電子書籍
実力だけではないからこそ。
2023/11/06 01:57
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投稿者:ゲイリーゲイリー - この投稿者のレビュー一覧を見る
実力だけが、藝大に入学できるか否かの要因ではない。
藝大試験に関する情報が手に入りやすいのは地方ではなく東京であるという情報格差や、学費のみならず予備校等の受験勉強にどれほどのお金を割けるかという財力も大いに関係してくる。
しかしだからといって、藝大に受かった人が全員恵まれていたかというともちろんそうではない。
自らの境遇を恨み、自己憐憫に陥りかけていた当時の八雲は、同じ予備校に通う真田の存在によって考えを改める。
自身と似通った境遇であるにも関わらず、淡々と作品を世に送り出すことだけに没頭する彼女に憧憬の念を抱き、自らの力だけでコントロールできることにだけフォーカスしはじめるのだ。
だからこそ八雲は、自身の経緯を知った矢虎に「作品で苦労自慢大会するわけではない」とまで言い切れるようになったに違いない。
その道のりは非常に厳しいものだったに違いないが、彼はもう自らの境遇を呪ったりしない。
どんなスペックで生まれたとしても、どれほど恵まれていようと自責の念に駆られる必要などないと矢虎を救う彼は、真田の言う通り「いい絵描き」なのだ。
紙の本
3人の出会い
2023/08/24 07:52
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投稿者:sun - この投稿者のレビュー一覧を見る
3人の出会いと真田さんが描かれています。コンクールに初めて出品することになった八虎。真田さんのエピソードは何かの伏線なのか。続きが気になります。
紙の本
夏休み製作
2023/07/28 19:38
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投稿者:Ap - この投稿者のレビュー一覧を見る
3人組の過去。八雲が思ってた以上にハードモードでした。
真田さんの話はどこにたどりつくのか。何もないとかないよね…?
紙の本
美術系青春漫画
2023/09/04 02:28
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投稿者:きりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
だいぶ青春~というか、いろんな部分が出てきていますが。美術系はこういうものなのかなあと楽しく読んじゃっています。
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蟹江氏の趣味が意外。
才能を日々比べられる場所にいるからこそ、生まれた家庭の貧富の差も才能だと言い切れるのかもね。
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57筆目~61筆目
広島に行った話から。
一緒に制作をしている仲間たちがこぞってコンペに出品やデビューするといった話をしているのを聞き、「オレって場違いじゃね?」と思い始めてしまう八虎くん。でも結局、コンペ出品を決めたよう。
志の高い人といるといい刺激になるというか(志が違いすぎるとしんどくなりますけど)、自分の志も引き上げられるのでいいですね。美術に限らず文章を書くのもそうだと思いますが、あえて志の高い人と交流してみるのもいいかも。実際に一緒に制作したり交流し合うのは似たり寄ったりぐらいの人のほうが精神的に追い詰められなくて済みますけどね。
中盤からあとは八雲くんの話。
貧乏な過去から絵を志したこと、真田さんとの出会い、そして死。
この巻のラストの八雲くんの言葉が気になる。次の巻いったいどういう始まり方するんだろう。
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初対面のときの真田がカビの生えたパンを食っていたのに、彼女が東京出身組で恵まれた環境にある、と思い込んでいた当時の八雲の眼の曇り方というか、きっと上京してすぐの状況で、まわり全てが敵に見えていたような若さがすごく刺さった。
桃と八雲と鉢呂の年齢も何もバラバラだけど、っていう関係性、得ようと思って得られるものではなくて羨ましい。
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【あらすじ】
高2で絵を描くことの楽しさに目覚め。猛烈な努力の末に東京藝大に合格した矢口八虎。藝大2年目を迎え、これまでの課題や講評で芽生えた自分の才能や大学への疑問や不安に美術への情熱を曇らせ、道に迷う八虎に、学外のアート集団ノーマークスと主宰の不二桐緒は新しい視点を与えた。「新入生」の時期は終わり、大人へのステップが始まる。新しい出会い、新しい課題、美術との関わり方、八虎の人生も新しい局面へ。夏休みのある日、金も予定も目標もなくむなしく時を過ごす八虎に、高校からのライバル・世田介に「公募展」なるものがあることを教えられ賞金や展示など授業や課題とは一線を画す作品作りの世界を意識する。公募展に挑むか久々にわくわくする八虎を、年上の同級生・八雲と鉢呂が、彼等の故郷。広島へ誘う。広いアトリエで思う存分作品を作っては?という誘いだった。八虎と世田介は鉢呂、八雲、柿ノ木坂桃代とともに、車で広島へ向かう!アートの歴史や可能性を詳細に活写、美大に進学した青年たちの情熱や奮闘を描く、今までになかった美術系青春漫画、早くも最新刊登場!!
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感想は最終巻にまとめて記載予定です。
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今回も読み応えあった
八虎が八雲から真田のことを聞いて、今度どんな作品を描くかな
自分から見える 長所も短所も 自分から見える範囲のソレでしかねーんだよな
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実際の芸大生ライフを全く知らんけど、本作を読む限り、物凄い振れ幅で日々が過ぎていく訳ですな。当然かもしらんけど、課題としての製作も直接的に将来に関わってくるから、社会との接点も必然的に増える、ってことかな。
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八雲くん、鉢呂くん、桃代ちゃんの過去編。貧乏でハードモードの八雲くんの過去が沁みる…。
当たり前だと思っていると恵まれてることを自覚するのも中々難しいし、感謝するのも難しい。お金ってすべてではないけどメチャクチャ大事だよ。
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2023 8/1 読了
広島合宿編 村井八雲、鉢呂健二、柿ノ木坂口桃代の3人と本当は居たはずの真田まち子という女の子の話が語られる巻です。
死因がわかるワンシーンは描かれていたけど、
何故そのようなことになったのか? 八雲の殺された…という言葉の説明もないので次巻でもう少し詳しく語られるのか否か。
でも、この巻だけでも彼女という絵描きの凄さとか八雲たち3人に与えていた影響が感じられて、
その残された作品や八雲たちから語られる話や彼らに与えている影響、それからもう少し蟹江ギャラリーが絡んでくるのなら、そこら辺からの八虎の成長とかそういう展開が楽しみだな、と感じます。
人に歴史あり。八雲たち3人の過去話から察することのできる今の彼らを愛おしく思えるそんな14巻です。
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引き続き夏休み。八雲、はっちゃん、モモちゃんの背景を深掘り。真田さん。
マルもかわいいけど、動物大好きな世田介くんもかわいい。
八虎の想像力が広がったところの描き方が好き。自分にもフィードバックしたい。
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この巻は八虎はほとんどサブで、主軸は八雲の過去。特には影響を大きく与えた人物について。
話は前作から続いて夏休み、全年齢版ってなんだろ?
絵の天才が影響してること、みんなの心にいる友であることはわかったが、それ以上でもそれ以下でもないところがよくわからなかった。八雲の絵の書き方や表現方法にはあまり関係なさそうに見えるし、死に方は突然かつ理由や犯人もいないのかなと思う。紙面が割かれてた割に現実への影響がほとんどなさそうに見えた。
1番気になったのは絵自体。
真田の絵がすごいのかあまり感じなかったこと、食卓を囲むシーンを筆頭に作画が崩れてないかが気になった。
描く内容無くなってきたのかな、、?
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八雲の過去回
回を追うごとに八雲が魅力的
3人の関係性も分かった
八虎が『この人たち、作家で生きていくつもりなんだ』
と、気付くところ良かったなぁ
絵画への情熱、作家としての自信、作品への理解
自分以上に優れた人を見て、自分を失ってしまったのかな
八虎も、真田も
人と比べない自分の信じた作品を愛する力が八虎には欠けているんだな