。『高瀬舟』は設定を極限にまで限定している。『金閣寺』は何気ない会話部分をある意味「伏線」として捉えている。
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本の“読み”を深めたくて読んでみる。
内容は・・・著者も本文で述べているように“アンチ速読本”だった。
効率よく、早く、多く読まなければならない、という世の速読コンプレックスに一石を投じている。
速読とは「明日のための読書」で、対しスローリーディングは「五年後、十年後のための読書」だと言う。
もちろん、遅ければよいと言う事ではなく、本の内容を深く理解しなければ意味がない。
ただ漫然と読んでいるだけの私には耳の痛い話だった。
*助詞、助動詞に気をつける。
*辞書癖を付ける
*作者の意図は必ずある
あたりの章が目から鱗が何枚も落ちた。
後半の「古今のテクストを読む」には知的興奮が満載。
『こころ』『高瀬舟』『橋』『金閣寺』『伊豆の踊り子』
『蛇にピアス』『葬送』『性の歴史Ⅰ 知への意志』を例に取ったスローリーディングのテクニックの実践。
頭のいいヒトって、こんな風に読むのね~と感嘆。
少しでも自分のものにしたい。
続編の『小説の読み方』も気になる。
“「現に何を読んでも「今までの自分」という殻からは一歩も出られず、一本調子の感想しか抱くことのできない人は、世の中にもたくさんいるのである。そういう人は、自分で自分の周りに檻を作ってしまった囚人であり、いつまで経ってもその狭い檻から抜け出せず、その中からしか、世界をみることができないのである。私たちはもちろん、そうはなりたくない。」”p050
ここグサッときました。
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2019.8.5. PHP研究所のプレゼント企画に当選し受領。スローリーディングを「速読」と比較してその魅力を語っておられるだけではない。より深く理解する為の読書の要領(助詞や助動詞に着目する等)から、実際に小説の一部を例に挙げ、筆者の言いたい事を読み取る表現方法の解説など、丁寧に述べられている。
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速読本が巷に溢れる中、あえてのスローリーディング。速読ができない自分にもどかしさを感じてたけど、読書はやっぱり量より質だよね!って思わせてくれる一冊でした。自分の本の読み方は間違ってないって思えました。
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多くの本、小説を読む。もちろん人それぞれの読み方だあっても良いが、出来れば自分にとってより良い読み方が見つかれば更に良いだろうと思う。最近著者の本を読んだこともあって、目も引いたので読んでみる。
「小説の中の条件を一つ一つ丁寧に検証していくことは、その作品が内蔵している可能性(知、楽しさ、おかしさ、感動)をできるだけ多く受けとるための重要な手続きである」
私は娯楽として小説をぱーっと読んでしまうので、なかなかこう深くは読めないのだが、作家さんというのはここまで細部や読み手の反応を考えて作っているのだなぁと感心。私の読書手法には何ら影響は与えなかったにしろ。
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たた、イメージを追うだけの読み方では作者の思いを逃してしまっているかもしれない。これまで、考えた事がなかった!
言葉の使い方を日常生活でも意識するようになった。