紙の本
戦国時代を駆け抜ける足軽
2022/01/12 22:14
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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦国時代を足軽を主人公にして、駆け巡る戦国足軽出世物語の第2巻である。主人公茂兵衛は、植田という名字を名乗るようになり、本多平八郎忠勝の麾下となり、遠州掛川城責めに加わり、武功を挙げながらも、瀕死の重傷を負う。血だらけの泥臭い戦いの場では、しぶとく生き抜こうとする足軽たちの奮闘は、続く。姉川の戦いを終えて、いよいよ侍となっていく。これからの活躍、そして出世が楽しみだ。
電子書籍
徳川家は
2020/07/15 12:26
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投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
あんまり好きではないが、戦国時代の足軽が出世していく様は、興味がある。戦国時代の出世イコール、相手の武士を殺していっている…ということではあるが。
紙の本
三河弁好きです
2020/06/04 10:08
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投稿者:969 - この投稿者のレビュー一覧を見る
初めて著者の作品を読んで、
私の好きな、岩井三四二氏の初期の作風、タッチに共通するものがあり
大変気に入りました。次作が楽しみです。
紙の本
ユーモアとリアルな戦国のバランスが良い
2021/12/25 22:09
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投稿者:とりこま - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回は攻城戦に野戦と、茂兵衛たちが挑んでいく。茂兵衛の出世物語と言いながら、本人にあまり出世欲がないのだが、そこがまた引き込まれる点かと思う。それでも出世しなければならない理由ができた茂兵衛の今後が楽しみとなる巻である。
また、茂兵衛たちをユーモアに描く一方で、戦国の戦のリアルな面として、兵站のことや足軽の戦い方なども合わせて描かれていて、色々な読み方ができる点も面白い。
電子書籍
軽妙なタッチがいい
2021/02/25 19:10
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
血なまぐさい合戦場面の記述が多いが独特の軽妙な文体書きぶりで残虐さを感じさせない所が良い。また主人公を雑兵にしたところもとても新鮮味がある。さらに雑兵の戦技面 戦術面の記述もなるほど と納得させられるところが多い。やや深みには欠けるが読みやすい作品である。
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手柄を立れば立てたで、思わぬ恨みも買う。
立派で強い父親が、あろうことか足軽に殺された息子は、三河徳川家に入り、茂兵衛の命を狙う。
背後から短銃で撃たれた茂兵衛は一時重体に陥る。
長い養生を経て、現場に復帰。
浅井長政、朝倉影紀軍と戦う織田信長に五千の兵を連れて合流。
戦国武将を神格化もしない、綺麗事にしない。
だが、この足軽たちの生き様の純真なこと!
ユーモアを感じる文章も光る。第2巻。
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本田平八郎麾下に入り、旗指足軽として活躍する茂兵衛。落とした曳馬城で助けた女・綾女、平八郎隊に志願した侍・横山左馬之助を登場させ、恋と命のやり取りという物語が同時に進む面白さ。辰蔵にそそのかされて綾女への恋心を募らせ、何通もの手紙を送り……告白の後、三河衆の妻にはなれないとの切り返しとは。見事撃沈した茂兵衛の姿に、若かりし我が姿を思い出した(;o;) 左馬之助との軋轢も、平八郎が喧嘩の始末を預かったが、10年後に茂兵衛が千石取りとなることが命と引き換えに約束された。茂兵衛の快進撃が始まろうとしている。
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あっというまに読み終わった。
土塁を這い上ったり、川に潜ったり、相変わらず視線が低い歴史小説。
鑓という武器の殺傷力を思い知らされる。
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最近ハマっている時代小説で一番面白い本。
田舎で百姓をしていた、茂兵衛はあるキッカケで家康の家来になり、
足軽として入る。
その足軽からどんどん出世するお話がドキドキして面白い。
この本の特徴は、主人公の茂兵衛の活躍していく前向きな姿勢もいいが、
その時代背景の描き方が実際の数字を使って納得するのがいい。
例えば、信長に援軍を頼まれた家康が5000人の兵を向かわせた。
ここまでは普通だが、著者はその5000人の兵を隊列するのに、いったい
何人の人と食料とお金が必要かを計算する。
5000人の行軍で結局1万人の軍勢になるらしい。
その細かい説明が面白い。
随所にその説明があり、当時の雑兵の気持ちとか、お金が描かれている。
このシリーズは見逃せない。
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戦国合戦もので武将ではなく足軽の日常のリアルな目線での物語は新鮮で面白い。リアリティと言っても、そこは物語の情けやユーモアもあり一風違った歴史物として楽しめた。次の巻が楽しみ。
作品紹介・あらすじ
ついに三河を統一した家康。「松平」から「徳川」へ姓も改めた。今川領、遠江侵攻を皮切りに、朝井・浅倉攻め(金ケ崎の退き口、姉川の戦い)、浜松城築城と、家康、勇躍の時。がんばれ茂兵衛、出世のチャンスだぞ! 戦国足軽出世物語、シリーズ第2弾。
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シリーズ第2弾
百姓からの成り上がり足軽の出世物語。
前巻から本巻の終盤までは、出世欲とか関係ない生き様で、相棒からも責められていたのが、最終章あたりで出世欲に目覚めるようになった。しかし、その動機がなぁ・・・ちと共感できん。
それにしても三河弁が違和感なくすんなり入ってくる(とはいうもの生粋の三河人にとってはまがい物らしい)。これは三河地方で35年間ほどの在職経験のせいだろうか?
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シリーズ第二作
乱暴者の茂兵衛が、足軽となり、次いで徒の侍となるまでの顛末。
足軽とはいえ、徳川家康直参の茂兵衛。次巻の活躍が楽しみ。
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『家康直属の旗本先手役の一員となり、本田平八郎忠勝に仕えることになった茂兵衛。家中でも恐れられる猛将の旗印を預かる旗指足軽として数々の戦場で修羅場をくぐる。主君家康もついに三河を統一し、遠江に侵攻を開始する。戦国足軽出世物語、第2弾。』
漫画の主人公のような時にコミカルな主人公と精緻すぎる合戦の様子の対比が素晴らしい。仲間や主従の関係も濃密によくできている。ヒットするのも分かる。
今回は大活躍の主人公も後ろからピストルで撃たれて瀕死の状態になる。
『前線からは酒井隊の将兵が、ぞくぞくと自陣に戻って来た。皆疲れ果て、よろよろと歩き、顔には血の色がなかった。背中に矢が突き刺さった者。片膝を撃ち抜かれ、同僚の肩にすがって帰還した者-どの顔にも『二度と掛川攻めには出たくない』と書かれてあった。しかし、明日になれば、なぜか彼らの精気を取り戻し、刺さった矢を抜き、歩けない者は馬に跨がり嬉々として死地に赴くのだ。蓋し、戦国武者とはそういうものなのだ。
それはなぜか?
戦場に、未来があるからだ。
功名を立て、褒賞にあずかり、出世をする。槍持ちを従え、馬に乗って歩く身分になれるからだ。低い身分から、領主や城持ちになった者も実在する。つまり戦とは投機だ。命がけの危険な投機だ。万に一つ大当たりすれば、己が人生が変わる。』
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シリーズ2冊目。
徳川家康に仕える足軽から見た戦国時代の物語。
教科書に載っているような戦国武将を主人公にしたお話だと名前もないような、いち足軽が知恵と勇気と体力と、運も味方につけて活躍していくところが爽快です。戦の場面では残酷なシーンもありますが、ストーリーの面白さが勝って、どんどん読んでしまいました。
どこまで出世するのかな?
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引き続き軽快。ただ、とある人物Yとの事件の詳細が不明瞭。著者も良いアイデアが浮かばず、無理があっても押し切ったのかな?