新撰組の何がいったい魅力的なのか良く分かりました。
2020/06/26 17:08
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投稿者:恵恵恵 - この投稿者のレビュー一覧を見る
教科書的な知識しかなく、新撰組の何が凄いのか魅かれるものがあるのか分かりませんでした。
この本を読んで、そのかっこ良さに魅了されました。どうしてその方向に進んでいってしまうのかこの本を読んで土方歳三の考えを知ることが出来ました。
しかし臥せっていく沖田くんがよぎるととても辛く、甲陽鎮部隊として出動する前に見舞ったというところまでしか読めません。
先に新撰組に関する解説本を読んでおり、その後の展開を知っているため、そこに歳三や沖田くんや近藤さんの思いや心情など描かれているともうやめてくれと思ってしまい先に進めませんでした。
もともとの目的やなぜ幕府につくのか、どうして最後まで幕軍なのか、どうして降伏しないのかすべて納得できました。
みんなの人となりが補完されるためとても感情的になってしまいました。胸がはちきれそうです。
とてもリアルでした。
しかしこの先に進めません。一生読めないかもしれません。歳三と沖田くんが七里に向かって行った頃が懐かしいです。山南先生幕末って凄い時代でした。節義でした。
時代を追うな、夢を追え
2022/01/10 20:31
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
映画の「時代を追うな、夢を追え」のキャッチコピーが気に入って十数年ぶりに再読した。司馬遼太郎の作品は様々あるが、粋が良くってのめり込みやすい点では屈指の作品である。主人公の土方歳三が忠義などという概念からは完全に違うところで、明治新政府に戦いを挑み続けた意味がよくわかるような気がする。
男の生き様として最高!
2021/01/26 00:50
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
ここまで、自らの生き方&死に方にこだわった人間はそういないのではないか……と思う位……です。好きな歴史上の人物でアンケートとるといつも坂本龍馬らと共に上位に来る土方歳三の魅力満載の一冊。泣いてしまいました
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投稿者:MR1110 - この投稿者のレビュー一覧を見る
とにかく土方歳三がカッコいいです。信念を貫き通す男の中の男。新撰組を題材とした作品は多々ありますが、この作品は一読の価値ありです。
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投稿者:わやん - この投稿者のレビュー一覧を見る
若い頃に読んだきりで、映画化をきっかけに読み直しました。
司馬先生の作品は、読み出すとぐいぐい引き込まれて時間を忘れます。
こんな時だからこそ世間のことを忘れてた、幕末の動乱に思いを馳せることができて楽しいです。
土方だけでなく新撰組の志士達がそれぞれに魅力的に描かれています。
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【国民的ベストセラーが、岡田准一主演で映画化!】新選組を創り上げた土方歳三は、最後まで激しく時流に抵抗し、滅びゆく幕府に殉じた。稀代の男の生涯を、巧みな物語展開で描く傑作。
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最近では組織論としても引用される事の多い本作。その観点ももって読んでみたものの、圧倒的な時代感の違いをどう処理すべきか。。呆気なく人が殺められ生き残ったものが正当化される世界そのものが浮世離れしているのだから。
あまり妙な付加価値を求めずに、痛快時代劇としては、もちろん最高。
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コロナ禍ということもあって、電車ではなく私有車通勤なので本よ読む機会は大分減った中でやっと読み終えた。
面白い、面白いんだけどもそれよりも感動したって感じが先に来たね。
幕末の混乱時期、虐げられた世の中でこうも剣で戦うとは。
何故楽をしないんだろう、強い信念、執念みたいなものかね、少しでもこの本を思い出して自分に抵抗していこうと思った。
池田屋事件は坂本竜馬の内容が薄く、そこは同じ時代でも違う志の物語を作ったんだな。
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思春期に読みました。
土方歳三、新撰組ナンバー2のお話。
なんでこの人、こんな生き方したんだろう、でもなぜこんなにカッコ良いと感じるんだろう、とずっとわからないまま、憧れを抱いてきました。
そろそろ憧れから卒業かな、と思う今日この頃。昭和美学?からの脱却でしょうか。
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沖田はいつも朗らかだがかっこいい。大阪から品川に向かう船の中で、吐く方が体力を使って辛いんですよっていうのに、でもここにいたいというのに胸がつまりました。新隊士の野村さんがよかった。新撰組の運命に胸がつまりました。
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映画化ということで作られた「新装版」
土方歳三という人も、名前くらいしか知らなかったので読んでみました。
激動の時代と言ってしまえばそれだけですが、何が良くて何が悪いのか、今日正しかったのが、明日は悪になるというのは、辛い時代だと感じます。
そんな中で土方は、自分の生き方を貫いた人なのかなと、戦国時代に生まれていたら、すごい武将になったのではなかろうかと思いました。
映画を観るのが楽しみです。
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司馬遼太郎の本は私には難しいかな、と思いながら恐る恐る読み始めたけれど読了できてうれしい。
幕末の志士達が生き生きと動き回る姿に引きこまれるようにして読むことができた。
寝る前に読んでいたので、夢に土方歳三がでてきて余程幕末ワールドに没頭していたのでしょう。
主人公の土方歳三はとってもワイルド。
しかし好きな女性の前では少年のような面を見せたりしてそのギャップがまた魅力的。
近藤勇との関係性も楽しい要素。
沖田総司は美少年と書かれていたけどどんな風だったのかな、など色々と想像を巡らせて読むことができるのは本の醍醐味ですね。
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土方歳三がひたすら格好良い小説なんだろうと思っていたら、良い意味で裏切られました。初っ端から女に走り(しかもなぜか高嶺の花狙い)、本気の喧嘩にお腹痛くなったり、遊んでるわりに本気のお付き合い苦手だったり、俳句のセンスが死んでたり。史実をもとに描いてるからもちろん完璧な人間ではないのだけれど、それにしても後半の「だんなさまって呼んで…」は困ります。読んでるこっちが恥ずかしいじゃあないか。
主人公は土方なのだけど(個人的に)いちばん良かったのは沖田総司で、沖田の人気は司馬遼が作ったんじゃないかと思うくらいのキャラクターでした。沖田が出てこないと、次の登場を探して頁を捲ってしまったり、沖田の文字を見るだけでちょっと心躍るようになってしまって。
いちばん笑ったのは
P188(あの頭のどんな場所を通ってこんなまずい句がうまれてくるのだろう)
…悪口やん。
P188「土方さんは可愛いなあ」
いや、可愛いのはお前だ沖田!
同志がどんどん変わっていく中、沖田だけは変わらない。飄々として やさしく くすくす笑っている。それでいて、強い。
P348「一番隊、私につづいて頂きます」
このセリフが格好良すぎてどうにもいけません。私も続きたい(重症)。沖田はたぶん土方さんの本質みたいなところが分かっていて、全部ひっくるめて大好きだったんだろうな、と。
周りに影響されてどんどん俗物っぽくなってしまう近藤に対して、"近藤勇という人としての価値"を見出し最大値まで引き上げようとする土方。武士を目指した同志とはいえ、理想の武士像は違う。袂を分かつシーンはぐっときてしまった。
土方の生き方は"理想を追う"そのもので、周囲がどうあれ信念が曲がらない。その癖、海外の最新技術を取り入れるような柔軟性も持ち合わせている。非情なようでいて、鬼のような人間であったかといえば、根っこの部分はそうでもない。大好きになりました。
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映画化されるということで再読。
土方歳三の生涯。
京都へ行くまでは、クズ野郎!!
鳥羽伏見の戦い以降は、結末を知ってるだけにシンドイ。
お雪さんとのエピソードはほっこり。
岡田くんの演じる土方に期待!
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時代の流れに翻弄されず、自分の信念を貫き通した喧嘩師、新選組副長土方歳三。「喧嘩が自分の道」と、鬼と化しひたむきに生きる姿のイメージが強いが、羞恥癖があり、下手な俳句づくりに熱中するといった一面を持ち合わせており、すっかり魅了された。また戦いの連続で緊張感漂う中、愛嬌ある天真爛漫な沖田総司とのやりとりには、束の間の癒しを感じた。面白かった。