紙の本
特殊能力をもった民族の話
2023/05/31 23:09
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投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
前に読んだ本でしたが、すっかり忘れていたので、新鮮な気持ちで読みました。イロをもつひとたちで、主人公を変えて短編作が続きます。
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エンドレスに・・
2020/01/20 11:55
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投稿者:ねむこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
読了後すぐに「夜のそこに・・」を再読したくなります。
というか、読みつつ再読するぞ!って感じになります。
後日談は無いのかなぁ。
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イロの話って、どれで出てきたのだっけ?
2020/11/22 10:28
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投稿者:びずん - この投稿者のレビュー一覧を見る
久しぶりに恩田さんを読んだ。私の中に広がっている想像の世界が、当然のことながら10年前の私よりもいろんな方向に広がっていて、そのお話にどっぷり浸かることができない今の私の想像力を残念に思った。大人になってしまった。
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自衛隊員募集?
2020/03/05 15:18
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投稿者:とめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
途鎖というので土佐、つまり高知県の話だと思っていたが・・・。個人的には『砂の夜』で’どこかの国の情報部の出先機関としてのボランティア’といった表現があったので、世界展開の続編を希望。
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【今明かされる、あの殺人者たちの過去】ダークファンタジー大作『夜の底は柔らかな幻』のアナザーストーリー。特殊能力を持つ「在色者」たちの凄絶な過去が語られる。
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特殊能力者が多数住んでいる国『途鎖国』の隣国の産まれであることもあり、興味深く読んだ。本作はダーク・ファンタジー長編『夜の底は柔らかな幻』へと続く短編集(スピンオフ作品)だということを読み終わってから知った。恩田陸は様々なタイプの作品を書く小説家だが、本作のような作風も持っていたことに正直なところ驚いた。
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『夜の底は柔らかな幻』のスピンオフ
軍勇司と葛城晃の友情、そして神山倖秀の覚醒
「終わりなき夜に生まれつく。永遠の夜に生きる。」
ウィリアム・ブレイクの詩からとられたタイトルが好き
恩田先生、〈途鎖国〉シリーズは、まだまだ続けてくださーい!
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どこか別の世界という意味ではファンタジーなのだけど、恐くて暗くて恐ろしい。人対人の軋轢や喧嘩も嫌だけど、未知の力を持った納得できないものは恐ろしい
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終わりなき夜に生れつく
著作者:恩田陸
文春文庫
タイムライン
https://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
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2020年4冊目
イロと呼ばれる超能力の世界。その能力者たちの世界。
作者の名前と文庫版という事で衝動的に購入。後書きを読んで、「夜の底は柔らかな幻」という作品のスピーンオフ作品のようでした。
葛城晃が登場する「夜のふたつのかお」「夜間飛行」は圧倒的な能力者としての一面と、より協力な能力を持つものに圧倒されるというふたつの対比を見るのも良いかもです。
途鎖国(土佐)という架空の国が舞台。四国の山々の霊峰。なんともない日常をミステリアスに変える。
「夜のピクニック」や「蜂蜜と遠雷」という有名所は読みましたが、こんな作品も書くのだなと、作者の意外な一面に脱帽しました。
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「夜の底は柔らかな幻」のスピンオフ作品。真紅の表紙がとても美しい。この本を手にしたい。まずそこに魅かれた作品でした。
「夜の底」で最後に恩田さんに振り落とされてしまった人間としては何とかすがる先を探してしまいます。そんな疲れた心を癒す作品がこれでした。800ページを超えても判然としなかった謎の数々があっけなく解決します。明かされなかった名詞の意味が明らかになります。『ソク』と『フチ』、こんなにもわかりやすい説明、本編でしてよ!とちょっとクレーマーな気分を抱くことになる、読むほどに納得感のある「夜の底」の解説本的なストーリー。
4つの短編から構成されていますが、それぞれ、
〈砂の夜〉『少女が宙に浮かんでいる。』一気に「夜の底」の世界に引き戻してくれる秀逸な一文。軍勇司と須藤みつきのアフリカでの医療ボランティアでの活躍。『あたしが先生を守ってあげる。』という言葉がとても印象的。
〈夜のふたつの貌〉葛城晃と軍勇司の出会い。『意識下にある願望や真実は、人の口を使って顕れるのだ。』ゾクゾクするような驚愕の視点。「夜の底」で抱いた葛城晃の印象がくずおれる瞬間。
〈夜間飛行〉葛城晃が入国管理官になるまでの心と身体の道程。そして、あの「彼』との再会と別離。『噂ってのはさ、どんなガセネタでも、どこかに一粒くらいは真実が含まれてるものなんだ。』そう、火のないところに煙は立たない。そして、葛城晃が別人格に感じるエンディングのある意味の爽やかさ。
〈終りなき夜に生れつく〉途鎖を離れた首都で起きている連続殺人事件。あの大物の彼が登場します。『古くて新しい対立。どちらが新人類であるのか。どちらが人類の覇者であるのか、という対立軸。』古くて新しいこのテーマに、『新人類』の脆さを前面に押し出した描き方が新しい。でも、ニュータイプとオールドタイプはいつの夜もいがみ合い、自らの存在意義をかけて闘うしか道はない。誰が描いてもこの結論。『悲しいけどこれが人間なのよね。』
永遠に終わることのない、終りなき夜を生きて行くしかない者たちの苦悩。特殊な能力を持って生れてしまったが故の苦悩。そして、能力を持たない者との間に生まれる相剋。
本編+スピンオフという物量を投入しても描きたかったもの、恩田さんの強い熱意・想い、そしてこの世界観への深い愛情に触れた気がします。トータルで見て素晴らしい作品群でした。
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「夜の底は柔らかな幻」の前に読んでしまったけど大丈夫かな…全くあらすじを知らない状態で読んだのにぐいぐいと引き込まれた。
物語の人物が次の登場人物へと続く道標のようになり、先へ進む途中でたまに後ろを振り返りたくなるような感覚。わずかにしか出でこない神山の得体の知れない不気味さに惹きつけられる。(でも一番好きなのは軍勇司)
これを読んだ次の日に早速「夜の底は〜」を読み始めた…面白いよ…
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読み終わって解説を読んで、初めて知った。これスピンオフだったんかい。どうりで世界観できあがってる〜あえて交わらない話〜って思ったわ。「夜のそこは柔らかな幻」という作品があったんですね。
でも、楽しめました。まぁ正直、今まで読んだ恩田陸作品のサスペンスとは少し違うテイストだったので、乗り損ねた感は若干ありますが。
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夜の底は柔らかな幻の登場人物の過去の話。
これを読んでからまた前の本を読むのもいいかなと、思ったのですが、確か、あの本は訳が分からないまま終わったような……。
この本はこの本で充分楽しめました。
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『夜の底は柔らかな幻』の前日譚というべき短編集。
特殊な能力をもって生まれたゆえに、普通には生きられない。
それぞれが、それぞれのベストを模索していくのだけど…。
結局、人間は環境と運によって形成されるのか? (性格もそうではあるけれど、性格の形成も環境に左右されるのでここは環境として)
物語の中で、もしここがこうなら、と思わないでもないけれど、でも多分それは無理で、やっぱり最後は「夜の底」の世界にいってしまうのだろう。
って、それは絶望だね。
結局、何も変えられない世界を創ったのは、悲しいことなのだと思う。
うん。
これは、ただ、悲しい淋しい物語なのだろう。