0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
米澤さんや坂木さんのエッセンスが感じられる作品。
中学生だけど、実家が裕福で、頭脳が相当優秀って設定にすることで、
思考範囲・行動範囲のハンデを乗り越えさせてる。
続刊も出ていて文庫化もして嬉しい
2021/10/17 17:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たけとり - この投稿者のレビュー一覧を見る
とても良かった。自分の中学生時代の感情を思い出させる。日常の謎系だけれども、謎の内容によっては真相がすべて解明されるわけではなく、「おそらくこうだろうけれどあくまで推測」という建前で余韻を持たせているのが良かった。
最後の章で、話の中心人物ではあるけれど直接面識は無かったメンバーと顔を合わせるという展開も面白かった。しかし屍人荘の翌年の鮎川哲也賞受賞作がコレなのが面白い。改題された今のタイトルの方が断然良いと思う。
投稿元:
レビューを見る
日常のなんてことのない、でも本人にとっては需要な謎を解いてもらうちょっとしたミステリー。友情ものの青春が大好きなわたしはかなり好きだった。あと会話文がくすってきておもしろい。石のくだりは笑った。
最初の話がすごい好き。わりとオチはすぐに読めるんだけど、煌めく眩しさと切なさにグッと来た。
それからも普通に登場するからどうなったんだろうと思ったけど、そんな野暮なことは聞きません。
爆発的には売れなさそうだけど(笑)わたしは買い続けるぜ。続編も楽しみ。
投稿元:
レビューを見る
日常の謎系ミステリー。そんなこと謎解きしてどうするんだ、本人に聞こうよ!って感じの謎とき依頼をしてくる真史とわずかな手がかりから憎たらしくもそれを解いてしまう鳥飼歩。若いときはこういうことで悩んだこともあったなーと、青春を感じた。
投稿元:
レビューを見る
久しぶりの鮎川哲也賞受賞作。
中高生が抱える日常のささいな謎を扱ったミステリで、青春ものでもある。登場人物が少なくて、なおかつキャラが立ってるのが読みやすくて良い。
短編集だが、どの話も最後まで書ききらないところが、この作者の好きなスタイルなのかな、と思った。結局ラブレターはエナからだったのかとか、ホントに岩瀬はボイスレコーダー使ってたのかとか、ウミが田口に謝った時の様子も知りたかったなぁ、とか。99%そうなんだと思うけど、そうだと言い切ってしまわずに、読者の想像に委ねてるところがある。嫌いじゃないけど、ミステリを読んだ後はスッキリした読後感に浸りたい私にとってはいくらかもどかしくもある。ただ、今回のそれは、嫌じゃないもどかしさではあったかな。
投稿元:
レビューを見る
主人公も探偵役も中学生なので、そう派手な事件が起こるべくもなく。主人公の周りで立ち上がる些細な違和感を、探偵役がイヤそうに解く。そんな連作短編集です。
舞台は北海道ですが、最終4話目などは北海道ならではですね。
投稿元:
レビューを見る
おじさんには眩しいくらいで。
バスケ。告白。家出。
こんな若葉の季節を過ごせていればもうちょいマシな大人になっていたかも。
爽やかな読後感でしたー。
投稿元:
レビューを見る
文章が上手いな、と思った。中学生の瑞々しい心情をうまく掬いとっている。第一話が簡単なので、「推理部分は楽勝でした」と書けるかと思ったけど、二話以降侮れなかった。なかなかミステリー部分も悪くないです。
投稿元:
レビューを見る
ミステリーは定番としては探偵が関係者を集めて謎解きしてビシッと犯人をあげるパターンだと思うけれど、このお話は少し違います。
この独特の余韻に気がつくと病みつきになってると思います。探偵役の歩くんのキャラがいいです。変わり者だけど憎めないキャラ。
投稿元:
レビューを見る
普段あまり推理小説は読まないのですが、タイトルに惹かれて読んでみました。
この作品は一般的な推理小説にあるような、事件が起き、その犯人を突き止めるという内容ではなく、日常で起こった些細なことや、ちょっと不可思議な出来事を紐解いていくという内容でした。
物語自体は、主な登場人物4人(5人?)にスポットが当てられており、それぞれの物語が1冊にまとまっているような感じだったので、非常に読みやすかったと思います。
投稿元:
レビューを見る
中学生の大人になりきれない発展途上の心情をうまく表現していて、大人だったら流してしまう日常を事件にすることが青春なんだよなって、思い出させてくれる物語。
妙に大人びている鳥飼歩は、自分のことを1番よくわかっているし、まわりのことを冷静にみている。
歩のように生きられたら、きっと生きやすいだろうなと思った。
投稿元:
レビューを見る
ミステリーだが、殺人などは起こらない。いや、法律に触れるようなことさえない。中学生の些細な疑問に焦点をあて、謎解きが行われる。解決したところで特に何も変わらない。
どちらかというと青春小説の意味合いのほうが強く、中学生の生きる世界がくわしく描かれている。
体の成長に心が追いつかず不安定。小さいコミュニティの中で自分と他人と比べて苦しむ。
自分の中で正解を見つけられない恋愛感情。自らが何者かわからず自分に自信をもてない。
頭がキレて名探偵である歩も例外ではない。むしろ不登校でほぼ引きこもりである歩が一番苦しんでいるのかもしれない。
些細な問題を解決する名推理。それにより皆が少しでも幸せになれば嬉しい。何よりも歩自身が自分を肯定するきっかけになればよい。おせっかいにそんなことを思う。
自然と登場する中学生達を応援してしまう。そんな小説だ。
良い読書時間だった。
投稿元:
レビューを見る
あまり本を読んでこなかった自分でもすごく読みやすい小説でした。情景や場面がスっと頭に入ってきて想像出来て、まるで自分の中学生時代に戻ったような感覚になりました。
投稿元:
レビューを見る
少し苦みもありつつ、全体的にはスッキリした読み味。そして、読了感はとてもホッコリしている。とても読みやすいので、普段、本を読まない人にもオススメできる一冊。
投稿元:
レビューを見る
著者が北海道出身なため
書いてることが道民感覚で
ストーリーと併せてとても面白い
オイルヒーターはかんかんかんかんうるさいんだよな