『世界はラテン語でできている』
2024/06/27 20:02
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「ウスター(Worcester)」「マンチェスター(Manchester)」「チェスター(Chester)はラテン語のcastrum「城砦」から、「城」をあらわす英語のcastle・フランス語のシャトーも同じ語源
フリマアプリの「メルカリ」はラテン語で「取引きする(mercari)」、PCメーカーのAcer(エイサー)はラテン語の「鋭い」という意味
自動車メーカーのAudi(アウディ)もVolvo(ボルボ)も、車種のプリウスもイプサムもスープラも、みんなラテン語由来
世界史、政治、宗教、科学、現代、日本……6つのテーマごとにラテン語がどのようにかかわっているのかを解説
《時空を超えて生き続けるラテン語の魅力と発見が炸裂する一冊》──帯の紹介文
著者はラテン語研究者の「ラテン語さん」
高校2年でラテン語の学習を始め、東京外国語大学に学ぶ
フォロワー数9.6万人のTwitterで2016年からラテン語の魅力を毎日発信している
本書が初の著書
《外国語初心者でも学べる、明日から誰かに話したくなるラテン語の話題が詰まった一冊。》──カバー裏の紹介文
ラテン語は難しい、堅苦しいなどのイメージが覆される教養新書、2024年1月刊
ラテン語を学んでみたい
2024/05/27 14:31
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まりもパパ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ラテン語…学生時代に合唱団でレクイエムの典礼文に触れたことや,ローマ市内をはじめとして米国でも大学や美術館などの施設の正面玄関の上にデカデカと活字で掲げられているぐらいの知識しかなく,でも何となく気になっていました。本書を読んで,現代でも様々なところでその影響があることがよくわかり,スラスラと読める程度には学んでみたいと思うようになりました。
さまざまな言葉に影響をあたえた「ラテン語」
2024/09/24 07:16
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:チップ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「ラテン語」という言葉は知っていたが、過去の言葉だと思っていた
語源がラテン語という知識はまばらに持っていたが、さまざまな言語に影響を与えている事を知った
現在でもラテン語を使えるサイトなどが数多くあることも驚いた
教養としてラテン語を勉強してみたいと思った
ラテン語のコンパクトな紹介。
2024/08/30 08:33
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キェルケゴ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ラテン語がもとになっている言葉をその文化、歴史的背景とともに解説。エッセイ風の構成なので、ラテン語を身につけるための勉強はできない。ラテン語参考書の紹介もあり、おおむね真面目な内容。だからこそ著者の名前とプロフィールももう少し真面目に書いてほしかった。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
世界の言語の根底にあるラテン語。その入り口に誘ってくれる。どんな由来があるのか、ほんのちょっとでも垣間見せてくれる。
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hiry - この投稿者のレビュー一覧を見る
これもラテン語、あれもラテン語、と紹介しているだけで、体系的にラテン語を知ることができる内容ではなかった。自分のレベルからすると、だいたい分かっているものばかり。読み応えが足りなかったかな。
投稿元:
レビューを見る
私が一瞬だけやっていたツイッターで、フォローしていた方の本。
気になっていたら、kindle unlimitedに入っていたので借りました。
所々少しマニアックというか語りが凄いかな..とは思うこともあるが、全体的に面白い。少し、教えてあげますよ感を感じた気もするけど。個人的にはカナが鬱陶しいなあと思った。
ラテン語で溢れているのはある意味当たり前なんですよね、だって世界(国連)公用語とされる英語とフランス語がラテン語の血筋を引いていて、他にもスペイン語などヨーロッパ諸国の言語の源にあたるわけで。
フランス語を学んで、スペイン語やイタリア語にも興味をもったとき、思ったんですよね、「あ、ラテン語やればー石二鳥じゃん」って。
まぁ,人生そんなに甘くなくて、とった授業のしょっぱなのラテン語の活用でくじけましたが...
そんな(?)思い出のあるラテン、挫折したものの、やっぱり学びたいなあ、分かると面白いよなあと再び思わせてくれた。歴史的背景にも触れていたりなのも良い。
西洋の色々な国に行くと、本当に街中で見かけるので、
分かったらより楽しめそう。
サイエンスでは学名もそうだけど、脳の部位は多くがラテン語で、それを名付けた人の気持ち(?)やその時のその脳部位の理解度が表れていて、私は脳のアトラスをながめるのが楽しい。
あと、個人的には地名が面白かった。
シンシナティって、そこから来てるんだ!とか。
私の住むエリアはギリシャ?の様な地名が多い気がする
(NEなのでヨーロッパ系の名前はやはり多いのだけど)
そして、カプチーノの語源にへえーとなった。
メルカリやアシックス、プリウスなど、身近な所にも沢山ラテン語があるんだね。
ラテン語は過去の言語と思われているし、実際に日常で話される事は殆どない。ただ、世界中で現代のラテン語として沢山の人が会話楽しむサークル活動をしたり、ニュースをラテン語で更新したり、という事例も紹介されている。
「アで終わる地名はラテン語で自然なので、そのままラテン語として使えます」
↑
例)Morioka →「盛岡にて」は、モリオカエと活用。
「盛岡から」は、モリオカーとなるそう。
ワタナベやカトウ、イトウの部分は笑った…
巻末のヤマザキマリさんとの対談まで面白く読んだ。
投稿元:
レビューを見る
Twitterでフォローさせて頂いているラテン語さんが執筆されたとのことで手に取った本書。ラテン語が他の様々な言語や分野に影響を及ぼしていることはなんとなくレベルで知っていたが、世界史・政治・宗教・科学・現代・日本という6つのテーマに沿った説明を読むと、改めてその影響力の大きさに驚く。
本書内で特に印象に残ったのは、「パッションフルーツ」と「月」の項目。
パッションフルーツの”passion”の元々の意味は「キリストの受難」であり、花の部分がキリストの磔刑を連想させることから「パッションフルーツ」と名付けられた。また、魂が何かしらの作用を受けた結果、激情や情熱が生まれると考えられていたことから「情熱」という意味も生じた。
月の形容詞"lunar"はラテン語”luna”が語源で、これは「精神異常」を意味する”lunacy”の語源にもなっている。その理由は、昔は月の影響によって精神病が引き起こされると考えられていたから。科学的根拠については私自身はよく知らないが、月の満ち欠けが体調やメンタルに影響を及ぼすという考え方は、現代の東洋医学でも取り入れられているものであるので、そのような共通点があるのは非常に面白い。
他言語学習は、その言語の文化的・社会的・歴史的背景も同時に学ぶことであり、新たな視点を与えてくれるが、著者も前書きで言っているように、ラテン語の場合は上記に加えて、その古代を生きた人々の世界観も同時に知ることができるというのが一番の魅力なのだと思う。古代はやっぱり壮大でロマンを感じるし魅力的。
一度イタリア語に挫折したが、これを機に再挑戦し、あわよくばラテン語も少しかじってみようかなと思った。
投稿元:
レビューを見る
ラテン語にまつわる話を、著者が多岐にわたって語る。ラテン語は一見すると日本人には馴染みのない言語だと思われる。しかし、いくつかの単語を見ていくと、意外なところに関係しており、日本人にとっても身近な言葉だとわかる。また、ラテン語は現代において死語だという意見があるが、それに対して著者は反論する。著者曰く、オンライン形式でラテン語で会話したり、児童文学でラテン語訳が存在するなど、今でも生きた言語だという。本書の巻末に、『テルマエ・ロマエ』の作者ヤマザキマリとの対談が収録されており、ラテン語の学習が、意外と日本人にも向いていることを明かしている。このように、本書はどの部分から読んでも、面白い箇所が満載で、部分読みするだけでも、十分な知見が得られるだろう。
投稿元:
レビューを見る
借りたもの。
ラテン語学習というよりラテン語雑学読本。
死語と言われるラテン語が、現代に密接であること。
英語などの様々な言語の語源であり、日常にラテン語はある。ラテン語が身近に感じられる雑学が紹介されている。
ラテン語学習に最適な本も紹介。ラテン語学者・水野有庸先生ほか、
河島思朗『基礎から学ぶラテン語』( https://booklog.jp/item/1/4816360751 )、『しっかり学ぶ初級ラテン語』( https://booklog.jp/item/1/4860643666 )も紹介。
日本のアニメの中に出てくるラテン語の話も。
『エルフェンリート』のオープニングテーマ『LILIUM』の話は外せない。(あまりにも良い出来なので実際に海外の教会で歌われたとか)
(ラテン語さんが言語学者ではないことは断りつつ)日本語の起源をもラテン語も紹介してるが、私はそれには懐疑的。
巻末にはヤマザキマリさんとの対談収録。
現代イタリア語の会話の中でもエスプリを効かせたい時に使われるラテン語。
賛美歌の中で今も使われているのは言わずもがな。『テルマエ・ロマエ』『プリニウス』はラテン語が使われていた時代(そして大きな戦乱は無く比較的平和で文化が発展した)。
投稿元:
レビューを見る
世界史、政治、宗教、科学、現代
そして日本の6項目を立てて
そこで使われる言葉や概念に実はある
「ラテン語」の片鱗をいろいろ紹介してくれる。
それだけで充分おもしろかったです。
著者は現在進行形で
世界のラテン語話者と使用しあっているとか。
エスペラントと同じく
英語以外の言語を共通にして話そうという人が
一定数いるのだなと思うと楽しそう。
あとなんか、ちょいちょいファンタジー小説や
漫画、アニメのネタも仕込んでくれてて
ニヤニヤしちゃったぜ。
呪文とか架空名称とかね。
Exspecto patronum!
ラテン語っぽい響きってかっこいいものね。
投稿元:
レビューを見る
言語と歴史の、自分の好きなテーマの掛け合わせの著作、読み始めたら止まらなかった。
暮らしている国が日本で、外来語を柔軟に取り入れる文化に浸りきっていることもあり、由来がラテン語のものがこうも自然に配されていることに、ちょっと驚いた次第。
格言の類は幾つもメモっておきたくなった。
対談で、江戸時代までは漢文がより上と考えるお国柄であった日本と、ギリシャ語が上と考えていたローマに、自分たちが一番とは考えていないという共通点がある、との話が興味深かった。
投稿元:
レビューを見る
ドイツ語の勉強をしていく中でラテン語由来の言葉が度々登場していたため、ラテン語に親近感を抱いていた。
いつもSNSを楽しく拝見しているラテン語さんの書籍が出ると知り、ずっと楽しみにしていた。
英語やフランス語の語源となっているラテン語が数多く紹介されており、ドイツ語では何と言うかを調べてメモしながら読み進めた。
日本の日常生活の中でも多くのラテン語が使われており、知らず知らずのうちにラテン語に触れていたことを知ってとても驚いた。
漫画家のヤマザキマリさんとの対談の中で、今でもイタリアでは普段の生活でラテン語を使っているとの話もあり、ラテン語は「死語」とは言えないのではないか、という気持ちになった。
印象に残っているのは、「自由の女神はなぜ“女神”なのか」という箇所だ。
『自由の女神の元は、古代ローマのリーベルタース(Libertas)という、自由を擬人化した女神です。
「リーベルタース(libertas)」というラテン語は元々「自由」を指す名詞で、後に自由を擬人化した女神も同じ名前で崇拝されるようになりました。
libertas「自由」という名詞が女性名詞だから、それを擬人化した神も女性になったのです。』
(P48)
名詞の性と格闘しながらドイツ語を勉強している身のため、そうだったのか!と衝撃を受けた。
名詞の性がこのような場面でも影響することがあるのだ、と大変興味深かった。
私たちの生活に染み渡っているラテン語は、まさしく「世界はラテン語でできている」と言えるものだと思う。
投稿元:
レビューを見る
ラテン語が好きな著者が好きなラテン語についてその良さを語る本。
自分も30年前はラテン語を読んでいたので読むのを楽しみにしていたのですが、ちょっと単語の現代語への影響の話に終始しているような感じだなぁと。まぁラテン語はヨーロッパ言語の母語なので、影響が深いのはその通りなのですが……。
あとラテン語の文章も所々に出てきますが文法知識なしでは読めないでしょ、これ(みんな大嫌いな格変化とかが読むのに邪魔しますからね)。巻末おまけでも良いので簡単な文法解説をしてほしかったかも。
投稿元:
レビューを見る
語学学習への意欲が再燃する一冊.ヨーロッパ言語の基となったラテン語は,日本文化にも知らず浸透している.言語の習得は,その人の文化的立ち位置と密接に関連してこそのめり込め,少なくとも面白さ楽しさが根底にあるべきであることを再認する.