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投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
バレエの天才。
バレエなんて見たこともないし、文章読んでも映像のイメージはわかないんだけど、
それでもおもしろい。
いろんなことを調べて書いたんだろうなあと。
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
天才バレエダンサーの成長ぶりを描く。
自然を体現するダンサーとなり、友の隠れた面を引き出す振付師となります。
いやーなかなか面白かった、美しかった。一筋縄ではいかなかった。
最後、死んでしまうんじゃないかと心配しちゃった。
それくらい命を削って芸術を作り上げる姿が伝わってくる。まじ死んでしまうんじゃないかと・・・恩田先生のことだから。
紅天女の下りが興味深かった。なるほど!って。
劇中の舞台を見たい
2024/09/20 21:25
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投稿者:花茶書肆 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本編には、主人公HALが振り付けた多くの作品が出てくる。
作者は頭の中で全部作ったのかと思うと、気が遠くなっていく。
どのひとつをとっても、舞台上でどのように展開していくのか、目にうかぶ。
だからこそ余計に、音楽とともにそのバレエを見たい。
人物としては、HALとともに脳ミソがカッ飛んでいる七瀬が好きだ。
二人とも日本社会では生きにくそうなので、生きにくさを感じている人は読んでみるといいのでは。
HALや七瀬とともにカッ飛ぶ快感に浸ろう。
2024年9月末まで、初版本ならオマケつき。
恩田陸はここまできた。
2024/06/30 23:24
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投稿者:にゃんぱり - この投稿者のレビュー一覧を見る
少女漫画のような設定で数々のホラーやミステリの傑作を産み出してきた恩田陸がバレエでなにをみせてくれるのか。
想像以上、空前絶後。バレエはもちろん、文学、音楽、映画の深いところまで踏み込んでみせてくれた。
恩田陸はここまできた。
次はなにをみせてくれるのか。
いまから楽しみで仕方がない。
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投稿者:はぐらうり - この投稿者のレビュー一覧を見る
本屋大賞ノミネート。恩田陸の作品はいつもテイストが予想できなくて面白い。ダンス小説は「プロトロルオブヒューマニティ」も読んだけれど、こちらはバレエ。
どちらかというとアニメとか漫画風の作品かなと思う。文字だとわかる人しかわからない世界かも。ただ、わからないなりに楽しめたかなと思う。
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投稿者:kochimi - この投稿者のレビュー一覧を見る
周囲の人から見た天才HAL、
本人が目線の最終章、という構成ですが、
叔父からから見た美しい子供、春くんが
1番不思議少年で好きでした。
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
8歳という幼い年齢で、生涯のライフワークのバレエに出会った人物は、その後どうなって行くか……というお話。舞踊家にして振付師の萬春。春は、なんと、八歳でバレエに出会い、十五歳で海を渡リました。そして、さまざまな経験が…。
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これほどまでにバレエの事をくわしく専門的な視点からつづられた、他に類を見ないバレエの大河ドラマのようだ。春のバレエの情熱がひしひしと感じられ以前にも増してバレエが好きになってしまった。新しいバレエの題材を作るシーンでは情熱を感じた。
そして壮大なバレエ大河ドラマをあなたも読んで感動して下さい。
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4つの視点からなるストーリー
生々しさと臨場感
恩田陸の超絶技巧は凄味を増している
自分の無知さに華麗なるターンとはいかず、途中誤魔化してパラパラ
そうか、音楽があればよかった
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楽しみにしていた本作。
正直、あまり好みではなかったな。
チョコレートコスモスや、蜜蜂と遠雷みたいなものを期待していたので、ちょっとがっかり。
バレエの神様に愛された春のお話。
他者が語る春と、春自身が語る四つの話で構成されていて、バレエに無知な私のような人間にもわかりやすく、文字だけでバレエの世界観を伝え、かつ、なんだかわからないけどすごい事なんだ!と思わせる筆力はさすがだ。
なんだけど、うーん。
どこまでの「陽」な本作。もうちょっとダークというか、苦悩したり(してないわけじゃないんだけど)陰の部分をミステリアスな感じで読みたかったなぁ。
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『蜜蜂と遠雷』、『チョコレートコスモス』のようなあるジャンルの天才達を描いた作品。
春というバレエの天才を章ごとに異なる人物が語る形式で進んでいく。徐々に春に近い人間が語り手になっていくせいで、天才独特の掴みどころのなさが薄れていってしまう。特に最終章は春自身の視点になるため、天才というより悩める若者が努力する話という印象になってしまった。
バレエのことは全く知らないが、恩田陸の取材力と知識の量は圧巻。踊りの描写は本当に美しい。
個人的にはジャンジャメ視点からの春を読んでみたかった。
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少年は8歳でバレエに出会い、15歳で海を渡った。
同時代に巡り合う者たち、それぞれの情熱が
ぶつかりあい、交錯する中で彼の肖像が浮かび
上がっていく…。一人の天才をめぐる長編小説。
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あ〜よかった。
この一言に尽きる。
深津視点から始まって楽しく読んでいたけど2章の稔さん視点でちょっと退屈して何度か読むの止めちゃったけど3章の七瀬は天才視点で面白かった。
でも1番よかったのは4章のHAL本人視点。HALという人間の本質的な部分がわかって読む手が止まらなかったな。
本編でも番外編でも所々で本質を突いてくる深津の名言よ。第1章から人間として大好きすぎる。
個人的には深津とくっついてほしかった。笑
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著者の描く天才は魅力的だ。
システムそのものであった学校に居場所を見つけられなかった春は、バレエと出会い、胸が「カチッ」と鳴った。自分が「これだ」と思えるものに出会えたのだ。
人生において、これだと思えるものに出会い、その分野で類稀なる才能を発揮できる人がどれ程いるのだろうか。読みながら羨ましいという思いがフツフツ込み上げてくるが、それ以上に純粋に心地よくバレエの世界に浸れる小説である。
まるで少女漫画のような展開もあるが、登場人物たちの魅力と著者独特の会話術に引き込まれる。創作バレエの内容も読み応え十分だ。
私自身コンテンポラリーバレエを鑑賞するのが好きなのだが、文中の「舞台の上のダンサーは観客の代わりに『生きてくれている』。誰もが舞台の上で『生き直す』自分を観ている。舞台の上のアーティストと一緒に、人生を生き直す。」というセリフは特に印象に残ったし、何かが腑に落ちた気がした。
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この作品は、一体どうやってレビューしたらいいのか非常に困りました。
ストーリーがあまりないのです。
4章から成っていて、それぞれ違う人物の視点です。
Ⅰ跳ねる
HALこと萬春(よろずはる)のバレエ学校の友人深津純からみたHAL。JunとHALは二人で前と後ろに顔のある神『ヤヌス』を踊ります。
Ⅱ芽吹く
春の叔父の稔の視点。
春の父は陸上をやっていて、母は体操をやっていました。しかし、春は体操を見て「あれじゃない」と言いました。春はバレエと出会います。
バレエ教師森尾つかさ先生とつかさの夫セルゲイとの出会い。
Ⅲ湧き出す
春の幼なじみの姉妹の妹、七瀬の語り。
七瀬はバレエの振付師となった春に頼まれてバレエ音楽を作曲するようになります。
Ⅳ春になる
主人公、春の語り。
バレエの振付師となった春が『春の祭典』を作り上げます。
これを読んで恩田陸さんのピアノコンクールの小説『蜜蜂と遠雷』を思い出しましたが、あちらはコンクールという中軸があるのに対し、こちらは視点が四つあるうえ、話もバラバラで中軸が見えませんでした。
春という、恵まれた才能をどう生かしてバレエの世界で生きていくのか描く筆致はやはり小説を書きなれた恩田さんの才が煌いているとは思いました。
私的な事ですが、私はピアノは20年以上やっていましたが、バレエについてはよく知らず、あまり興味も持っていないのでいまひとつでした。
左下の隅にあるバレエを踊る人物のパラパラ漫画が美しいと思いました。