神戸にある万年筆のお店…
2023/09/03 08:57
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投稿者:りら - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本の中にも出てくる書店で、「神戸が舞台」の本として紹介されていたので読んでみた。
手書きは私も好きな方。
万年筆はおとなの筆記具というイメージがある。
選ぶのが難しそうで、専門店があるのも知っているが、敷居が高く感じていつも外から見るのみ。
しかし、この本によると、腱鞘炎がひどくなって万年筆を使うようになった人が出てくる。
私も最近とみに手指が痛く、PCキーボード打ちもきついときもある。
万年筆をうまく調整してもらえればそういうつらさも軽減されるのだろうか。
万年筆でなく、つけペンを使用して文字を書くこともあるが、均等な筆圧が必要で、かなり指先と腕、肩に負荷がかかる。
こういうのもニブを調整することで軽減できるのだろうか。
などと色々考えてしまった。
万年筆という物を通して、その人がどんな人でどんな生活をしている人なのかを深く見つめていく。
普段使っている道具であるからこそ、そういうものが伝わってくるのかもしれない。
また、その道具とともにあることで、それを使うにあたっての思いや願いも蓄積されていく。
万年筆を調整することで、そういった思いを解きほぐして、持ち主が前に進む後押しをしていく、その過程を繊細に描いている。
全体的に、人の力を信じる、優しい視点で綴られている。
神戸が舞台で、知っているところもあちこち登場し、神戸のことばもきちんと書かれていて嬉しい。
モデルとなったお店に行ってみようかと思った。
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投稿者:暴れ熊 - この投稿者のレビュー一覧を見る
軽い読み応えだったが、面白かった。
すぐに読み終えた。
懐かしい神戸の街並みと、万年筆の薀蓄だけでも楽しめたが、登場人物一人一人が抱える問題と、それが徐々に解決の方向に向かって行く様子が、よかった。
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投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
不思議な店主が営む胡散臭い看板の万年筆屋を舞台にした心の救済物語。万年筆の構造や種類などとても興味深く描かれていて、マニア達の熱が犇々と伝わり、万年筆への好奇心もそそられた
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投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「万年筆の医者」をテーマにした連作短編集。期待して読んでみましたが、どうにも「うすい」感じ。物語に厚みがないし、万年筆の紹介もほどほど、登場人物に共感できないし、1ページあたりの文字量も少ない。残念。
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人生の岐路に関わる人達と万年筆の物語。
エピソードの宿る道具はステキだということに気付かせてもらった。
自分の持っている万年筆に足りないもの。それはエピソードだ。
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万年筆には詳しくないけど楽しめた
不思議な店主が悩みを解決!というよくあるパターンではなく、店に訪れる人との出会いでゆっくりと成長していく砂羽の物語に好感が持てた。
続編あったら読みたい!
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これは良かった。とても良かった。
ネタバレしちゃいそうなので感想は控えますが、内容と文章のバランスも良い感じというか、とても自然に読み進められました。
先日仕事で2泊した三宮だし、ふじさき記念館で興味津々の万年筆だしと読んだタイミングにも恵まれたかな。
初読みの作家さんでしたが、本作の続編が出るなら絶対読むし、他作品も俄然読みたくなってます。
また三宮にも行きたいな。
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万年筆を最近使っていない事に気が付きました。
リモートワークだと、全く字を書かなくても仕事が出來ちゃう。ベーバーレスでサインすら必要なくなったし。
もはや、万年筆もお守りか?
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とても読みやすくて一気に読めました!
ただ読み進めるだけでなく、登場する万年筆が存在する品物なので、名前が出てくる度にネットで検索して楽しめました。
文房具にしては高級だけど、読んでて万年筆が欲しくなるし、実際にお店に足を運びたくなります。
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神戸にひっそりとある万年筆専門の店。そこは、白髪混じりの若い店主が一人で経営していて、販売だけでなく、補修も行われている。
「あなたの人生が変わります 万年筆よろず相談」
宣伝文句に惹かれて、入店した就職活動中の女性。なぜ内定をもらえないのか。文字を書く癖やその人の雰囲気や佇まいから、店主は答えを導いていく。
題名の「メディコ・ペンナ」。イタリア語で日本語に直訳すると、「ペンのお医者さん」です。
万年筆というと、紳士的や高級品といったイメージがあって、なかなか触れる機会がないのですが、この作品を読んでみて、ちょっとどんな万年筆なのか直に見てみたいなと思いました。
所々、実際にある万年筆の商品を紹介しているので、ネットで検索しやすいのですが、やはり直で見てみたくなるような魅力的な描写があって、心を躍らせてくれました。
作品の舞台である神戸の三宮。お店だけでなく、三宮の描写も描かれているので、ちょっと行きたくなってしまいました。レトロな建物が、ゆっくり時間を楽しませるかのような雰囲気があって、色々楽しめました。
また、万年筆の紹介だけでなく、その奥深さや魅力も楽しめました。長く書くことで、より自分の手に馴染んでいく万年筆。自分だけのものと考えると、決して高い買い物というわけではないですが、その域に達していないなと思ってしまう自分もいます。
しかしながら、万年筆の書き心地や万年筆の魅惑など作品を読んでいると、「ちょっと見てみたくなる」「買ってみようかな」モードに発動してしまう自分もいたので、興味が湧きました。
内容ですが、全5話でそれぞれ入店してきた登場人物にスポットを当てています。それぞれの登場人物の「万年筆と人生」での各エピソードが素敵であり、カッコ良く映りました。
その人達は、特に高級な人というわけではなく、身近な人たちばかりです。
話としては独立していますが、大きな輪として繋がっています。「出会い」が紡ぐ物語にじんわりと心に沁みました。
ただ、作品の要となる店主の過去が気になりました。匂わすような表現はあるものの、はっきりと描かれているわけではないので、もしも続編があるならば、知りたいところです。
店を含めて、三宮や店主に会ってみたくなりました。そして診断も受けてみたいです。
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昔はお祝いに万年筆というのはありましたね。(遠い目)
万年筆というものを通して人生を語る作品といったとこでしょうか。
続編がありそなう予感。
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就活に行き詰まる砂羽。
あなたの人生が変わります、と書かれた万年筆屋さんと出会うところから物語は始まる。
それぞれの章ごとに、主人公が変わり、
リレーのように人から人へ物語は紡がれていく。
少しずつ世界観がじわりと広がり、深みを増していった。
万年筆もインクも語り出せばこんなに尽きる事のない世界かと
その魅力に惹かれつつある。
白い髪の店主、冬木透馬もなかなかに癖があり、魅力的だ。
本当にこんなお店があったら良いのに。
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一応ミステリー?に入るのかな?
読みたいと思っていた本を図書館で見つけてやっと読んだ。
万年筆に込められた想い、そこから読み取る冬木さんの言葉。万年筆で人生が変わるというフレーズ。
読み終えて納得のストーリー。
主人公が1人ではなく、章で別の人が主人公になったり、その人の目線で悩みや店に訪れる理由が分かるのも良かった。
砂羽が就職に悩む姿が現実的で自分と重なってしまった。
万年筆のことが素敵に描かれていて、1度も触れたこともないが自分も一生の1本を買ってみたいと思った。
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「あなたの人生が変わります 万年筆よろず相談」万年筆に詰まった(人の想い)がこころに沁みる、疲れた背中を押してくれる物語 文房具好き必読の一冊 帯に書かれた文に惹かれて手に取りました。
神戸の「メディコ ペンナ」という万年筆の専門店を舞台にいろんな人生が交錯します。万年筆について詳しく記述されていて、読んでいるだけで知ってる気になってしまう。神戸の街の描写も詳しくて、行った気になる。登場人物の人生の転機の度にちょっと元気を貰えた本でした。面白かった。
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息子が本屋で勝手に棚から取ってきた本。偶然の出会いに期待して、何も見ずに買ってみました。結果は、成功。面白かったです。自分は無趣味で、何かをコレクションするといったことはないので、登場人物のような生き方に憧れます。