1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なま - この投稿者のレビュー一覧を見る
人は、どうして欺されてしまうのだろうと思った。巧妙に計画された騙しの中で、人の思考力は完全に機能しなくなってしまうのだろう。お金というものの恐ろしさが伝わってくる作品だと思いました。
高まる不安、そして
2020/01/21 11:47
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Pat3796 - この投稿者のレビュー一覧を見る
世の中を騒がせた有名ない事件下敷きに、不安を感じながら、進化、発展していく主人公。唐突な終わりも、読後感は悪くなく、楽しむことができた。
あっという間に読み進めます
2019/12/22 10:20
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Otto Rosenthal - この投稿者のレビュー一覧を見る
500頁級の堂々たる作品ですが、悪魔的な魅力でグイグイ読み進めさせられます。「巨悪」の生まれる構図が垣間見えます。
ハッピーエンドでもないバッドエンドでもない第3のエンディング
2019/12/22 10:15
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Otto Rosenthal - この投稿者のレビュー一覧を見る
ハッピーエンドもバッドエンドも超越したエンディングには震撼させられます。読む手を止められない背徳の甘美な読み物です。
騙し続ける先に・・
2021/10/03 11:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る
豊田商事事件がモデルと思われる元残党達が次々にマルチ商法で騙し続ける。
家族の幸せを願って生き延びるために、死に物狂いでマルチ商法を生み出していく。
その大切な家族の実態は悲しいほど荒んだ関係。
ラスト虚飾にまみれたあやうく光輝く祝福に包まれる。
この作家の作品はどれも中途半端な知識で物語が進むので入り込めない。次々に生み出されるマルチ商法が続くはずないのに、物語ではうやむやに終えられる。
家族の関係も薄っぺらな書き方で深みがないため軽薄はエンタメで終わってしまった。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
昭和のあの事件、というか犯罪……、例の豊田商事をモデルにされているのでしょうね……、なんとも言えず、後味がよくないです。だます者とだまされる者ー。
投稿元:
レビューを見る
豊田商事、原野、和牛、ファンドなど、昭和の詐欺事件史をたどる大作。主人公が詐欺師であることから、正直読み口は良くないのですが、最初はそれなりに正義感が強かったのが、徐々に闇に取り込まれる姿が恐ろしいです。最後までモヤモヤ感はありますが、読み応えのある一冊。
投稿元:
レビューを見る
だましてだましてだまされてだまされて、
なんか出てくる全員が詐欺師、
最後まで色んな登場人物にだまされ続けられた。
また、ストーリーの中に実際に起こった事件やエピソードなども散りばめられていて、ストーリー的にも500ページ一気に読みすすめさせられました。面白かった。最後までだまされた。(いい意味で)
投稿元:
レビューを見る
機龍警察が衝撃過ぎて、その後の作品がどうも…
でもこの作品は結構面白かった。詐欺のとこは結構ざっくりだったけど、隠岐が変わっていく過程は面白かった。
投稿元:
レビューを見る
2020年5月30日
戦後最大の詐欺事件「豊田商事」事件をモチーフに書かれた。
話は「横田商事」の会長がマスコミの衆目を集める中、刺殺される場面からはじまる。
主人公の隠岐はその時、まだ下っ端の営業で上司に指示され会長宅の様子を見に行き刺殺現場に遭遇する。
それから「元横田商事」を隠し、文房具問屋でうだつの上がらない営業をやっているとき、元横田商事の因幡に出会う。
因幡と隠岐は横田商事のノウハウを活かし、詐欺商法に手を染め、事業を拡大していく。
最初は豊田商事の物語かと思ったが、全く違う。新聞の書評で知った本作だが500ページほどの長編だが一気読みできるストーリー。
星は4つだが、3.5がないから星は4つということで
投稿元:
レビューを見る
最近のこの作者の作品傾向から、豊田商事事件を取り上げたダークサイドストーリーかと思ったがさにあらず。
読み応え充分な、詐欺師の教養小説でした。
どんな着地をさせるのか、ハラハラ。残りページ数が減って行く都度盛り上がっていき、最後は圧巻。
期待以上でした。
投稿元:
レビューを見る
豊田商事事件の残党を源流とする平成詐欺大河ドラマ的小説。大河ドラマ的なら諸行無常・盛者必衰的な起承転結になりそうだが、ピカレスク小説の雰囲気も残し、後味がそんなに悪くもない。主人公の長女に結婚詐欺をする唐津を逆に封じ込める手口が圧巻で爽快さも感じる。詐欺師たちの行動原理がよく描かれていて非常に面白かった。
投稿元:
レビューを見る
話が上手くいき過ぎ。でも、回りくどくないのでどんどん引き込まれて、読むのをなかなか止められなかった。
そういう意味では読んでる方も欺されたのかも。
とはいえ、内容は正しく「反吐が出る」内容である。
最初はまだ「良心」が見え隠れしていて、家族のためにお金を稼ぎ、それでも家族にはそっぽを向かれてかわいそうな人だと思ったが、とんでもない。
自ら「ビジネスマン」を名乗りながらヤクザと詐欺を重ねていくのだから。
こんな話がハッピーエンドを迎えるわけはなく、清々しい気持ちになるわけもない。
どんな風に着地するのか、ただそれだけが知りたくて読み進めた。
最後はなんだか煙に巻かれた気がするのは気のせいか。
主人公がなぜ詐欺師の才能があったのかは最後まで謎だし。最初は気の弱い、仕事の出来ないサラリーマン風だったのに。
オレオレ詐欺を禁じ手といい、強欲な金持ちだから欺され搾取されるのは当然というような書き方をしていたが、だからと言って詐欺が許される行為ではないはずである。
腐った社会に実際自分は生きているんだと痛感した。
投稿元:
レビューを見る
豊田商事の事件を下地にした詐欺集団の話。
気も弱く、仕事もうまくいっていなかった隠岐が大物詐欺師へと変貌していく。
途中からのめり込みました。
嫌な話ではあるけど、1人の人生がこんなに変わっていくのかと驚くました。
最後はどうなるのか?
著書の『機龍警察』も読んでみたい。
投稿元:
レビューを見る
戦後最大の詐欺事件の舞台となった横田商事の営業マンだった隠岐は、同僚だった因幡と運命の再開をします。
そして因幡に絡みとられ、詐欺ビジネスを再開していきます。
原野商法を皮切りに、数々の詐欺を繰り返していきます。
しかしそこには、利権に群がる輩が跋扈し・・・。
騙し騙され、誰が味方なのか敵なのか。
ストーリーは目まぐるしく展開します。
一気に読ませます。