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『蒼穹の昴』に始まる中国近代史シリーズの続編
2023/12/03 15:22
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投稿者:ひこにゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
『蒼穹の昴』、『珍妃の井戸』、『中原の虹』、『マンチュリアン・リポート』に続くシリーズの第一巻です。設定は1933年の北京。日本人新聞記者に聞かせる形で、主に清朝最後の皇帝・宣統帝溥儀の元皇妃(側室)が、1922年の輿入れから1924年の北京政変(馮玉祥が溥儀一族を紫禁城から追放した事変)、1931年の離婚までを振り返るという物語です。『蒼穹の昴』からの登場人物である李春雲、梁文秀なども出て来ます。
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日本がしてきた事
2021/11/06 09:00
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投稿者:まおり - この投稿者のレビュー一覧を見る
最後の皇帝溥儀のことは映画でも見て興味がありこの本を手にしました。
中国人の名前が難しく読むのに少し苦労しましたが満州国建設のころのことが詳しく
かいてあり、小説の中ですがその時代のことを少しわかった気がしました。あの当時の日本軍人の酷さ、溥儀たちの苦悩、浅田さんの文章はいつも心にグッときます。先は長いですが全巻しっかり読んで過去の時代を考えたいと思います。いつか映画にして欲しいです。
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蒼穹の昴シリーズ第5部
2021/06/29 08:26
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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
蒼穹の昴シリーズ第5部、その1.清の最後の皇帝の元皇后妃が主な語り部となり、満州国建国前夜の紫禁城、天津租界の皇帝周囲の生活を描きながら、混沌とした中国を描く。天命の具体としての龍玉の存在が気になるが、この章では、あまり描かれないが、今後の展開で、歴史の中に躍り出るのだろう。
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相変わらずの浅田節
2023/09/03 10:11
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
蒼穹の昴シリーズの第五作目とのこと。作者浅田次郎の最大の売り物である、語り口の巧さ 効果的な言葉の言い回し いわゆる浅田節は健在である。しかし、逆に浅田節以外の見どころはあまりない。魅力的な登場人物キャラクターは前作以前から引き継いだ人々だし、要所要所で先祖の亡霊が出てくる展開もこのシリーズ共通の手法である。なんだか水増し気味の気がする。
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マニアック
2021/09/22 21:02
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投稿者:Jung - この投稿者のレビュー一覧を見る
もう少し素人にもわかりやすく書いていただけるとうれしいところです。
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「蒼穹の昴」シリーズの第五部。「蒼穹の昴」の主要人物が再び登場して懐かしい。
ラストエンペラー宣統帝溥儀の紫禁城からの退去から天津での生活を軸に、溥儀の離婚した側妃が語るストーリーは、テンポよく物語の世界に引き込まれる、さすがの浅田節。
過去のシリーズ「中原の虹」と「マンチュリアン・リポート」の間を埋める話もあっておもしろい。
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蒼穹の昴が忘れられず、辛い事があるとこれを読み返し、号泣してスッキリすると次に進み、このシリーズの張作霖の生き様に感動しつつ、懐かしい人達の登場にワクワクしてまた、読み返す
私の人生の一冊というか最大の本がこのシリーズです
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民国が成立して、宮城を追われた溥儀一家のその後と満州成立まで。その間に第2夫人であった淑妃が離婚をして自由を得たところを、李春雲と北村記者が回想記として聞きまがらら当時の出来事を裏側から聞く話。結構内容が濃く描かれている。 良い。 次へ!
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1巻は、溥儀の第2夫人の文繡の語りで進む。
浅田センセの本気の(?)日本語はものすごく美しいなぁ。
懐かしい面々が登場してうれしい反面、史実の無念な結末に進むのが何とも・・・。
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『蒼穹の昴』シリーズ第5部『天子蒙塵』が文庫化。本書はその第1巻。全体の感想は文庫4巻読み終えてから。
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冒頭は蒋介石に軍を禅譲してイタリアへの船上の人となる張学良。
袁世凱、孫文は既に退場し、中華民国は成っているが、革命勢力、張作霖、日本軍の睨み合いの中で溥儀の王室は生き永らえている。
以前は英邁な皇帝と王妃として語られていた溥儀と婉容、第2夫人の文繡から語られる姿は憐れで哀しい。天津での散財も皇帝は金の意味を知らないから、散財とも認識できない。タイトルの蒙塵の言葉が沁みる。
張作霖からの提案を決断できない溥儀。こういう可能性もあったんだろうか。
張学良の登場シーンは少ないが、プレイボーイの浮名も伊達じゃないカッコ良さ。
梁文秀も再登場したが、物言わぬ春児の変わらぬ誠意が懐かしい。
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蒼穹の昴シリーズ、第5弾。全4巻中の1巻。
話は張学良の視点からのプロローグから、満州国皇帝・溥儀の元側室であり、皇帝を相手取って離婚を成立させ、自由を勝ち取った淑妃の目線での満州国成立の経緯の話。
皇帝という、国の頂点の孤独さはいつの時代も存在するはずだが、特に滅びに立ち会う権力者の孤独は壮絶なものがあると感じる。
滅びの不幸を、皇族という血のせいで受け止めざるを得ないことに、権力の儚さを感じさせる。
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「蒼穹の昴」から続く浅田次郎中国歴史冒険シリーズの第5部。蒙塵とは塵を被ること。ここでは天子が行幸するとき本来は道を清めてから行くが、変事の際には頭から塵を被りながらバタバタと逃げ出すという意味。
大清帝国のラストエンペラー愛新覚羅溥儀が紫禁城を追われ転々としながら日本軍の後押しで成立した満州国の執政に就くまでの裏側を溥儀の側室であった淑妃文繍へのインタビューという形で物語られる。
既に無力となっている清国皇帝の生活ぶりや皇后婉容と側室の淑妃文繍とによる異様な夫婦(家族)生活の実態など現代のわれわれには理解しがたいことなども興味深い。
溥儀のファミリー(皇后婉容と側室文繍)と大清帝国の行く末を黙って見守る春児と文秀、玲玲。満州国には関東軍の支配力が迫ってきます。
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壮大なストーリーにまた戻ってくることができた。
この物語の行く末がどうなるのか続きを読むのが怖いけど気になる。
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婉容と文繍に以前から興味があったので読んでみた。婉容の描き方は辛辣な感じもしたが、一つの見方として知ることができたこともあり、興味深かった。