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パチンコ 下 みんなのレビュー

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みんなのレビュー118件

みんなの評価4.4

評価内訳

118 件中 1 件~ 15 件を表示

タイトルと、テーマに食わず嫌いになりがちな考えを良い意味で大きく裏切る、著者の30年にわたる渾身の名著。

2022/10/23 14:58

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る

「私は人の心に見がたき一本の矢が刺さっているのを見た」と釈迦は語ったと伝えられる。
「一本の矢」とは差異へのこだわり、差別の心とも言えるのだろう。

どんなに経済的に恵まれていたとしても。
素晴らしいと思われる教育を受けていたとしても。

そうした思い込みに、自分自身の本当の姿を、心の有り様を見誤ってしまう。

釜山に始まる親子四代の物語は、大阪、東京、横浜、長野、そしてニューヨークへと舞台を変えながら展開される。

一家一族の激烈なる苦労の末、早稲田大学の学生となったソンジャの長男ノア。
だが、交際相手の晶子の些細な言動にきっかけに出生の秘密を知ってしまう。

大学を辞めたノアは、家族に手紙を残し姿を消す。

高校を中退し、恩人の経営するパチンコ店で働く次男モーザス。
事業で成功し、親孝行をして幸せな家庭を築いたと思った矢先に、彼にも悲劇が訪れる。

それでも、人生は進んでいく。

モーザスの息子ソロモンの初恋の人・花。
後悔ばかりの人生の最後で、ソロモンを愛した理由。

そして、ソロモンの家族に命の底から感謝の言葉を絞り出す。

「ときどきね、ソロちゃんのパパ、そこの椅子に座ってあたしのために祈ってくれるの。あたしは神様を信じていないけど、それは関係ないんだろうな。あたしのために祈ってくれる人なんて、これまで一人もいなかったよ、ソロモン」

「おばあちゃんのソンジャと大おばさんのキョンヒも、土曜に来てくれるの。しらなかったでしょ。あの二人もあたしのために祈ってくれる」

「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない」(ユネスコ憲章)

そのとりでを築く根本は、今、目の前にいる人のために自分ができることをし続けていくことに他ならない。

タイトルと、テーマに食わず嫌いになりがちな考えを良い意味で大きく裏切る、著者の30年にわたる渾身の名著。

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アメリカのベストセラー小説

2021/08/24 19:35

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る

在日コリアンの5世代のドラマ。
移民の国のアメリカの人たちが好んで読まれるのが理解できる。
在日コリアンは日本国籍がなく、就ける仕事も限られて生活も厳しい。そんな厳しい生活を続けながら、優秀な若者には優れた教育を受けさせいい仕事に就いて、成功するコリアンを夢みる。
作者は30年もかけて構想を練って、リサーチを重ね本作品を書き上げた。そんな価値のある人間ドラマが、たくさんの人たちに読まれるのは必然である。
ドラマ化されたものも楽しみ。

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食わず嫌いになりがちな考えを良い意味で大きく裏切る、著者の30年にわたる渾身の名著。

2021/07/15 06:44

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る

「私は人の心に見がたき一本の矢が刺さっているのを見た」と釈迦は語ったと伝えられる。
「一本の矢」とは差異へのこだわり、差別の心とも言えるのだろう。

どんなに経済的に恵まれていたとしても。
素晴らしいと思われる教育を受けていたとしても。

そうした思い込みに、自分自身の本当の姿を、心の有り様を見誤ってしまう。

釜山に始まる親子四代の物語は、大阪、東京、横浜、長野、そしてニューヨークへと舞台を変えながら展開される。

一家一族の激烈なる苦労の末、早稲田大学の学生となったソンジャの長男ノア。
だが、交際相手の晶子の些細な言動にきっかけに出生の秘密を知ってしまう。

大学を辞めたノアは、家族に手紙を残し姿を消す。

高校を中退し、恩人の経営するパチンコ店で働く次男モーザス。
事業で成功し、親孝行をして幸せな家庭を築いたと思った矢先に、彼にも悲劇が訪れる。

それでも、人生は進んでいく。

モーザスの息子ソロモンの初恋の人・花。
後悔ばかりの人生の最後で、ソロモンを愛した理由。

そして、ソロモンの家族に命の底から感謝の言葉を絞り出す。

「ときどきね、ソロちゃんのパパ、そこの椅子に座ってあたしのために祈ってくれるの。あたしは神様を信じていないけど、それは関係ないんだろうな。あたしのために祈ってくれる人なんて、これまで一人もいなかったよ、ソロモン」

「おばあちゃんのソンジャと大おばさんのキョンヒも、土曜に来てくれるの。しらなかったでしょ。あの二人もあたしのために祈ってくれる」

「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない」(ユネスコ憲章)

そのとりでを築く根本は、今、目の前にいる人のために自分ができることをし続けていくことに他ならない。

タイトルと、テーマに食わず嫌いになりがちな考えを良い意味で大きく裏切る、著者の30年にわたる渾身の名著。

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圧巻の物語

2021/06/21 15:02

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ひさ - この投稿者のレビュー一覧を見る

物語の面白さに引き込まれ、あっという間に読み終えた。戦前、朝鮮半島が日本の統治下にあった時代から始まるこの物語は、戦後の動乱期を経て、高度経済成長期からバブル期までの朝鮮人家庭の4世代を描いている。

 それぞれの世代が、それぞれの時代を必死に生き抜く姿。
ままならない暮らしの中でも、地道にそして誇りを失わずに生きる彼らの姿は、読み始めてほどなく、頭の中にくっきりと映像が立ち上がった。

 この本は、日本の中の在日朝鮮人の苦労や苦悩、また朝鮮人の目から見た日本や日本人を描いた作品として読むことはもちろんだが、世代ごとの苦労、苦悩が、時代とともに変化していく描写は、国籍を超え、人間に共通するものであり、この物語の大きな魅力になっていると感じた。

 また、主人公家族が直面するさまざまな問題から、日本人と朝鮮人の関係、さらには、日本と朝鮮の歴史問題、在日コリアンへの差別的人権問題、朝鮮半島の南北問題、そして、豊かになった日本における日本人の不幸を、さらっと浮かび上がらせる構造は、圧巻であった。

 この本は、著者が構想から30年をかけて完成した本なのだそうだ。
戦前戦中の記憶をなくそうとしている今の日本人が、俯瞰的視点を得ることのできる良書である。

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2020/08/15 23:45

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2020/08/20 15:20

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2020/08/16 09:08

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2020/10/10 18:04

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2020/08/29 16:28

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2020/08/30 22:18

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2020/09/10 10:50

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2020/09/23 18:56

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2020/09/11 21:19

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2020/10/11 19:48

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2020/10/12 21:39

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