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これぞ今村風松永久秀
2024/06/04 23:17
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投稿者:future4227 - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんと清々しい気持ちにさせてくれる小説だろう。他の作品もそうであったように、今村さんの手にかかると今までヒールのイメージだった武将や愚将と評価されていた人物がたちまちカッコいい武将としてイメージが反転してしまう。松永久秀もその行動に謎が多い人物であるが、この作品を読むと確かにそういうことがあったかもしれないと妙に納得してしまうのだ。爽やかな最期を遂げていく松永家中の面々に涙はいらない。
漫画版で最後まで読めなかったのはやはり残念
2023/10/06 19:49
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投稿者:kabmtr - この投稿者のレビュー一覧を見る
週刊少年マガジンで連載されていた恵広史・画の「カンギバンカ」が途中であえなく終了してしまい、数年越しで引っかかっていたので原作を読みました。
だから脳内、若い頃の松永のイメージはずっと恵広史絵で展開。
こういう実在の人物を題材とした歴史物は、一般の創作小説ともまた違う想像力と創造力が必要。
松永久秀はわからないところも多く、それゆえに魅力的な人物だと思っていたけれど、その最もわからない少年期、青年期が人生を決める人との出会いを中心に描かれていて、ページを繰る手が止まらなかった。しかも久秀だけでなく、登場人物がみな魅力で親愛のわくキャラクターになっている。それでいて話が一本通っている。また時々読み返したい小説です。
良い意味で期待を裏切られました
2023/07/30 00:36
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:一式観測機 - この投稿者のレビュー一覧を見る
私の好きな作家の今村翔吾氏が主人公を松永久秀にして本屋著作を書くと言うのには大変驚いた。
今村翔吾氏はどの様にして悪人の久秀という人物について書くのか気になり購入した。
読んで思ったのは一言に言うと、著者が上手すぎると思いました。この人物をこの様な目線で描くのか…と大変驚きました。
この驚きを是非とも知ってほしいですね
史実とフィクションのベストミックス
2022/08/01 09:25
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
松永久秀という全く無名ではないが 信長や秀吉みたいに書きつくされたわけではない、前半生の資料が乏しい という、史実とフィクションのベストミックスが狙える ストーリーの舞台 題材の設定がとても良く 成功の大きな要因だと思う。堺の自治や神仏への考え方も大変巧みに話に取り込んでいる。信長の絡み方もまことにうまい。締めくくりもメロドラマっぽいきらいはあるが、これまた泣かせどころである。
胸に抱いた夢の実現のために命をかけた1人の男の物語
2020/08/12 10:22
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投稿者:タラ子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
貧しい者は搾取され続け、弱き者は殺される。大切な人を理不尽にも亡くすことが当たり前に繰り返される世の中。そんな混沌とした時代に生まれた松永久秀。父母を殺され、同じような境遇の子どもたちと生きるも、その仲間も殺されてしまう。人の死に嫌というほど接してきた久秀は「自分は何のために生まれてきたのか」を問い続ける。
そんな久秀の人生を変えたのは、武士がのさばる世の中を変え、民が民の手で政を行う世を目指す三好元長との出会いだった。生まれた時から当たり前のように武士が支配する世を見てきた久秀にとってそれは画期的な考えだった。
それからの久秀は夢の世を実現するため尽力するも、三好家内の度重なる争いなど欲望と戦乱渦巻く時代にのみ込まれていく。
本書を読むと民主主義の現代は、松永久秀のような人間が一生をかけて尽力し、少しずつ時代を進めてきてくれたおかげなのだと気づく。1人の力は小さいが、1人の強い思いは受け継がれ、世を変える程の大きな力になるのだと感じた。
自分が生きるこの時間に誰しもが精一杯の中で、後世のことを考え、到底無理だと思われることでも、自分の信念を曲げずに死ぬ最後の最後まで走り続けた松永久秀の人生にふれ、己は何のために生まれてきたのか問われている気がした。
じんかんとは
2020/08/06 07:12
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投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんなのだ?と思ったが、松永久秀の話なのですね。
考えると「人間」も「じんかん」とも読める。
大河ドラマで、吉田鋼太郎さんが演じたので、なんとなく強く勇ましく、でも策略家!という印象があるが、この本からもまた違った久秀像を知りたい。
傑作!
2020/06/19 20:56
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投稿者:しんごろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
大悪人と言われようが、それは正義なのだ。松永久秀の正義なのだ。だから、大名に登り詰めたのだ。今村翔吾自身の想像の世界なのかもしれないが、今村翔吾が見る松永久秀は、きっとこうなのだ。それを自分も信じたい。まさかの男が松永久秀という男を小姓頭に語る。語る男も革命児なら、松永久秀という男もおそらく革命児だろう。義に厚く、強さと優しさとぶれない信条を持ち合わせてるからこそ、ただでさえ目頭が熱くなってるのに、最後のエピソードで更に心打たれ、目頭が熱くなった。大きな夢でも小さな夢でも夢は夢。信条をもって夢に向かって生きるべしと教えられた傑作だ。読んで損はなし!今村翔吾のありったけをこめた作品だ。