20世紀少年 完全版 デジタル Ver. 8 みんなのレビュー
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紙の本
おもしろい
2006/01/24 11:59
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:えんど豆 - この投稿者のレビュー一覧を見る
カンナは生まれ持った能力を駆使し、ヤクザやタイマフィアたちを相手に「ともだち」打倒の為の仲間を集うが…。赤ちゃんの時から片鱗を見せていた超能力をいったい何時になったら魅せてくれるのかと楽しみにしていたが、期待通り(それ以上?)に気持ちよく描いてくれて気分爽快!
紙の本
ケンヂ
2015/08/30 00:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:paguapgu - この投稿者のレビュー一覧を見る
ケンヂって本当のヒーローだ。ただの頼りないコンビニの店長だったのに、いつの間にかめちゃくちゃ格好良くなってる。きっとどこかで生きてるよね。
それにしても、ともだちランドがコワすぎる。
紙の本
2000年という過去
2002/07/26 18:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:竹柏 - この投稿者のレビュー一覧を見る
2000年が過去として描かれていることに、何度読んでも違和感を感じてしまいます。かつて『2001年宇宙の旅』とか21世紀の申し子『鉄腕アトム』における「2001年」や「21世紀」とかいうことばは未来の代名詞だったわけです。ところが現実は既に21世紀になってしまった。21世紀は未来ではなくなってしまった。いままで「21世紀」が未来の代名詞だった逆手を取って、「20世紀」を過去の代名詞のように敢えて使っているのでしょうね。言うまでもなく、現代に生きる我々にとって2000年とは現代です。だからこそ、でしょうか、この作品には二つの過去が登場します。「血の大みそか」の2000年と、もうひとつ、ケンヂたちの少年時代——昭和という過去です。そして多くの人は、こちらの方を懐かしく、過去の出来事と感じて読んでいることでしょう。
2014年という「未来」を「現代」として描き、2000年という「現代」を「過去」として描く、そして昭和という「過去」を「過去」として描く。読んでいる人間が安心して立てる共有できる「現在」がこの漫画には描かれていないのです。それはサスペンスを盛り上げることにも効果を上げていますし、二つの過去のうち昭和という過去をいっそう懐かしいものにする効果もあるでしょう。それ以上に、現実に漠然と感じている現代への不安をうまくとらえているように思います。
小泉響子が感じている「血の大みそか」への興味と不安。2014年という「現代」の人間が感じる不安は、2000年という「現代」のわたしたちが感じている不安を代弁しているのではないでしょうか。
紙の本
新鮮な風
2002/07/25 18:14
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投稿者:麒麟 - この投稿者のレビュー一覧を見る
7巻からの続き、「血の大みそか」のクライマックス部分が語られる。
ケンジは、最後の最後に「ともだち」と対面。とうとう、その顔を見た。
また、カンナの同級生、小泉響子はひょんなことから、「血の大みそか」の真相を知り、「ともだちランド」の研修会に参加しなければならなくなる。
響子は、この研修会の場所で、ケンジといっしょに戦ったメンバーのひとりと知り合うことになる。
こんなふうに、ひとり、またひとり……。みんな生きていてくれないかな、と願わずにはいられません。ケンジの目の前で死んでしまったフクベエは別ですが、その他のメンバーは、その死んだ瞬間や死体を見ていないので、まだどこかで生きているような気がするんですね。
待ち望んでいた、回想シーン。でも結局、メンバーそれぞれの安否ははっきりしないまま。何が起きたかはわかりましたが、まだまだすっきりしない感じです。
でも、この響子の登場は少し新しい風が吹いたような気がして、いいんじゃないかと思います。
カンナやユキジ、あのときのメンバーのみで話が動きすぎると、どんよりした空気が充満してくるというか……。何も知らないメンバー、それも響子くらい、ふつうの女子高生っぽいキャラクタで、雰囲気を軽くしてくれたほうが、新鮮味があっていいような気がします。
紙の本
「血の大みそか」の真相
2002/03/12 11:46
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投稿者:ポーリィーン - この投稿者のレビュー一覧を見る
レポートの題材に「血の大みそか」を選んでしまった女子高生・小泉響子は、無理やり「ともだちランド」なる場所へ連れて行かれ、洗脳プログラムを受けさせられることに…。だが、そこには意外な人物が潜入していた!!
喜怒哀楽の激しい響子によってますます盛り上がる第8巻。
紙の本
「血の大みそか」以後
2016/08/14 11:05
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投稿者:Otto - この投稿者のレビュー一覧を見る
「血の大みそか」以後に「ともだち」が
いかに支配基盤を固めたかが語られます。
パルチザンのリーダーとなったヨシツネ
も登場します。
紙の本
“ともだち”とケンジの対決と、ともだちランドが象徴するもの
2002/04/09 10:43
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投稿者:夏野涼 - この投稿者のレビュー一覧を見る
血の大みそかはいよいよクライマックスに突入。細菌を噴射しながら突き進む巨大ロボットの下に潜り込んだケンジが見たものとは? そしてケンジは意を決してロボットを破壊せんと突入していく。
一方2014年、ともだちランドに送られた小泉響子は、そのおかしさに耐えられず脱走を図る。そこで血の大みそか以来地下活動を続けてきたケンジの幼なじみ・ヨシツネに助けられる。ヨシツネは響子にある使命をたくすのだった。
“ともだち”の支配するこの2014年は、なんだか今を映し出すカガミのような気がするのは私だけだろうか。国民が考えることをやめ、マスコミが真実追及をやめたとき、“ともだち”が跋扈し始めるに違いない。
紙の本
サイドストーリー
2018/08/27 06:15
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投稿者:Otto Rosenthal - この投稿者のレビュー一覧を見る
後の物語展開の大きな伏線ではあるのでしょうが、原則的にはバイプレーヤーの響子とヨシツネの物語です。1971年から2014年と時間の振幅は大きいですが、全体的には小さなお話です。
紙の本
2000年という過去
2002/10/18 16:57
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投稿者:竹柏 - この投稿者のレビュー一覧を見る
2000年が過去として描かれていることに、何度読んでも違和感を感じてしまいます。かつて『2001年宇宙の旅』とか21世紀の申し子『鉄腕アトム』における「2001年」や「21世紀」とかいうことばは未来の代名詞だったわけです。ところが現実は既に21世紀になってしまった。21世紀は未来ではなくなってしまった。いままで「21世紀」が未来の代名詞だった逆手を取って、「20世紀」を過去の代名詞のように敢えて使っているのでしょうね。言うまでもなく、現代に生きる我々にとって2000年とは現代です。だからこそ、でしょうか、この作品には二つの過去が登場します。「血の大みそか」の2000年と、もうひとつ、ケンヂたちの少年時代——昭和という過去です。そして多くの人は、こちらの方を懐かしく、過去の出来事と感じて読んでいることでしょう。
2014年という「未来」を「現代」として描き、2000年という「現代」を「過去」として描く、そして昭和という「過去」を「過去」として描く。読んでいる人間が安心して立てる共有できる「現在」がこの漫画には描かれていないのです。それはサスペンスを盛り上げることにも効果を上げていますし、二つの過去のうち昭和という過去をいっそう懐かしいものにする効果もあるでしょう。それ以上に、現実に漠然と感じている現代への不安をうまくとらえているように思います。
小泉響子が感じている「血の大みそか」への興味と不安。2014年という「現代」の人間が感じる不安は、2000年という「現代」のわたしたちが感じている不安を代弁しているのではないでしょうか。