今回も楽しく読みました。
2021/02/02 17:09
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投稿者:satonoaki - この投稿者のレビュー一覧を見る
蔵人介と従者の串部には明確な身分の違いがあり、如心尼の所に行っても従者の串部にはお茶の一杯も出ません。
しかし、堅物な蔵人介に対しコミカルな串部は、釣り合いのとれた弟のようにも感じます。
ふたんは軽口をたたく串部ですが、ここぞという時の活躍は頼もしく、私は蔵人介よりも串部を応援してしまっています。
また、今回の表紙が素敵でした。
毒見役の凛とした姿に、惚れ惚れしました。
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鬼役30。
3話からなる。
「景清」で、弥生半ばの牡丹雪を「桜隠し」、播州では、「小鳥殺し」と、呼ぶとの事。
初めて知った言葉である。
この当時の弥生は、現在の4月ではないのだろうか?と、思いつつ、卯月朔日の衣替えが、5月にあたるのでは・・・・
話の本題にのめり込んで行った。
「乳母」=「御乳持」とよばれるものに選出した牧田甚兵衛の妻佐保。
位も合力金も貰えるとの事で、喜ばしい事なのだが、聞いてはならぬ奥の話を耳にした佐保は、駕籠の下敷きになったとして骸で帰って来る。
この陰謀は、どう蔵人介は、対処するのだろうか?
金四郎の刺客は、牧田甚兵衛である事が、わかる。
能をよくしっている人には、宝生流の能役者の演じる「景清」は、巨大な敵に抵抗する武将の反骨心を演じているのだろう。
薪能での蔵人介の一瞬の技が、冴える。
「鬼追い鍾馗」
蔵人介が、釣りに出かけてどこで出会った人物 牛尾勘助なる老人。
その人物と別れた後に見た者は、野良犬が加えた青い手首。
如心尼の所で、蔵人介が、顔を合わせた奥右筆の馬淵勘一郎なる者は、勘助の子どもであり、自分の信じるお役目に愚直に全うするのだが、・・・勘助は、自分の身をもって死にふす。
蜂須賀家重臣とご用達の悪事に翻弄されたとしか思えない。
「抜け弁天」門脇杢太郎が、自分の姉香保里に矢背卯三郎は、一目惚れしてしまう。
しかし、香保里は、父の上司からの縁談を受け入れないといけない状態に・・・・
卯三郎、頑張れ!と、思っていたら、つかまってしまったり、矢で、打たれたり・・・・と、散々であるが、その後の卯三郎の「竜尾返し」の技が、冴える。
蔵人介、伝右衛門、串部六郎太の技も冴えまくる。
最後の蔵人介は、卯三郎と香保里を見つめて、———万事めでたしーーーと結んでいる。
ホッとする穏やかな結末である。
卯三郎と香保里が、このまま仲良く結ばれる事に期待したい!
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第三十弾
知り合った内儀が不自然な死、背後の大奥の大物の非道な行い、知り合い友人になった思った老人の正体は、卯一郎の好きになった娘の危機を救う
以上三話構成
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鬼役いよいよ30巻目に突入。
今回の主役は卯三郎だった、もう全部持って行った感
淡い恋ですな、にやにやが止まらない(最後まで)しかし修業が足りんなとも思ってしまった
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いや~今回はこれにつきるな。
串部。
卯三郎がポーッとなって一方的に綺麗なお嬢様に恋しているのだと気がつく串部。
卯三郎に”好きならガンガンいかなきゃ”みたいなアドバイス。
笑った。 串部は何年おふくに恋心を口にできないでいるのだろうか。
その串部がアドバイスとは。
最近は事件が起きるとなにかと自分の推理を蔵人介に披露。
愛すべきキャラクター。