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「奉教人」ということばの重み
2020/04/22 17:07
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆきき - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんとも哀しく、しかし美しさを感じずにはいられない作品です。
読み終えれば、「奉教人」ということばに重みを感じずにはいられません。
芥川龍之介のキリスト教もの
2019/07/18 23:23
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
芥川龍之介のキリスト教関係の小説を集めたもの。表題作でもある『奉教人の死』は、志賀直哉が「小説の最後に読者に背負い投げを食わせる」といった作品。
やっと購入できた 奉教人の死
2015/11/30 23:30
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投稿者:森のくまさんか? - この投稿者のレビュー一覧を見る
なぜか 私の近所(田舎ですかね?)の書店には
本作品が置かれていない!
都会まで出かけ 丸善にてゲット!!
歴史に詳しい芥川さんの切支丹もの。
史実うんぬんはおいといて
歴史好きにはたまらないかも?
私的には切支丹もの作品に物悲しさを感じます。
カバーの絵も私的には好印象。
また、切支丹の教えと浄土真宗の教えが
ごっちゃになりそうだったが、
ようは 共通項があるということか?
ひらがな表記されたラテン語の快楽
2003/01/06 23:16
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投稿者:狩野泉 - この投稿者のレビュー一覧を見る
芥川龍之介の『奉教人の死』を読んでいたら、この奉教人はクリスマスの夜、寺院の前で拾われた、とあって、考えてみればなるほど自然な設定だとはいえ、小さな驚きを感じた。
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芥川のいわゆる“切支丹物”、かなりわざとらしい感じの擬古文で、ほほえましくもある。実際この『奉教人』などは、ややこしい文体を一種の「口実」にして、ほとんどお涙頂戴の講談かと見紛うばかりの畳み掛ける調子で、一気に読ませる。やはりうまい。「歴史」を隠れ蓑にして己の法悦を語るやりかたは、よく言われるように「メリメっぽい」と、どうしても思ってしまう。
それにしても、「ろおれんぞ」といい「さんた・るちあ」といい「れげんだ・あうれあ」といい、このひらがな表記されたラテン語の快楽がすなわち、切支丹物のよさと言ったらいいすぎだろうか。
文学が法悦=エクスタシーをもたらす可能性について、芥川は比較的に楽観していたように思う。というか、実際に彼がそう考えていたかどうかはともかく、文学のエクスタシーを顕揚する態度を、語りの、いくぶん性急なエンジンにしていたようなところがある。それだからこそ、「営々たる日々の暮らし」の価値はどうしても低く設定されざるを得なかったのだ。
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もちろん、そう単純に言い切れるものでもないだろう、と誰もが思う。「しかしそれは本当に本当なのか?」−−せっかちな芥川の、疑問符であり祈りでもあるところの「刹那の感動」は、いまだに文学の、あいも変らぬひとつの顔を、あっけらかんと示してしまっているらしい。
欠名 -kakena-
キリスト教徒
2025/02/05 19:41
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投稿者:みみりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「奉教人」とはキリスト教徒のこと。表題作を始め、キリスト教にあふれた話を集めた短編集です。芥川龍之介にはキリスト教を題材にした話が多いが、芥川自身はキリスト教徒ではないらしい。
彼はキリスト教に期待はしていなかった様に見える
2023/04/24 06:24
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投稿者:マーブル - この投稿者のレビュー一覧を見る
彼はキリスト教に期待はしていなかった様に見える。本文庫に収められた作品たちを、私は素直に筋だけを追うことができない。その陰に隠れた幻滅や皮肉、絶望を感じてしまう。 芥川は何故、キリスト教を主題にした一連の作品群を書いたのか。そこには芸術的興味だけしかなかったのか。彼の苦しみを救ってくれるものとしての期待はまったくなかっただろうか。逆説的な態度で臨んではいても、そこには期待があったのではないか。しかし、調べれば調べるほど、学べば学ぶほど、自分の罪深さばかりに気づいてしまう。 見えてくるのは自分の中の悪魔。