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投稿者:Ssai - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公は、親を知らず、天涯孤独の身で、先祖を専門に調査する探偵事務所を開設している。
先祖について知りたい人は実社会でも多くいることを知っているため、物語としてとても興味深く読みました。
自分の先祖も調べたくなる
2024/07/07 10:51
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投稿者:amami - この投稿者のレビュー一覧を見る
読み終わると自分の先祖もどんな人だったのかと想いを馳せたくなる一冊。風景の描写が美しく、食べ物も美味しそうに表現されていて場の臨場感がある。
先祖を調べる手法は戸籍を辿るところからスタートし、地道な現地での聞き込みを中心とした調査へと進む。邑楽さんの冷静にコツコツと調査を進める姿は社会人として見習いたいものがあった。
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投稿者:kon - この投稿者のレビュー一覧を見る
先祖探しとは、読んでいくと面白いテーマですね。邑楽一発で変換されました。あるのですね。邑楽風子のキャラクターは愛されですね。いとおしいです。彼女を囲む脇役がもう少しいたらと思います。次作はあるのでしょうか。
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投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る
谷中銀座で先祖探しを専門的に行う探偵事務所を営む元棄児の邑楽風子。その風子に先祖の身分を知りたいという依頼や息子の病気の治癒のために先祖の祟りを鎮めて欲しいという依頼等が舞い込んでいた。依頼人のために各地を飛び回る風子だが、時には危険な目に遭うことも。ある日、風子を探す男性の存在が明らかになるのだが・・・・・。
読み終えた率直な感想としてはちょっと不満が残りました。しかし、棄民と棄児の違いで戸籍が取れるのか取れないかのこと等、知らないことが多くて勉強にはなりました。
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先祖探しをするという探偵という設定から、図らずも自身のルーツ探しに行く。戸籍法の知識を駆使しながら、戦中戦後の戸籍の空白を通して棄民問題にも触れる。一気に読めた。
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先祖、自分のルーツを辿るのは案外面白いかもしれない。風子は自分のルーツを知りたいために先祖探偵になったのかな。
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ドラマ化もされた『元彼の遺言状』の新川帆立さんの最新文庫。本作の主人公もどことなく、『元彼の遺言状』の主人公に似ている。先祖を専門に調査する邑楽風子。全5話の連作で、やがては、母に捨てられて”天涯孤独”であった風子自身の両親の足跡をたどることになる。
先祖をたどるなど普段あまり考えたこともなく、棄児戸籍、無戸籍など、耳馴染みのない言葉がタイトルに並ぶのが新鮮だった。
物語自体は可もなく不可もなくというところ。探偵が主人公だがミステリーとして期待してはいけない。
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タイトルの通り、依頼人の先祖を調べる探偵の話
主人公はこの仕事に単純に依頼者の先祖を調べる以外にも、捨子である自分の母親を探す目的もある
設定やストーリーは面白かったが、妙に淡々と話が進みそれぞれの登場人物のキャラクターが薄めで愛着は湧かなかったのが少し物足りなかった。。
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面白かった!
先祖を調べる中で、戸籍が必ず関わっていく話
先祖と戸籍でこんなストーリーが出来るのか…すごいなぁって思う
ミステリー要素もありつつ、
関わった人で展開があるから読んでて飽きなかった
続編も出るみたいなので楽しみ!
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先祖を探す、つまり家系をさかのぼる探偵のお話。戸籍を取得したり、郷土資料に当たったり、ともすれば地味なお話になりがちなテーマだと思いますが、主人公自身の親探しを軸に、依頼人毎の様々な事情も絡めながら作品を彩ってますね。
情に流されず、それでいてクールすぎない。いい塩梅の主人公だと思います。
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絶賛したくなる面白さでした。戸籍にまつわるミステリー、こんなに書けるものだとは。新川帆立さんの新境地といって良いのでは。
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依頼に応じて戸籍や近隣の人々から先祖を辿る探偵邑楽風子。彼女自身も親が分からず自身のルーツを探る途中だが…
第一話で出てきた食べ物で、風子の棄てられた理由を何となく推理してみたが、思った通りだった。
戸籍って本当に難しい。無戸籍の人もこの話を読んだら思ってるより意外に存在してるのではないかと思うし、戸籍がないと「日本人」として扱われないっていうのも。そしてブラジル移民、日系ブラジル人の話も、戦争によって出生届を日本に出せなかった場合、以降日本国籍が持てなくなるのもなんだか腑に落ちないというか。
先祖を見つけ出す過程はすごく面白かったし、全体的にとても好きな内容だったけど、戸籍問題の方に自分の関心がもってかれました。
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戸籍などにより依頼者のルーツを探る探偵✖️地方グルメという組み合わせで、新川帆立の新機軸を打ち出した作品。デビュー作以降、リーガル要素(本件では戸籍)が弱まるに連れて、風景描写や心情描写での描写が充実してきている。このリーガル描写と背景描写の反比例の関係は、元々理系だった作者の作家としての力量が増していることを表している気がする。次回作にも期待している。
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戸籍について、知らないことだらけだった。
小説の中のことではあるけれど、現実にもそういうことがあるのかと思うと、考えさせられる。
依頼人の先祖をたどる中、とある墓の前で風子が考えたように、とれだけ懸命に生きていたとしても、年月が経って私を知っている人たちもいなくなれば、消えてしまう。そう思うと、今悩んだり迷ったりしていることなんて、ちっぽけ。
一方で、どんなに孤独を感じていても、私たちは人と人の縁でこの世に存在することができている。
自分のルーツについても知りたくなった。
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選んだテーマ“戸籍”の独自性で既に物語の予感を感じさせる.弁護士や司法書士であれば,より身近なネタなのかも知れないが,ミステリとの新たな融合点を提示する.御本人はハードボイルドを描きたいとのことだが,そちらはいまいち.