ほっこり小説についに悪役登場!
2023/03/14 01:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:future4227 - この投稿者のレビュー一覧を見る
人に頼ったり甘えたりするのは恥ずかしいことだと教育されてきた中学生の樹生。苦しくてもつらくても弱音を吐かずに強い人間になろうと人からの優しさも受け入れない。しまいには、他人が自分に優しくするのは、自分よりも上に立ちたいから、見下したいから、とまで勘繰るようになる。そういう心の隙を狙ってたかのように突如出現した謎の「かねやま新館」と住人と思しき華世子さん。彼女の悪魔の誘惑に樹生は勝てるのか?親友ボンとの終盤のやりとりは感涙必至。頑張るのは大切だけど、頑張りすぎは良くないね。たまには甘えることも必要だ。
『保健室経由、かねやま本館。5』
2022/10/20 22:22
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
厳しい父に「人に甘えるな、弱音を吐くな」と育てられてきた中学2年生の樹夫(みきお)
母と妹と離れて暮らすようになり我慢することばかりのところに「第二保健室」があらわれ、「かねやま本館」に招かれる
〈力を抜いて、のんびり休む。たまにはそういう時間が、あってもいいんじゃないでしょうか〉
湯治に通うようになった樹夫の前に「かねやま新館」があらわれる
そこにあった風呂は「真実の湯」
気持ちが揺れ動く樹夫、本館のピンチ……
「保健室経由、かねやま本館。」は第60回(2019年)講談社児童文学新人賞受賞作(応募作の名義は「松本めぐ」)
2020年6月の単行本第1巻発刊と同時に大きな反響を呼び、第1〜3巻で第50回(2021年)児童文芸新人賞も受賞
本書はシリーズ既刊4冊に続く最新作、2022年9月刊
「休んでいいんだよ」というメッセージをこめて、中学生に、すべての人に
いま入りたいのは「煤色の湯」
その効能は……我慢
“書店員、司書・塾関係者、保健室の先生も絶賛”というシリーズ第6巻は2023年に刊行予定とのこと
投稿元:
レビューを見る
5巻目。
4巻目からガラッと変わったので今回はどんな感じかな…とわくわく。
また中学生2年生の樹生が主人公ということで、もとのパターンに戻ったのかと思いましたが。
なんのなんの。ミキちゃん素直な子じゃないんだから〜(まぁ…こっちが普通なのかも)。
そして怪しげな美少女華世子と「かねやま新館」の〈真実の湯〉…
このシリーズ、全6巻って聞いたような気がするんですが、6巻目で終われるのかな…
エピローグの華世子は不気味でこのままで終わりそうもないけど。
それとも第2の『銭天堂』になっていくのか!(笑)
投稿元:
レビューを見る
シリーズ5作目。
今回はどんな展開になるかと楽しみにしていたら、
新たにかねやま新館が登場。
本館とは真逆の設定で、ちょっと怪しげな雰囲気。
続編で謎が明かされていきそう。
主人公のミキは弱音を吐くな、人に頼るなと教えられてきた。
大人になりたい気持ちが膨らむ中学生は、人に甘えたり弱さを見せることがかっこ悪いと思うのかもしれない。
そんな子にこそかねやま本館は必要なんだろうな。
投稿元:
レビューを見る
一巻を読んでから、次巻が楽しみで、半世紀以上昔にもこんな保健室あったらなぁと、大人(しっかりと高齢者)が読んでも満足な一冊です。
感想になって無いけれど。
投稿元:
レビューを見る
樹生がさびしかったときとか、お父さんやボンと話せたときとか、泣きそうになった。樹生は、本当はつらいのに、すごいがんばってたんだと思う。
かねやまシリーズは、どんどんおもしろくなる。
華世子は、銭天堂のよどみちゃんっぽい。これからどうなるのか気になる。(小5)
投稿元:
レビューを見る
人に頼ったら弱くなる
だから人の優しさに甘えたくない
せっかくかねやま本館の入館券を手に入れたのに
それに頼って、弱くなってしまうことを懸念して癒されることが出来ない少年
今回はその気持ちに付けこむような新キャラクターが登場
今後テイストが変わってくるのかな?
人に頼りすぎるのも良くないけれど
人の優しさを深読みして甘えを突っぱねてばかりなのも
自分を追い詰めるだけで良くないなと思う
その辺りのバランス感覚は難しい
投稿元:
レビューを見る
かねやま本館の謎も明かされ、シリーズ終了だと思っていましたが
新たな中学生の物語にワクワクし
小夜子さんたちにもまた会えて、嬉しかったです。
そしてシリーズをすべて読んできたせいか
本の作者自体が、銀山先生なんじゃないかとさえ思えてきました。
私も人の心を温められるようなプロになりたいです。
投稿元:
レビューを見る
しっかりもので、我慢強いミキの気持ちに感情移入してしまって、後半でお決まりの大号泣。
はあデトックス。
ボンちゃんがいい味出してたね。
ここにきて、悪役らしい悪役が登場する。
新館の存在が今後キーになっていくのかな。
投稿元:
レビューを見る
家族のために大人になりたい、甘えてちゃだめだ、でも本当はさみしい羨ましい...今回の主人公の心のもやもやに共感。人の優しさが見下しているように感じてしまうとか、人に頼る甘えることがこわいとか、余裕がないと心が凝り固まって黒く澱んでしまうことは、子どもも大人もあるなぁと思う。今回のかねやま本館はそれをどう解していくのか?最後の直球なやり取りににちょっとむず痒くなりつつも、思わず涙する回でした。