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紙の本
なんとなく不思議な物語。
2012/01/13 14:45
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:惠。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「なんとなく不思議な物語」というのが正直なところ。でもって「なんとなく幸せな気分にもなれる物語」でもある。
30代後半、独身のサチエは「華やかな盛り付けじゃなくていい。素朴でいいから、ちゃんとした食事を食べてもらえるお店を作りたい」という長年の夢を叶えるため、当たった宝くじの賞金を資金に、単身、ヘルシンキに渡った。知人のフィンランド人に手伝ってもらい、「かもめ食堂」を開く。
看板も出さない、派手な宣伝もしないかもめ食道の客入りは芳しくないが、それなりにミドリは楽しんでいた。ある日サチエはヘルシンキの街角でミドリに出会う。ミドリは「(地図に向けて「エイっ」と指した)指が(フィンランドを)指したから」という理由で、フィンランドに来たという。特にこれといって特にすることのないミドリはサチエのかもめ食道を手伝うことになる。
またまたある日、かもめ食道にマサコという中年女性が現れる。初めて来た海外一人旅でロストバゲッジに遭い、途方に暮れていた。彼女もまたかもめ食道を手伝うことになる。
それぞれの事情を抱えやってきたヘルシンキで偶然出会った中年独身女性3人。そこへとても日常的な事情を抱えたフィンランド人が登場し、日常を営んでいく。たったそれだけの物語なのに、なぜかこころがあったまる。それは何故かと考えてみたら、「日常だからだ」という結論に達した。
確かに、ヘルシンキという異国の地、偶然当たった宝くじ、と非日常な世界をつづっているのだけれど、国は違えど人が抱える悩みは万国共通。そして喜びもまた然り。そんな日常のちょっとした幸せの積み重ねが、とってもあったかい気持ちにさせてくれるのだと思う。
余談だけれど、わたしは学生時代にフィンランド語を専攻していた。一度だけだけれど、フィンランドにも行ったことがあり、読んでいてどこか懐かしい気持ちになった。これもこころがあったかくなった一因かもしれない。
この作品は映画化もされていて、上映当時はフィンランド専攻の友人たちはこぞって観にいったり話題に上げていた。残念ながらわたしはまだ観てないけれど、小林聡美や片桐はいり、もたいまさこといった女優陣がこの作品のイメージにぴったりで、是非、これからDVDを観たいなと思っている。
電子書籍
平和な平和なお話
2023/08/07 16:29
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:朝4時 - この投稿者のレビュー一覧を見る
友達がフィンランドにトレッキングに行って来ると言うので土産話を聞くにも多少の下準備があった方が良いかなと読んでみました。以前から買ってあったけれど読まずに居たので良い機会です。
3人の日本の中年女性と従順でやたらと懐いてくる犬のように可愛いフィンランド人学生と悩める中年フィンランド人女性、そして娘と孫の為に真面目に生きると決めた老人など地域のフィンランド人のみなさまを描いた平和なお話でした。
サチエさんと武闘家の父のエピソードが良かった。冴えない人々を食堂オーナーのサチエさんが引っ張って行く話であり彼女のベースを作ったのが父なので彼の功績は大きい。
シナモンロールと森と人々の服装がそんなにオシャレではないところ、港と市場の感じが描かれて居たのがフィンランドっぽいのかな?と思いましたが行ったことがないので良く分からないなあ。
兎に角平和な平和な淡々としたお話でドキドキしたい人には向きません。サチエさんのスタンスは好きです。
紙の本
おにぎりを食べたくなりました。
2020/10/16 13:46
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投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
舞台は北欧ヘルシンキ。最初、おしゃれな物語と期待して手に取ったが、お話の世界に入ってみれば、おしゃれ...というよりは、舞台がヘルシンキということだけが破天荒。あとは、淡々とした話が続く。物語は、38歳、40歳、50代の3人の女性の自分探しの話。よくあるテーマだな、と思いつつ、さらっと描かれた話をさらっと読んでいるうちに、静かに勇気づけられているような気になってきた。
ヘルシンキにある「かもめ食堂」には、正統派おにぎりをメインメニューにおいている。
けっきょく誰もそのおにぎりを注文しないまま話は終わって、海苔のことなんか、「この黒い紙だけは不思議だわ」とか言われたりしてる。
でも、日本人の私は思いっきりおにぎりが食べたくなる。本当は、ヘルシンキ行きたくなったな...というのが正しい気もするけれど。
紙の本
う~ん
2018/06/10 14:40
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投稿者:L - この投稿者のレビュー一覧を見る
北欧の素敵な雰囲気はよく伝わってくるのはいいものの、主人公の行動が運任せで行き当たりばったりすぎる感じが否めません。そこが残念です。
紙の本
映画化もされました
2018/05/17 16:37
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投稿者:狂人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
面白かったです!コメディっぽいところもあって、最後はいい感じで終わります!映画も見ましたが、よかったです!
紙の本
サクッと味わえるおにぎりのような小説
2017/09/05 22:55
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投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る
一念発起してフィンランドで食堂を開いた女性の話。
ゆるい展開と簡素な文章で、疲れてるときでも読みやすいんじゃないかなと感じました。フィンランドのお国柄に関しては「かもめ食堂」の映画に出てた片桐はいりさんのエッセイの方がより細かく楽しく書かれているので、併せて読む方が面白いと思います。