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みんなのレビュー6件

みんなの評価5.0

評価内訳

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紙の本

SNSで話題らしい

2024/02/29 21:44

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:pinpoko - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書はバブル華やかなりしころの平成元年に、歴史上の人物の組織の中でのナンバー2としての評価を論じた作品で、刊行当初からは35年、もう当時のことを全く知らない読者もいることだろう。
当時の世相を背景に、企業人としての生き方指南を過去の人物に求めるなんていう読み物が溢れていた。組織の中での身の処し方、人脈の作り方などなど、そういう風潮があまり好きではなく、本書もそういった路線の作品かとついぞ手に取ることはなかった。

著者が逝去し、他の作品は多数読んでいたため、新装版で復刊された本書を読んでみて、今まで読み逃していたことをかなり食わず嫌いだったと残念に思う。
確かに各人物の行動を読み解く際に、現代の会社ならという例えはあるものの、むしろ歴史人物評伝といってもいいくらいである。
あまり目立たず、後世の我々からはとかく見過ごされがちな彼らは、決して表に立たず、それどころか人によっては意識的にナンバー1の影に隠れて、その実すべてを握っていた。
反対に、周囲の状況からナンバー2であり続けなければならないのに、それができなかった人物も取り上げられている。いわば正統派ナンバー2と、ナンバー2の素質を持ちながら己を恃むことあつくナンバー1に挑んだため失脚した元ナンバー2を対比させることで、よりその生き方を明確に示すという構成をとっている。

著者の作品を読んでいればわかることだが、永井氏の評価の高いのは「北条義時」でこの作品でも真っ先に取り上げている。その見識の高さと我慢強さ、常にナンバー1を立てることで自分への攻撃の矛先もうまく躱せる見事な生き方には、真の政治人間という賛辞を惜しまない。

自分が目を惹かれたのは「平時忠」だ。
平家物語やその時代を描いた小説、ドラマなどでも決して中心人物として描かれることはない。何をしているのやら、清盛の周りに常にいる印象はあるのだが、何かの事件で成功を収めたりするよりも、強引な工作で解官の憂き目をみたなど、どちらかといえば失敗者というイメージが強い。
だが、じつは彼こそがかの有名な『平家にあらずんば人にあらず』というキャッチフレーズの生みの親その人なのである。
彼の行跡は本書を読んでいただきたいのだが、この傲慢極まりないフレーズは少し昔の別の人物を思い出させはしないだろうか?
そう、『この世をば』の和歌からイメージされる、天皇さえも眼中にないような権勢を誇った藤原道長である。
この二人の口から出たフレーズは、他人の顰蹙を買うイメージに満ち満ちているが、道長はそれゆえ冷酷な権謀家と見なされ、かたや時忠はその徹底したナンバー2ぶりのため、悪いことは全て表に立っていた清盛に肩代わりさせてしまっているのだ。何という見事さだろう。
道長は、この和歌の後世に与える効果を知り抜いたただ一人の人である実資により、彼の日記に残されたために、その後の摂関政治の先細りまでが道長個人の増長ぶりのせいにされている。
一方の時忠はといえば、歴史の断罪を免れ、平家の中心人物でありながら、ちゃっかり命ながら得ているというしたたかさだ。
これをもってしても、いかに後世の我々は目先のイメージに惑わされているかがよくわかる。この人物に目を付けたとは、さすがの永井路子である。

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紙の本

ナンバー2の生き方

2023/12/03 08:19

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る

最近永井路子さんの本が復刊されることが多く、嬉しい限りです。ナンバー2の生き方について歯切れよく明快に、またユーモアも交えて語ってあり、とても楽しめました。歴史の面白さを感じられる永井路子さんの本はどれもお勧めです。

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紙の本

ナンバー2の生きざま

2023/09/18 09:16

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る

歴史小説は、歴史の中でだれがどれだけの仕事を為したかを扱うものであるが、その歴史小説家による日本の歴史の中でナンバー2として名を残しえたかもしれない人物を取り上げ、2番目として生きる極意をあぶりだすもの。ナンバー2として名を残した者は、最初は駄馬のごとく地道におのれの道を究め、そして名もなく、清く、したたかに生きようとした。よきバランス感覚を備え、肩書は、結局人生のアクセサリーに過ぎないし、決して権力を保証するものではないことを知っていたのである。

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2023/07/03 12:14

投稿元:ブクログ

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2023/10/18 23:05

投稿元:ブクログ

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2024/03/05 20:10

投稿元:ブクログ

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