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紙の本
うさぎ亭を巡る謎
2007/05/06 13:16
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くにたち蟄居日記 - この投稿者のレビュー一覧を見る
このエッセーで取り上げられているコロッケ屋の「うさぎ亭」は名高い店だ。
どこにあるのか、本当の名前は何なのかを村上は明かさない。ここで僕は「風の歌を聴け」のハートフィールドを思い出す。
ハートフィールドは 村上の処女作「風の歌を聴け」の冒頭に引用される架空の作家である。本書を初めて読んだ1980年半ば段階では この作家の実在を信じて 探したものだ。インターネットの検索などが無い時代のことである。僕の徒労ぶりが分かっていただけると思う。しかし 結論としては村上の創作だったのだ。処女作で架空の作家を引用する村上の確信犯ぶりには 今なお脱帽だ。
そんなわけで 若干「すれた」僕としては このうさぎ亭にもいささか眉につばをつけている。
但し これははっきり言いたいが うさぎ亭が実在するかどうかは 実は僕らにはどうでも良いのだ。あるだろうと思っている方が幸せであることも確かだ。そうして そんな幸せこそが うさぎ亭の僕らにとっての「実在」なのだと思う。
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やっぱりこの人のエッセイははずれがないです
2023/06/29 16:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
特にジム・モリソンとビリー・ホリデイに関するものが良いと思いました。ノルウェイの森を書いてる頃のエッセイだそうです。並行していくんですね。
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村上春樹のエッセイ
2018/12/24 23:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
村上春樹のエッセイは、あまり声を立てて笑うことはないが、読んでいてニヤッとしてしまうような文章が多い。しかも、何度読み直しても引き込まれるほど面白い。
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「ムラカミハルキ」実体化。
2002/02/14 14:55
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投稿者:MITU - この投稿者のレビュー一覧を見る
彼の作品を取り巻いていたさまざまな情景たちは、いつも彼の側にありつづけていたのだと気付く瞬間。決してありえない状況ではないのだけれど、自分から少し遠く離れたところにあると思っていた風景は、単なるアングルの違いだったのかと安堵する部分もあり、逆に同じ風景にもかかわらず自分にはこういった見方が出来なくてさびしくなるという部分もあって、自分が複雑になってしまうエッセイの数々。発想の転換とはよくいったもので、自分がどれだけ周りの世界を面白く見るかに、人生の楽しさというものがかかっているのか考えさせられる。今、ここにいる瞬間にも、特別な空間にしたり、つまらない空間にしているのは結局自分なのだ、ということに気付かせてくれるエッセイ集。
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村上朝日堂
2001/09/29 14:59
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投稿者:あんぱん - この投稿者のレビュー一覧を見る
村上朝日堂シリーズの中の一作。いろいろなエッセイがあるが中でもひとり旅は面白かった。春樹さんが一人で旅をしていて汽車でかわいい女の人と隣になったときのことが書かれている。