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投稿者:わかめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
沖縄返還は、沖縄の人にとって良かったのか?米軍機墜落事故、米兵の勝手な暴挙に対し何もできない沖縄人。読んでいて悔しくなる。オンちゃんの秘密の戦果に救われた。戦後70年の今でも、基地問題が残る日本。重い課題を残す。どうなっていくのか?
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投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
うまく、色んな要素を取り入れながらまとめたっていうところが評価されたのかな。
全体通して見ると、けっこう粗いと思うけどね。
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沖縄人の立場だったら、アメリカでも、日本でもなく、独立を望むな。
予定にない戦果の存在がポイントだったね。ドラマだった。
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なんだかんだで、最後には大復活を遂げるのかと思っていたけど、予想とはちょっと違ってました。読者の予想を裏切ってこそ!だとは思うんで、この結末はこれで良かった。だけど、じゃあそれをはるかに上回る圧倒的感動が得られたのかというと微妙。池上永一の諸作品にも思うんだけど、沖縄を描くにあたって、ちょっとわざとらし過ぎるとも思える、軽妙な語り口は似つかわしいんだろうか。氏の著作も含め、心から好きになれん一つの理由が、そこにある気がしてならん。
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さて、下巻に入る。
ここでは、本土復帰を目前にした時代の沖縄が描かれ、コザ暴動の夜まで一気呵成。
グスクはマーシャル機関と袂を分かち職を追われ、ヤマコは復帰運動とその先に見え始めたものに翻弄され、レイは杳として姿を現さず。
変わらずに躍動感と軽妙さを感じる文章が、主人公たちの行動に並行して、当時の沖縄の街や基地の姿、風俗や住民感情というものを浮かび上がらせる。
オンちゃんが消えた謎やその夜に探し当てた“予定にない戦果”を探る流れは、グスクやヤマコに送られた消印のない手紙や街のいたるところに届いた匿名の贈りものに引き継がれ、読み終えてみれば、米軍弾薬庫に毒ガスが隠匿されていた史実が、歴史の出来事を語るだけでなく、登場人物たちの運命に巧みに絡まされていたのが知れる。
基地の中でのグスクとレイの追いかけっこにはいささか鼻白んだが、最後に明かされた顛末には意表を突かれた。
沖縄が返還された日、私は高校生だったが、ここに記された歴史などほぼ全く知らずに、多分平和な一日を過ごしたのだったのだろう。(と書いて気付いたが、法令などから見て正式には『沖縄の復帰』と書くべきところ、『沖縄が返還された』と書いてしまい、こういうところに本土からの目線が抜けないのだと、我ながら思った)。
★は3.5くらい。物語のエネルギーと運びの巧みさに一気に読まされたが、カタルシスとしては思ったほどではなかったのでした。
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いや、正直ストーリーよくわからんかった、、
VXガスなどの言葉が出て来たので、史実に基づいた話なのだろうけど。
どのみち沖縄戦についてもう少し勉強する必要があると思った。そうじゃないとこの本は楽しめないかも。
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本土復帰は沖縄のウチナーにとって望むべきことだったのか、基地無くしては成り立たない沖縄の生活、経済は今も変わってはいない。
現代のゆるい雰囲気の沖縄しか知らない自分にはこの熱く激しい心情を本当にわかることはできないのだろう。
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アメリカーが沖縄から手を引いた1972年、私は中学生だった。その2年ほど前にコザで騒動があったことも覚えている。なぜ、こういうことになっているのか、授業で熱く説明してくれた先生がいたけど、なんだか腑に落ちない印象は中学生ながら感じていた。当時の佐藤首相がテレビを通して説明していたシーンを何度も見るとはなしに見ていたけど、「何がほんとうなのかわからないということが現実」なのかなと感じていた。でも、高校受験を控えていた私には、とおいところの話でしかなかった。
最近の本の買い方は、作家さんのお名前は気にせずに、なるべく帯も見ないでタイトルや表紙カバーなどの雰囲気だけで買うようにしていて、失礼ながらこの本も、復帰直前の沖縄が舞台となっている話であることは、通勤電車の中で本を開くまで知らなかった。正直、沖縄ことばになれるまでは違和感を拭えなかったが、読み進むうちにいつの間にかグスクと一緒に走っていた。
これはフィクションであり、時代や空間、当時の人々、その一部を切り取ったものであることは理解した上で、その後の50年あまり、関東地方でのほほんと過ごしてきた私には、沖縄のことは何もわかっていないんだなあということが実感。そして、私はいかに自分に直接影響が及ばないことを他人事として生きてきたのかなと。しかも、この本を読ませていただいて、一時的に感動しても、結局改心できない自分が情けないと。
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私の中では和田竜以来の史実エンターテイメント。
とにかく次の展開を読みたくて一気読みでした。
どこまで現実に近いのかわからないが沖縄の歴史を垣間見る事が出来て深い哀しみをベースにした溟い明るさと言うのか。
諦観に基づいた希望と言うのか。
とにかくコロナ禍を潜り抜けた今もう一度彼の地を踏みしめたいと強く願わずにはいられません。
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星5をつけるか迷いましたが、上巻より良かったので5にしました。
「予定にない戦果」が手元にあったにも関わらず、結局失ってしまったという事実に、絶望感が込み上げますが、登場人物たちはそれでも受け入れて走り続けます。どこまでも理不尽は迫ってきて、それでもなお、走り続ける強さばかりを求めなくてはいけない、強迫観念にも似た強さの追求がどこまでも苦しいです。
> この島の人たちはみんな、理不尽な運命に抗う処世術を、身のよじれるような悲嘆や像をからの自衛手段を教えられて、いまもそれを次の世代へ引き継いでいる。
まともな知恵を継いでいくためにできることを考えて、実践することが求められる現実が、今もなお存在していることを突き付けられました。
そして、語り口の軽妙さも、緩衝材としての一部で、意味のある描写だったのには納得しました。作者の好みくらいにしか思ってなかったので、わたしの読みの浅さも分かった本でした。
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このミス2019年版5位。戦後米国に占領していた時代の沖縄を舞台にした幼馴染の群像劇。少年時代から約20年に渡る暴力とともに成長した記録。沖縄方言とともに特殊な表現にあふれていて地の文もとても読みにくい。その上、量があって読めども読めども進まない感じ。ここまで長く苦労したんだからと期待したほど結末も盛り上がらなかった。
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上巻から下巻まで一気に読み終わった。これまで自分が沖縄の歴史を全然理解していなかったことを痛感。この本をきっかけに沖縄がどんな辛い歴史を歩んできたのか知ることができ、読み終えた後もっともっと知りたいと思った。どんなに辛くても必死に生き、取り戻そうとし、今もなお戦っている沖縄。同じ日本人として、みんなが知るべき歴史だと思う。語り部として沖縄の言葉が出てくるのが最初はとまどったけれど、だんだん馴染んでくる自分がいて、当時の現地にいるかのような気持ちになれた。最後は涙が止まりませんでした。久々に色々と考えさせられた本でした。
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面白い。
人を超えて、世代を超えて受け継がれる
物語のような思い。
多かれ少なかれ、僕も誰かに何かを
受け継ぎたいです。
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後半の疾走感はよかったが、最後は少し悲しい話になった。
ウタは三才で一人で洞窟(ガマ)で生きたのか···
上巻同様、この本読んで軽い気持ちで沖縄へ行けない。
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図らずも復帰50年の時期に読むことになって,いっそう味わい深かった。コザの雰囲気とか,今とはだいぶ違うんだろうけど,最初に読んだ時より具体的にイメージできた気がする。
キヨとウタはつらいけど,良い話だなと改めて思う。続編が書かれてるそうで期待。